連載ベンチャーキーパーソン名鑑

【ベンチャーキーパーソン名鑑】BizDev編 Vol.27:株式会社Pitta 古川 くるみ氏

古川 くるみ
  • 株式会社Pitta CS(BizDev兼務) 

北海道大学経済学部在学中に法律に興味を持ち、卒業後に上京し弁護士事務所へ就職。その後Web業界へキャリアチェンジし、主にスタートアップ企業でWebディレクション、Webデザイン、BtoB SaaSのプロダクトマネジメント・セールス・CS、中途採用など多岐にわたる業務を経験。2021年11月に株式会社Pittaへ入社し、一人目CSとして組織の立ち上げを推進しながら、BizDevを兼務。

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「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。

本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。

日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。(掲載希望企業はこちらのフォームからご回答ください。)

彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。

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株式会社Pittaにおける「BizDev」の魅力とは?

以下、話者は古川さん

Pittaは、“企業の中の人”とカジュアル面談を通して直接つながることができるCtoCのマッチングプラットフォームを提供しています。採用活動において候補者側の体験に着目し、より良い候補者体験をつくるために組織として徹底的にこだわってきました。それがプロダクトやメンバーの思考・行動の隅々まで浸透しています。

「ユーザーにとって真に価値のあることは何か?」と問い続けられる環境こそが最大の醍醐味であると感じます。CS・BizDevは直接ユーザーやクライアントとコミュニケーションをとる場面が多く、そこで得た情報からプロダクトのあるべき形を仮説・検証していける点も大きな魅力です。

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BizDevの処方箋

処方箋その1:問いの設定に最も時間をかける

問いの立て方がずれていると良いアウトプットは出せないため、「何のためにやるのか」「どこに課題があるのか」を思考する時間を最も重視しています。この段階では制約条件に捉われず、原理原則に戻って発想することを意識しています。

問いさえ定まればゴールは目前です。具体的な解決手段の段階になると、先行事例や先人の知恵から学び、良いと感じたものを真似ることでスピード感を持って形にしていきます。


処方箋その2:ユーザー・クライアントが見るものが全て

ユーザーやクライアントが目にするもののクオリティが全てだと思っています。プロダクトはもちろん、あらゆるコミュニケーションにおいても過程は関係ありません。相手がどんな状況でそれを目にするのか?という観点も含めて考えるべきだと思います。

そもそも仕事は「仕えごと」=「相手のためにすること」だと捉えているので、相手の評価が全てです。Pittaのメンバーである限り、自分の仕事はPitta社の評価に直結するとも強く思います。


処方箋その3:頼まれたことは引き受ける

経験したことのない仕事でも、「これできる?」という依頼を断ることはありません。自分自身の能力や適性は、自分よりも他者のほうが正しく把握している、と考えているからです。

そして、実際にやってみると大体なんとかなるもので、経験の積み重ねが仕事の範囲を広げていきます。

各々が持つ能力は世のため人のために使われたほうが良いと思います。それを見抜いて引き出してくれるのは、周囲にいる人々だと感じています。

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BizDevを学べるオススメコンテンツ

オススメその1:「「千夜千冊エディション」シリーズ

書籍情報
著者松岡 正剛
出版社KADOKAWA
出版日2018/5/25
Amazonリンク

松岡正剛氏には多大な影響を受けています。このシリーズは書物案内サイト「千夜千冊」がテーマごとにまとめられたものです。

松岡氏の知が深く巨大すぎるため、半分も理解できているかわからず読んでいますが、怪物的な知性に触れることで自分の知性も駆動される感覚を持つことができます。物事を縦横ではなく斜めに見ること、個々の存在ではなく関係性を取り扱うことなど、何かを発想する上でのヒントも詰まっています。


オススメその2:「〈いのち〉の自己組織: 共に生きていく原理に向かって

書籍情報
著者清水 博
出版社東京大学出版会
出版日2016/2/24
Amazonリンク

誰もが幸せに共生できる社会をつくることは大人の責任であると考え、その実現に向けた「共生の原理」を紐解くための指針として、生命科学者である清水博さんの思想から多くを学んでいます。

彼は要素を細分化して分析する従来の手法では世界を捉えることができないと感じ、生命の働きを分子と居場所の動的な関係性の中で捉えようとしています。

「個の確立」が強調されがちな現代において、私自身もまず先に自立があるべきだと考えていました。しかし本書を通じ、人間は独立した「個」であると同時に「全体の一部」でもあるという二重性を持ち、他者との関係性の中にこそ自らの存在が成立するのだと、認識を改めさせられました。

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キーパーソン古川氏から皆さんへのメッセージ

Pittaは、理念と行為に矛盾のない会社だと実感しています。

ユーザーにとって真の価値は何か?そのためにどうあるべきか?を問い続ける軸がぶれないため、メンバー同士が常にフラットに意見を交わせる文化があり、仕事をする上でノイズが極めて少ない環境だと感じています。

少数精鋭の組織だからこそ、中長期的な目的に向かって各々が自律的にアクションし、それが成果や経営判断に直結していく手ごたえを得られるはずです。

考え続けることが好きな方・ポジションに捉われず広く経験を積みたい方にはとても良い環境だと思います!

こちらの記事は2026年02月16日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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