【ベンチャーキーパーソン名鑑】エンタープライズセールス編 Vol.10:THINGMEDIA 前原 朋之氏
「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。
本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。
日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。(掲載希望企業はこちらのフォームからご回答ください。)
彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。
THINGMEDIA株式会社における「エンタープライズセールス」の魅力とは?
以下、話者は前原さん
THINGMEDIAには、顧客課題に対して「映像」は当たり前としながら、顧客の事業成長まで含めて伴走するカルチャーがあります。関与する業界・業種は多岐にわたり、職種を越えて“共創する”という点も我々プロダクション事業の大きな特徴です。
その中でCSO兼ゲーム映像事業部の責任者という役割は、まさに経営と現場双方をつなぐ「ハブ」となるポジションとして大きな魅力があります。経営企画として中長期の戦略を描きながら、現場ではIP設計やクリエイティブディレクションを通じて戦略を具現化していく。組織づくりから制作プロセスの設計、クライアントのIP戦略の策定支援まで活動領域が広く、「事業」と「創造性」の両面を推進できる点が、この職種ならではの醍醐味だと感じています。
エンタープライズセールスの処方箋
処方箋 その1:当事者たちの解像度を揃える
クライアントの目標、制作体制、クリエイティブの要件がずれたまま進行すると、当然ながら“誰一人として幸せにならない”ものが出来上がってしまいます。明確に定量測定できないことも多い“クリエイティブ”の領域だからこそ、プロセスと結果における関与した人の“納得度”に拘っていたいと考えています。出来上がったものに「胸を張れるか」「届けたいと思えるか」は非常に重要な価値観です。
加えて、プロジェクト初期に目的・指標・判断基準を言語化し、関係者全員の認識を統一することが、結果としてスピードとアウトプットの質を担保することにもつながるため、ここは大変重要視しています。
処方箋 その2:インナーのマネジメント
特に重視しているのは、メンバーの判断精度に対する細かなフィードバックです。制作現場では瞬間的な意思決定が連続し、個々の判断がアウトプットに大きく影響します。だからこそ「何を良しとするか」「取捨選択の序列はどうあるべきか」を都度振り返り、チーム全体でケーススタディを行っています。判断基準・期待値・進行条件を明確に言語化し、全員が同じ基準で判断できるような一個の生命体であれるようなチームビルディングを意識しています。
処方箋 その3:事業成長の観点
クリエイティブがクライアントの目標にどう寄与するかを明確にすることを重視しています。映像制作はあくまで「HOW」であり、完成度だけでは本質的価値にはなりません。一方で私たちはメディア販売をしないため、定量的価値の担保を直接訴求できるわけでもない。だからこそ、タイトルの文脈やユーザー体験を踏まえ、どの表現が事業成果につながるのかを思考し続ける必要があります。そのうえで、中長期で信頼されるパートナーとして時間と価値を蓄積し、「選ばれ続ける理由」を現場の納得度(定性)と得られた付加価値(定量を含めた具体性)両面で示せる状態をつくることを意識しています。
エンタープライズセールスを学べるオススメコンテンツ
オススメ:「惑星の未来を想像する者たちへ」
| 書籍情報 | |
|---|---|
| 著者 | ゲーリー スナイダー |
| 出版社 | 山と溪谷社 |
| 出版日 | 2000/10/1 |
| Amazonリンク | ![]() |
価値観そのものをリフレッシュできる一冊です。ビジネスでは比較的短期的な数字や効率が優先されますし、その目標を背負っている方が世の中の多くかと思います。しかし、スナイダーの視点は“そもそも何を価値とみなすのか”を問い直してくれます。何かの否定という話でもないのですが、敢えて扱う文脈を広げることで、意思決定の基準、環境、固定化しがちな前提をあらゆる側面から問い直せると考えています。これはその中でも特に面白い書籍だなと大切にしています。
キーパーソン前原氏から皆さんへのメッセージ
THINGMEDIAは、映像制作を“納品物”としてではなく、クライアントの事業成長に寄与する「プロジェクト」として捉えています。課題の定義から企画設計、クリエイティブの統括まで一気通貫で伴走し、IPやサービスの価値を最大化することを目指しています。ゲーム・エンタメ領域の案件も拡大しており、共創するパートナーとして期待される場面が増えています。
現在、事業拡大に伴い仲間を募集しています。ものづくりの現場と事業づくりの両軸に関心のある方は、ぜひ採用ページをご覧ください!
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こちらの記事は2026年01月08日に公開しており、
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連載ベンチャーキーパーソン名鑑
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