【ベンチャーキーパーソン名鑑】BizDev編 Vol.9:アーチーズ 坂本 好隆氏
「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。
本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。
日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。(掲載希望企業はこちらのフォームからご回答ください。)
彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。
アーチーズ株式会社における「BizDev」の魅力とは?
以下、話者は坂本さん
Archesは、世界中の第一線で活躍するエキスパートの「知識」や「知見」という無形資産を、必要とする企業へ国境を越えて届ける「エキスパートインタビューサービス」を展開しています。
新市場参入やリスク把握、ビジネスチャンスの選定を支援する“知識シェアリング”の仕組みをつくることで、企業には迅速な意思決定と成長の機会を、エキスパートには新しい働き方の選択肢を提供しています。
現在私は、グローバルオペレーション全体の統括を行っています。Archesでは、経営陣と極めて近い距離で、プロダクト開発・オペレーション構築・組織づくりまで多面的に関与できます。特に「海外×スタートアップ」という難易度の高い環境で、スピード感ある意思決定とグローバル視点を磨ける点は、大きな魅力だと思います。
さらに、年齢や肩書きに関わらず裁量権を持てる環境で、自分の仕事が組織全体の成長に直結している実感を得られることも醍醐味のひとつです。日系大企業出身者や世界一周経験者など多様なバックグラウンドを持つ仲間たちと、ゼロから文化や仕組みをつくり上げることができる。そのダイナミズムこそが、この職種・役職ならではの面白さです。
BizDevの処方箋
処方箋 その1:理屈だけでなく感情でも決断する
戦略コンサル時代に培ったロジカルシンキングをベースにしつつ、最後の一歩は感情に従って飛び込むことを大切にしています。海外スタートアップに入るという大きな決断も、冷静な分析だけではなく、「ワクワクが勝った瞬間」の直感を組み合わせて下しました。
処方箋 その2:「足りなさ」を自ら埋める姿勢
スタートアップは常に人も仕組みも足りません。しかし、その「足りなさ」を嘆くのではなく、むしろ自分の手で仕組みや仲間をつくっていくチャンスだと捉えています。社長・副社長の次に3人目の日本人として参画した当初から、ゼロに近い状態を自らがオーナーシップを持って形にしてきました。
処方箋 その3:仲間と一緒に景色を変える
個人プレーではなく、仲間を巻き込みチーム全体の視座やスピード感を引き上げることを常に意識しています。自分の存在でチームの風景を変え、世界に挑戦できる組織へと育てていくことが自分の役割だと思っています。
BizDevを学べるオススメコンテンツ
オススメその1:「イシューからはじめよ」
| 書籍情報 | |
|---|---|
| 著者 | 安宅 和人 |
| 出版社 | 英治出版 |
| 出版日 | 2024/9/22 |
| Amazonリンク | ![]() |
問題設定や優先順位づけの重要性、そして目の前の課題に闇雲に取り組むことのリスクを理解できる一冊です。BizDevは、多岐にわたる課題に直面しますが、この本は「本当に解くべきイシュー」を見極めることの重要性を教えてくれます。
オススメその2:「左ききのエレン」
| 書籍情報 | |
|---|---|
| 著者 | かっぴー |
| 出版社 | 集英社 |
| 出版日 | 2017/12/4 |
| Amazonリンク | ![]() |
この作品は、天才ではない自分の凡庸さと向き合いながら、どのように人生やキャリアを切り拓くかのリアルな葛藤が描かれています。業種に関係なく多くの読者が自己投影できる作品です。
キーパーソン坂本氏から皆さんへのメッセージ
Archesは「海外×スタートアップ×マネジメント」という希少なキャリアを、若手から実現できる環境です。私が戦略コンサルをやめてArchesに飛び込んだ当初は3名規模でしたが、現在は世界8拠点・200名規模に成長しました。
事業の成長スピードに比べてアセットはまだ足りていません。だからこそ、自分の存在でチームの景色を変えられるチャンスが、数多く存在しています。
この仕事のやりがいは、単に営業目標を達成することだけではありません。案件ごとに新しい知見や言葉を吸収し、社会のトレンドをいち早くキャッチできる点も魅力です。未知の概念や技術を自分の中に蓄積して、知識欲や好奇心を満たしながら世界に挑戦したい方にとって、Archesはこれ以上ないフィールドだと思います。
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こちらの記事は2025年10月15日に公開しており、
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