連載ベンチャーキーパーソン名鑑

【ベンチャーキーパーソン名鑑】BizDev編 Vol.5:エスマット 八木 力氏

八木 力

青山学院大学経済学部を卒業後、専門商社にて石油製品のトレーディング業務に従事。その後、2016年に株式会社ビズリーチに入社し、営業、人事を経験した後、新規事業部門の事業開発Mgrやマーケティング部門の責任者などを経験。2024年よりエスマットに入社し、営業企画部長、マーケティング本部長を経て現職。

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「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。

本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。

日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。(掲載希望企業はこちらのフォームからご回答ください。)

彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。

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株式会社エスマットにおける「BizDev」の魅力とは?

以下、話者は八木さん

エスマットの5つあるCore Valueの中で「すごくいいやつ」、「コラボで進化」、「カスタマーへの発明」というValueがあります。対峙している顧客群の広さや弊社の提案幅の掛け合わせで、選択肢は豊富に存在し、常に他部署とのコラボを意識しながら価値を考え続けなければなりません。

また、AIの進化によって出来ることが日々進化するため、素直な心で常に発明案を模索し続けないといけないところに面白さとカルチャーの重要性が詰まっていると思います。

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BizDevの処方箋

処方箋 その1:何事も現場に答えがあるはずと信じて行動する

絵に描いた餅にならないように現地現物を知ることを意識しています。これは顧客との現場だけにあらず、社内の実行現場の内情を正しく知るという意味も含んでいます。

どうしても経験がある領域に限って「べき論」で語りがちですが、現場にはやれてない理由、やっていない理由があることが多いです。現場の声を丁寧に聞くことで、その理由が構造的な理由なのか、組織感情が理由なのかなどを解きほぐすことができます。そして、その後の実行スピードが上がると考えています。


処方箋 その2:組織の結節点との考えを合わせる

書籍『ハイアウトプットマネジメント』で記載されていた、「マネージャーのアウトプット=自分の組織のアウトプット+自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプット」という考えを意識しています。

事業として成果を出す際には、自チームだけでなく他チームとの協調が不可欠です。その際に結節点となるキーパーソンたちと考え方を合わせることを重視しています。これによって手戻りなどの何か問題が起こった際にも、全体が足並みを揃えて迅速に対応できるようになり、組織全体のアウトプットを最大化できると考えています。


処方箋 その3:仕組みを疑う

何かが思うように進まない時は、システム自体が正しいのかを考えるようにしてます。表層的なモグラ叩きになりがちですが、ボトルネックから解決しないとインパクトは小さいのでなるべく構造化、要素間のつながりに分解して考えるという視点を大事にしてます。

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BizDevを学べるオススメコンテンツ

オススメその1:「ウィニング 勝利の経営

書籍情報
著者 ジャック・ウェルチ
出版社日本経済新聞出版
出版日 2005/9/13
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GEの成功の裏側、施策、何より一時代を築いた名経営者のジャック・ウェルチ氏の考え方の真髄に触れられることで事業運営にまつわるヒントを得ることができる良書です。


オススメその2:「経営を見る眼

書籍情報
著者 伊丹敬之
出版社東洋経済新報社
出版日 2007/7/12
Amazonリンク

尊敬する経営者からお薦めされて読んだ一冊です。経営者、マネジメント職としてのあるべき視座、視点などに気づきを与えてくれる良書です。


オススメその3:「リーンマネジメントの教科書

書籍情報
著者 細野 真悟
出版社日経BP
出版日 2022/4/28
Amazonリンク

過去、新規事業の立ち上げ時にリーンスタートアップの研修をしていただいた細野さんの著書が、BizDevの方の思考法や、事業検証のやり方として大変勉強になると思います。この本で紹介される「NO FLOP! 」という本も併せて読んで実践したことで、事業開発時の一つの引き出しになりました。


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キーパーソン八木氏から皆さんへのメッセージ

エスマットは、「モノの流れを超スマートに」をビジョンとして掲げ、現実世界のモノの情報をセンシングすることで、点の情報を線につなげ、モノの流れを清流化させていくことを描いています。

拠点間を跨ぐモノの情報のバランスを取るところは、まさにAIが得意とするところです。AI×IoTの相性は非常に良く、生成AI全盛の時代が追い風になるソリューションだと思います。

これからのキャリアでSaaSのみだけでなく、リアルなデータとどうソフトウェアを共振化していくかに興味がある方には、きっと面白い経験をできると思いますので、ぜひご応募ください!




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貴社の急成長を支えるキーパーソンの「仕事術」も、この連載で解き明かしませんか?掲載ご希望の企業様はこちらのフォームよりご応募ください。

こちらの記事は2025年08月22日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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