【ベンチャーキーパーソン名鑑】PdM編 Vol.7:リチェルカ 梅田 脩平氏
「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。
本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。
日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。(掲載希望企業はこちらのフォームからご回答ください。)
彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。
株式会社リチェルカにおける「PdM(プロダクトマネージャー)」の魅力とは?

以下、話者は梅田さん
リチェルカでは、メンバーの役割を細かく固定せず、全員が会社の成長を最優先に「やれることは何でもやる」という精神で日々動いています。
そういった環境で、私がPdMの役割を担う際に特に面白いと感じるのは、お客様の声や要望を把握し、自らの手で最短最速でプロダクトに反映できることです。営業や導入時に得た要望は即座に社内で議論。必要であれば自ら開発・実装して素早くリリース。まさに「スピードしか勝たん」というバリューを体現しており、このスピード感でのアップデートはお客様からも高い評価をいただいています。
また、営業メンバーと「売れる機能・仕組み」を対話しながら構想し、お客様とのやり取りから「顧客業務を支える機能」を形にしています。そして経営層とともに「事業を伸ばす戦略」に関わっています。会社のド真ん中で遊撃的に動ける、やりがいに溢れたポジションです。
PdM(プロダクトマネージャー)の処方箋
処方箋 その1: 目的と優先順位を見極める
スタートアップはやることが無限にある一方で、リソースは限られています。だからこそ「やらなくていいことはやらない」と割り切ることが大事です。
私自身、毎日のように「今、本当にやるべきことは何か?」を自問しながら動いています。制約条件の中で、目的に直結するタスクに集中し、一定の成果を出せたときは、心の中でガッツポーズをしたくなる瞬間です。
処方箋 その2:方法をアップデートし続ける
LLMの急速な進化で、これまでの常識が日々変わる中、「今のAI技術で最適なやり方は何か?」「数ヶ月後には何が可能か?」を常に考えるようにしています。そのために、過去の経験や成功パターンをいったん手放し、アンラーニングし続けることを大切にしています。
従来のやり方に固執せず、常に最適解を探り、無駄な労力をかけず成果を最短で出すことを日々意識しています。
処方箋 その3:変化を楽しみ、未知に挑戦する
自分の頭で「できる」と思うことだけを選んでいては、それ以上の成長はありません。まずあるべき姿を考え、やったことがなく、できるかわからないことにも積極的に挑戦する。そうやって自分にできることが増えていくのがとても楽しいんですよね。
自分を成長させ、組織の成長にも貢献できるように、日々の小さな勇気と挑戦を大切にするようにしています。
PdM(プロダクトマネージャー)を学べるオススメコンテンツ
オススメその1:「解像度を上げる」
書籍情報 | |
---|---|
著者 | 馬田隆明 |
出版社 | 英治出版 |
出版日 | 2022/11/19 |
Amazonリンク | ![]() |
PdMの仕事の大半は「課題の正体を見抜くこと」だと考えており、本書では、表層的な問題に飛びつかず、本質的な課題を捉えるための考え方を体系的に学ぶことができます。課題に向き合うとき、自分が見えていることと見えていないことを整理し、複数の視点で物事を考える癖付けができたと感じます。
オススメその2:「運動脳」
書籍情報 | |
---|---|
著者 | アンデシュ・ハンセン |
出版社 | サンマーク出版 |
出版日 | 2022/8/19 |
Amazonリンク | ![]() |
運動が脳のパフォーマンスを飛躍的に高める、ということを科学的根拠と共に示してくれる一冊です。定期的な運動が思考力や集中力、創造性、ストレス耐性を向上させるというシンプルな内容で、読んだその日から実践でき、効果も感じやすくおすすめです。この本の内容実践してからは「大半の悩みは運動で解決できる」という価値観に至っています。
キーパーソン梅田氏から皆さんへのメッセージ
リチェルカは、巨大かつ複雑なSCM(サプライチェーンマネジメント)領域でチャレンジをしています。ドメインが難しいからこそやりがいがあり、さらに市場規模も非常に大きく、その中で価値を出す面白さがあります。
また、生成AI時代にふさわしい新しい働き方を、自ら考え、形にしていく文化があります。今は会社そのものを作っていけるフェーズで、それぞれが専門性を持ち、互いを尊重しながら高い目標に挑戦しています。
「これだけは誰にも負けない」という経験を持ち、難題に立ち向かい成長したい方、自分の想像を超える自分に出会いたい方、ぜひ私たちと一緒に挑戦しましょう!
株式会社リチェルカの募集を見てみる
株式会社リチェルカの採用情報
貴社の急成長を支えるキーパーソンの「仕事術」も、この連載で解き明かしませんか?掲載ご希望の企業様はこちらのフォームよりご応募ください。
こちらの記事は2025年08月26日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
連載ベンチャーキーパーソン名鑑
19記事 | 最終更新 2025.08.26おすすめの関連記事
専門領域の枠を越え、経営の中枢へ──急成長ヘルステックLinc’wellを支える経営者の右腕
- 株式会社Linc’well 経営戦略
日本のビジネスパーソンも、自身の価値を「デューデリ」しよう──市場価値を最大化させる“投資家的”キャリア思考法を、日米の比較に学ぶ【対談:STUDIO ZERO仁科&渡辺千賀】
- 株式会社プレイド STUDIO ZERO 代表
「支社配属=密度の濃さ?!支社だからこその強みがここには実在する」──就活生が気にするキャリアプラン。電通総研・広島支社に聞いてみた
- 株式会社電通総研 技術統括本部 バリューチェーン本部 PLM第4ユニット
徹底的な「憑依力」でキャリアを拓く──エンプラセールスからデロイト、VCを経て起業。Matilda Books百野氏が実践する“自分自身の売り方”
- 株式会社Matilda Books 代表取締役
「修羅場に挑む。これが最短の成長ルート」──30代以降のキャリアを決定づける、“二度と手に入らない資産”の使い方
- 株式会社ソルブレイン
ポテンシャルは40兆円以上、医療ドメインは“最後の巨大未開拓市場”か──デジタル後進国 日本の医療体験を再設計するLinc’wellの大改革
“商才”なくして事業家を語るな──L&E Group・経営陣が説く、伸び続けるビジネス、ヒトを生み出す経営哲学
- 株式会社L&E Group 執行役員 営業本部長