【ベンチャーキーパーソン名鑑】プロダクトマネージャー編 Vol.2:ユーザーライク 大﨑 沙世氏
「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。
本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。
日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。(掲載希望企業はこちらのフォームからご回答ください。)
彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。
ユーザーライクにおける「PdM」の魅力とは?

以下、話者は大﨑さん
ユーザーライクのPdMは、前例のないことに対して、考え、切り拓いていく難しさと面白さが魅力です。お花という観賞期限の短い商材を扱うため、品質管理や発送までのオペレーションを考慮する必要があったり、「なんとなく似たようなお花が続いて飽きる」など抽象的な課題に対して向き合ったりと、Webサービスとオフライン商材の両方を持つからこその難しさ、大変さがあります。
そういった抽象的な課題に対してデータ分析で仮説を立てたり、ユーザーヒアリングで定性的な示唆を得たりと、使える資源を総動員してサービスとユーザーさんに向き合う。これを日々スピード感を持って取り組めるのは、やりがいがあります。
PdMの処方箋
処方箋 その1:
周囲を頼りながら円滑に仕事を進める
自分1人でなんとかしようとは考えず、周囲を頼りながら円滑に仕事を進めることが重要です。PdMの業務は1人で完結しないことばかりです。ちょっとした施策でも仕入れ・オペレーション・システム・デザイン・CSなど多方面からの協力が必要となります。自分1人で完結させようとせず、適切なタイミングや配置で周りを巻き込んで仕事を進めることが欠かせません。
そのために日頃から周りのチームの業務もアンテナを立てて理解を広げ、コミュニケーションが円滑にまわるように意識しています。
処方箋 その2:
目先だけでなく数年後を見据える
目先の便利さや利益ではなく、規模の拡大への拡張性があること。1年後/3年後/5年後を見据えても耐用性があること。
特に仕組み化・オペレーション構築を考える上では、これらの視点を持つように意識しています。ユーザー層は時を経るごとに変化していきますが、目線を「今のユーザーさん」へ向けるだけでなく「今のユーザーさんが数年後どういう状態にあるか」を必要に応じて考えるようにしています。
処方箋 その3:
細部にこだわり抜く
ユーザーさんの目に触れるクリエイティブや文章は、そのひとつを取っても、目的があってつくられています。なんとなくつくることは一切しません。
1秒で伝えたいことが伝わるクリエイティブになっているのか。誤解を生まないキャッチコピーになっているのか。操作性や視認性は良いのか。
使う人の立場や状況に憑依して物を見て、一つひとつを細かく検討するのは、すべて施策の成功確度を上げるためです。
PdMを学べるオススメコンテンツ
オススメその1:「本日は、お日柄もよく」
書籍情報 | |
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著者 | 原田マハ |
出版社 | 徳間書店 |
出版日 | 2013/6/7 |
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お仕事小説です。主人公が腰掛けOL状態から、やりたいことを見つけてどんどん積極的になり、生き生きしていく様に、仕事を頑張ろうという気にさせてくれます。
また、物語の中に出てくるスピーチや言葉に都度感動し、言葉の大切さ、言葉で人を動かせることに感銘を受けます。自分の中では数少ない何度も読み返している本で、毎回、読むとやる気が出ます。
オススメその2:「組織にいながら、自由に働く。」
書籍情報 | |
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著者 | 仲山 進也 |
出版社 | 日本能率協会マネジメントセンター |
出版日 | 2018/6/15 |
Amazonリンク | ![]() |
メガベンチャーからスタートアップへの転職当時、仕事量や求められるスピードや質のプレッシャーにキャパオーバーになりかけた時に、頭の中のモヤモヤを整理して取り除き、前向きになることができたと思います。
「自由」とは、単なる「仕事の裁量」の話ではなく、組織の中でも自由に動き、自分のやりたい仕事につなげるための具体的なプロセスを説明してくれるので、自分にとっての仕事の意義を考え始める20代におすすめの本です。
キーパーソン大﨑氏から皆さんへのメッセージ
私たちのミッションは「ユーザーさんの、うれしいを創る」ことです。
ユーザーライクは、「ユーザーさんの、うれしいを創る」をミッションに、日常の中にちょっとした笑顔や感動が生まれる体験を届けています。
社名の通り、私たちはいつもユーザーさんの気持ちに寄り添いながら、プロダクトづくりに向き合っています。
これからも、ユーザーさんに“愛される”当たり前を、仲間と一緒に楽しみながらつくっていきたい。
そんな想いに共感してくれる仲間と、一緒に働けることを楽しみにしています。
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こちらの記事は2025年07月09日に公開しており、
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