特別連載UEP:優秀な人材が集まり成長できる仕組み

キャリアの命運を分けるのは「意志」。
ユナイテッドの20代グループ会社社長が語る、“前進できる失敗”の重要性

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インタビュイー
樋口 隆広

2012年、株式会社スパイア(現ユナイテッド株式会社)に入社。インターネット広告代理事業に従事した後、2015年より新規事業開発室にて新規事業開発を担当。2016年よりグループ会社であるキラメックス株式会社に参画し、経営企画室に従事。2018年6月、同社代表取締役社長に就任。2022年6月よりユナイテッド株式会社取締役を兼務。

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若くして重要なポジションを任され、大きな仕事を成し遂げたい──そうした想いを抱く読者は少なくないだろう。

エース級の人材に成長できるのは、あらゆるビジネスパーソンのうち、ごく一握り。飛躍できる人と、そうでない人を分ける要因はどこにあるのだろうか。

そのヒントを得るべく、ある「活躍中の人材」に話を伺った──新卒でユナイテッドに入社し、20代にしてグループ会社・キラメックスの代表取締役社長を務める、樋口隆広氏だ。

入社初日は、「同期との差に、劣等感に襲われた」という樋口氏が、なぜ20代でグループ会社の社長にまで成長できたのか。その経歴を辿りながら、非連続的な成長に必要な“前進できる失敗”と、キャリアの命運を分ける「意志」の重要性を明らかにしていく。

  • TEXT BY KOHEI SUZUKI
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
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「同期のみんなが、聞いたことのない横文字で話していた」

大学生時代は、学生団体の活動に勤しんでいたという樋口氏。しかし、自ら思い描いたことを実現できず、実力不足を感じて歯痒い思いをしたそうだ。

悔しさを胸に、「とにかく成長できる環境に身を置きたい」という想いで就職活動を進めた。ユナイテッドとの出会いは、当時読んだ、サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏の本。同社をステージアップさせた存在として、現在のユナイテッド代表取締役会長CEOである早川与規氏の存在を知り、興味を持ったという。

ただ、ユナイテッドのことを調べても「インターネット業界でさまざまな事業を展開している会社」以上の情報は得られなかった。しかし、そのカオスを感じる点が樋口氏にとっては魅力的だった。

樋口多角的に事業を展開する企業が魅力的に映りました。企業自体も挑戦を続けている証ですし、事業の数が多ければそれだけ責任者になれるチャンスも多くなります。何より、カオスな環境に身を置いた方が成長できると確信しました。

既に新卒の募集は終わっていたものの、「面接してほしい」と郵便を送ったほどの熱狂ぶりだったそうだ。そして無事に内定を得て、期待に胸を躍らせていた樋口氏。しかし、入社初日に待っていたのは「劣等感」だった。

キラメックス株式会社 代表取締役社長・樋口隆広氏

樋口同期のみんなが、聞いたことがない広告関連の横文字を使って話していて。何も知らない自分に劣等感を覚えたと同時に、「絶対に負けたくない。誰よりもハードに働き成長したい」という想いがこみ上げました。

知識面で遅れを取っているだけでなく、「自分は突然良いアイデアが浮かぶような天才ではない」とも自覚していたという樋口氏。だからこそ、まずは仕事の量をこなした。「誰よりも長く働き、誰よりもクライアントと話していました」。

さらに、質にもこだわるようになった。常に先輩の仕事を観察し、「自分との違いは何か?」「どうすれば差を埋められるのか?」と考え抜いた。先輩に壁打ちを依頼することも珍しくはなかったという。その努力の成果は数字としても現れた。徐々に事業全体を任されるようになり、新しい部署の立ち上げに携わるようにもなった。

樋口あれほど頑張れたのは、とにかく負けず嫌いだったからです。同期で一番になったら、次は「先輩に勝ちたい」と思うようになり、その次は「役員に勝ちたい」と野望を抱く…そんな風に、どんどんと目線が上がっていきました。

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数億円を背負うプレッシャーを、いかにして乗り越えたか

目覚ましい成長を見せ続ける樋口氏に、千載一遇のチャンスが訪れる。ユナイテッド代表取締役社長COOの金子氏から、新規事業の立ち上げを任されたのだ。

樋口実は先輩や役員陣にも、積極的に「新規事業をやりたい」とアピールし続けていました。ユナイテッドは自分の意志さえあれば、いくらでも成長のチャンスを与えてくれる環境だと思っていましたから。

念願叶ったものの、文字通りゼロからのスタート。最初のミッションは、手段を問わず「やるべきことを決めること」。業務提携や買収も含め、100案ほどのビジネスアイデアを絞り出したという。試行錯誤を重ね、最終的に3案まで絞った選択肢から行き着いたのが「キラメックスの買収」だった。

オンラインスクールの『TechAcademy』を運営するキラメックスを知ったのは、ベンチャー企業と大企業の事業提携を目指すピッチイベント『モーニングピッチ』がきっかけだ。当時代表だった村田雅行氏が語る「これからの時代の教育」についての話が、もともと教育事業に興味のあった樋口氏の心に響いた。時を同じくして、ユナイテッド役員のもとに、VC経由でキラメックス買収の提案もあったそうだ。

ユナイテッドにとっては、初の企業買収案件だった。数億円規模のリスクを取ることになるので、ユナイテッド経営陣が樋口氏にかけるプレッシャーは、決して軽いものではなかっただろう。しかし、それ以上に「このチャンスを逃した場合の機会損失が怖かった」と樋口氏は語る。

金子氏や役員陣からも背中を押された。「自分のやりたいことをやりなよ。最後の最後は、自分の意志が大事だから」という言葉を胸に、樋口氏はキラメックスと共にこれからの時代の教育を作り上げる決意をした。

樋口ユナイテッドの役員陣と話していると、難しいことでも「できるんじゃないか」と安心感を覚えられます。客観的なアドバイザーではなく、自分ごと化して話してくれるからだと思います。グループ会社の社長同士でアドバイスをしあう際も、相手の会社を本気で成長させようとしているのを感じるので、説得力があります。仲間の問題を本気で考えてくれるのは、ユナイテッドならではのカルチャーですね。

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足元のことができない人間に、一生デカいことはできない

買収後に樋口氏は、子会社となったキラメックスに経営企画室室長として参画。買収から2年が経った頃、代表を務めていた村田雅行氏に「攻めの領域を管轄する役員になってほしい」とオファーを受け、経営陣に仲間入りした。

さらに村田氏がキラメックスを去る際、「『次世代の教育を自分たちの手で作るんだ』という強い想いで、これからのキラメックスをよろしく」とバトンを渡された。樋口氏の教育への熱い想いが、信頼につながったのだ。しかし、ポジションが変わっても樋口氏のスタンスに「ほとんど変化はなかった」という。

樋口取締役の頃から社長のつもりで働いていました。社長になったからといって、責任が重くなった感覚はありません。社長だから組織のことを考えるとか、社長じゃないから考えないとか、ポジションによって責任や仕事の範囲を変えることは好きではありません。

そもそも樋口氏は、「社長という肩書きがほしい」と思ったことは人生で一度もない。ただ粛々と、事業成長にコミットし続けてきただけだ。そして、目の前の仕事で結果を出し続けることこそが「大きな仕事」への近道だと樋口氏は力強く語る。

樋口大きなことを「やりたい」と言うだけなら誰にでもできます。実績を出さなければ信用してもらえません。ユナイテッドの役員陣はよく、「足元のことができない人間に一生デカいことはできない」と言いますが、本当にその通りだと思います。

そして、ユナイテッドの“前進できる失敗”を推奨するカルチャーも、樋口氏の成長を後押ししてくれた。失敗をすると必ず「なぜうまくいかなかったのか」を問われるというのだ。その際に失敗の原因を言語化できれば、前進につながる。

樋口氏も日々“前進できる失敗”を続けているという。もともとはBtoBの広告事業をメインに手がけていたところから、BtoCの教育事業を推進するようになった状況を鑑みても、失敗しないはずがない。しかし、理想と現実のギャップを埋めるために手数を打ち続ける日々に、なんら変わりはないと言う。

樋口毎週振り返りのメモを書いて残していますが、昔に書いたものを見返すと、自分が成長していることを感じるんです。事業モデルも領域も変わり、毎日うまくいかないことは多々ありますが、どんなときでも事業を伸ばすための打ち手を絶やさないように意識しています。思いついた打ち手はいつもメモしていて、現時点で数百個も貯まっていますね(笑)。

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「意志」の有無が、キャリアの命運を分ける

今後は、「教育といえばキラメックス」と誰もが同意するような企業へとキラメックスを成長させていくと樋口氏は意気込む。目指すのは次世代教育のリーディングカンパニーだ。

樋口いまの教育の形はあくまでも、数百年前に良しとされたモデルです。次々と新しいテクノロジーが生まれ、人々の価値観も変わっていく中で、教育の形も大きく変わっていくと信じています。その変化を形作る一翼を、キラメックスが担えるように進化していきたいです。

最後に、「若くして重要なポジションを任され、大きな仕事を成し遂げたい」という、樋口氏と似た想いを抱く読者へのメッセージをお願いすると「意志」の重要性を強調した。

樋口学生に一番伝えたいことは、意志を持ち、自分の頭で考えることの大切さです。やりたいことは突然降ってくるものでも、見つかるものでもありません。意識的に考え続け、ブラッシュアップしていかなければなりません。

現代は、意志さえあればやりたいことを実現でき、チャンスを掴める時代となりつつあります。起業するにしても、資金調達やサービス開発のハードルは下がっています。ユナイテッドでは、意志さえあれば、全力でその実現をサポートしてくれます。だからこそ、大きなチャンスを掴み、大きな仕事を成し遂げたいならば、周囲の誰にも負けない、たしかな強い「意志」を持つことが大切だと思っています。

こちらの記事は2019年11月25日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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フリーライター。1989年、青森県八戸市出身。新卒で人材紹介会社に入社→独立して結婚相談所を立ち上げた後ライターに転身。スタートアップ、テクノロジー、オープンイノベーションに興味あります。

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藤田 慎一郎

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長谷川 賢人

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

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