【ベンチャーキーパーソン名鑑】BizDev編 Vol.3:eiicon 草柳 友美氏
「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。
本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。
日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。
彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。
eiiconにおける「BizDev」の魅力とは?

以下、話者は草柳さん
“イノベーション後進国からオープンイノベーション先進国へ”をミッションに掲げ、eiiconは日々、オープンイノベーションの啓蒙・浸透に向けた活動をしています。その中で、地域イノベーション推進本部は、「日本全国の地域企業が自立してイノベーション創出ができている状態をつくる」を事業部ミッションとしています。自治体のみならず、地域を取り巻く多くのプ レーヤーを巻き込みながら、イノベーション創出の地盤を自らが率先して作っていきます。
まだないオープンイノベーション市場を自らの手で創ることのできるチャンスがあること。地域発の新たなイノベーションを生み出したり、地域課題を解決することが出来ること。また、eiiconが大切に考えている6つのコアバリューを体現する様々なキャリアのメンバーで構成されていること。これらの要素から、多様な人材とポジティブな風土で大きく自己成長ができる環境があると言えます!
BizDevの処方箋
処方箋 その1:
地域の特性や人々に向き合い、価値あるアプローチを考え抜く
eiiconの地域イノベーション推進部では、地域にイノベーションを根づかせること、そして地場企業に新規事業の基盤を浸透させることを目指しています。
そのために大切にしているのが、地域の特性や、私たちのパートナーである自治体、届けたい相手である企業の方々にしっかりと向き合い、それぞれにとって本当に価値のあるアプローチを考え抜くことです。
処方箋 その2:
現地に足を運んでリアルを感じ取る
できるだけ現地に足を運ぶことも大切にしています。
地元の企業や自治体の方と直接お会いし、対話することで、数字や資料では見えないリアルな課題や空気感を感じ取ることができます。現場でのちょっとした雑談や、表情の変化から見える気づきが、より実効性のある提案や支援につながっていると実感しています。
処方箋 その3:
冷静さと情熱を併せ持つ姿勢
同じ地域の中でも、エリアごとに課題の構造や関わる方々の想いは大きく異なります。だからこそ、事実や背景を冷静に見極める視点と、それぞれの現場に真摯に向き合う熱意の両方が欠かせません。状況に応じて最適なアプローチを見出すため に、柔軟で誠実なスタンスを大切にしています。
BizDevを学べるオススメコンテンツ
オススメその1:「イノベーションのジレンマ」
書籍情報 | |
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著者 | クレイトン・クリステンセン |
出版社 | 翔泳社 |
出版日 | 2001/7/3 |
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成功している優良企業がなぜイノベーションに失敗するのか。そのジレンマを、実際の企業事例とともに解き明かす一冊です。理論だけでなく現実のビジネスに即した洞察が得られるため、実務にすぐ活かせる内容になっています。
オススメその2:「イシューからはじめよ」
書籍情報 | |
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著者 | 安宅和人 |
出版社 | 英治出版 |
出版日 | 2010/11/24 |
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成果を出すには、解くべき「問題(イシュー)」を見極めることが最も重要だと説く一冊です。
思考力よりも、問いの質が成果を決めるという視点は本質的で、特に戦略や企画、PMなど“考えること”が仕事の中心にある方に強く刺さります。
オススメその3:「実務者のためのオープンイノベーションガイドブック」
書籍情報 | |
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著者 | 一般社団法人 日本オープンイノベーション研究会 |
出版社 | クロスメディア・パブリッシング(インプレス) |
出版日 | 2025/6/9 |
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オープンイノベーションを実践するための理論と実務が体系的に学べる一冊です。戦略立案から契約・知財対応、失敗事例の教訓まで具体的に網羅。
多様な立場の実務者が直面する課題に寄り添い、現場で本当に使えるノウハウが詰まっています。
キーパーソン草柳氏から皆さんへのメッセージ
私たちは「イノベーション後進国から、オープンイノベーション先進国へ」というビジョンのもと、すべての企業に“新規事業創出基盤”を埋め込むことを目指しています。
地域や企業の枠を越えて共創が進む中、一部では成功事例も生まれつつありますが、まだ日本全体には広がりきっていません。
だからこそ、もっと多くの仲間とともに挑戦を加速させたい。これからの未来を一緒につくっていきましょう。
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こちらの記事は2025年07月08日に公開しており、
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