【ベンチャーキーパーソン名鑑】HR責任者編 Vol.7:Natee社 西林 翔太氏
「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。
本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。
日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。(掲載希望企業はこちらのフォームからご回答ください。)
彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。
株式会社Nateeにおける「HR責任者」の魅力とは?
以下、話者は西林さん
Nateeは「人類をタレントに。」をミッションに掲げ、クリエイター共創型マーケティングを展開しています。ソーシャルを起点に、クリエイターの個性や才能を活かしてブランドの魅力を最大化することが強みです。
HRとしては、メンバーの個性が輝きやすい環境をつくりながら、明るく前向きに働く“いい人たち”が集まるカルチャーを意識しています。また組織のカラーをプロデュースし事業成長に繋げられることがHRの仕事の魅力だと思っています。
HR責任者の処方箋
処方箋 その1:プロデューサー思考
自身を“組織のプロデューサー”として捉えています。一人ひとりのメンバーの強み・弱み・思考性を踏まえ、最も力を発揮できるプロジェクトやチームにアサインすることを常に意識しています。
また、会社の“空気”をプロデュースするということも意識しています。盛り上げるべき所は異常なまでに盛り上げ、締めるところはしっかり締める、これを私自身が実践しています。
今後はCHROとして、CEOのプロデューサー的存在でありたいと考えていますが、これは我ながらなかなか難しいテーマだと感じています(笑)
処方箋 その2:温度は高く・湿度は低く
「LAのような高温低湿の空気感」を理想にしています。温度は熱量です。仕事や組織に熱く向き合う人が多いほど会社は強くなります。またこの“温度”と同じくらい大事だと考えているのが、“湿度”です。
愚痴や批評ばかりで行動しない人が多いと組織はジメジメしてきます。そんな環境では前向きなチャレンジが生まれません。だからこそ、熱量高くカラッと前を向ける人たちが中心となるチームづくりを徹底しています。
処方箋 その3:仲間づくりは人生単位で
これは、CHROとしてこれからも向き合い続けていきたいテーマです。
「え?なぜ〇〇さんがこの会社に!?」と思わせるような採用を実現しているベンチャー企業の多くは、代表や人事責任者が3〜5年かけてその人を口説き続けてきたケースがほとんどです。
足元の戦力や今の組織状況といった短期的な視点ではなく、「この人と一緒に未来をつくりたい」と思える相手には、人生単位で向き合い続けることが大切だと、最近強く感じています。
HR責任者を学べるオススメコンテンツ
オススメその1:「リーダーシップ構造論」
| 書籍情報 | |
|---|---|
| 著者 | 波頭 亮 |
| 出版社 | 産能大出版部 |
| 出版日 | 2008/4/10 |
| Amazonリンク | ![]() |
これはもはや組織づくりの教科書です。リーダーシップを「構造」として捉え、リーダーとフォロワーの関係性、組織が力を発揮する仕組みを体系的に学ぶことができます。Nateeでの組織づくりを考える際にも、この本から得た視点は大いに役立っています。
オススメその2:「YOUTRUST岩崎さんのnote『ビジネスパーソン心得五十四条』」
HRに関わり始めた頃に出会い、最も共感したnoteです。キャッチーでありながら手触り感があり、そのままアクションに落とせる言葉が詰まっています。
「努めて元気」や「リーダーシップのある人はフォロワーシップも高い」といった言葉は、僕自身もメンバーによく共有してきました。組織を良くしたいと思うすべての人に読んでほしいnoteです。
また、YOUTRUST岩崎さんをお迎えした対談インタビュー記事も公開しています。「強い組織づくり」をテーマに話しているので、ぜひこちらもご覧いただきたいです。
キーパーソン西林氏から皆さんへのメッセージ
Nateeは、本気で働くという前提のもと、組織が急成長するスピードを味わえたり、決断する経験を積んでいける会社です。僕自身も1年前の今日、1年後に自分がCHROをやっているなんて想像もしていなかったです。
また、もしNateeに興味を持ってくださった方がいたら、ぜひ対面でお会いしましょう!Nateeのオフィスに来て、雰囲気を感じてもらい、メンバーとカジュアルに話してもらうこと。今のNateeを知ってもらうにはそれが一番だと思います。
手前味噌すぎるのですが、本当に会わせたい人がいっぱいいるのです。Nateeのプロデューサーとしてベストな面談相手をご用意させていただきます!
西林氏に興味を持ったらこちらもチェック!
株式会社Nateeの募集を見てみる
こちらの記事は2025年11月12日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
連載ベンチャーキーパーソン名鑑
39記事 | 最終更新 2025.11.12おすすめの関連記事
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