【ベンチャーキーパーソン名鑑】BizDev編 Vol.6:WOWs 西城 奎太朗氏
「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。
本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。
日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。(掲載希望企業はこちらのフォームからご回答ください。)
彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。
株式会社WOWsにおける「BizDev」の魅力とは?

以下、話者は西城さん
クリエイターを起点としたBtoB、BtoC両面での価値創造ができる点が、当社のBizDevの魅力だと思います。クライアント様の商品・サービスのマーケティング施策として、クリエイターアサインをするだけでなく、クリエイタードリブンに彼らのやりたいことや夢を事業化することで、自身の手でクリエイタービジネスそのものを拡大していけることに魅力を感じています。
BizDevの処方箋
処方箋 その1:当事者の熱量と事業化のバランス
我々のクリエイタービジネスを例に挙げると、個性やタレント性の優れたクリエイターをセンターピンとして事業を立てる際、本人のWill(やりたいという熱量)があるか、その上で事業としてマネタイズ・運営ができるという両輪が回ってはじめて成り立つと考えています。
事業開発において、後者は見えているが、その事業に関わる当事者らの熱量が足りずに潰れていくケースも多いため、この「ロマンとそろばん」のバランスは常に意識しています。
処方箋 その2:新規領域へのディープダイブ
事業開発は、0から1を生み出す作業であるからこそ、未知の世界へ抵抗なく飛び込み、一次情報を獲得できるか否かは重要なポイントです。もちろん自身で0から勉強し、知識を積み上げていくことは最低限必要ですが、すでにその領域に詳しい人やコミュニティを見つけ、そこから学ぶという姿勢は必要不可欠です。
これは事業開発だけでなく他の業種でも同様で、外部からインプットするための行動量を担保すること、もしくは仕組みを作ることは意識しています。
処方箋 その3:習慣化
BizDevは世の中に新たな価値を生み出す職種だと定義すると、決められた業務領域の中からは生まれないと考えています。だからこそ、インプット・アウトプットともに自身のルーティーンを持ち、新規性の高いコンテンツや人、情報を浴び、定期的にアウトプットする場を設けるように心がけています。例えば、「初対面の人と月◯人会食をする」、「週◯時間はこの領域の本を読む」などを習慣化するということです。
BizDevを学べるオススメコンテンツ
オススメその1:「芦田の毎日」
(2004年度卒業式式辞 ― 努力する人間になってはいけない 2005年03月16日)
とある経営者の方からリンクが送られてきた「芦田の毎日」。
若手の頃、誰よりもコミットし、がむしゃらに走っても思うように結果が出ず、苦しんでいた時に痛いほど刺さった式辞の内容です。自分を変えることの重要性を教えてくれました。
オススメその2:「やり抜く力 GRIT」
書籍情報 | |
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著者 | アンジェラ・ダックワース |
出版社 | ダイヤモンド社 |
出版日 | 2016/9/9 |
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「GRIT」は、私が新卒で入った会社のValue(行動指針)の一つでもありました。
本書の中に、「大きな成功を収めた人たちの共通項としては2つ。1つ目は、並外れて粘り強く努力していること。2つ目は、自分が何を求めているかよく理解していること」という内容があります。仕事をする上で、今も大切にしているスタンスを学ぶことができた一冊です。
オススメその3:「ヒットの設計図」
書籍情報 | |
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著者 | デレク トンプソン |
出版社 | 早川書房 |
出版日 | 2018/10/4 |
Amazonリンク | ![]() |
クリエイティブな仕事をする上で誰しもが知りたい「ヒットの設計図」。本書では新しいものと既存のもの、あるいは不安と理解を組み合わせて「意味がわかる瞬間」を作り出せることこそが優れたヒットメーカーと位置付けています。新しいものを創造する上で何度も読み直したくなる一冊です。
キーパーソン西城氏から皆さんへのメッセージ
アカツキグループ子会社である株式会社WOWsでは、「クリエイターの夢を、市場の価値に。」というビジョンのもと、クリエイターを起点とした事業を展開しています。
このクリエイターエコノミーという市場はまだまだ未開拓の地があり、さらに多様化して行くことでしょう。
本記事を読んでくださった皆さんの中に、一緒に未来のクリエイター文化を形作っていただける方がいれば、ぜひ一度お話しましょう!
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こちらの記事は2025年09月03日に公開しており、
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