連載ベンチャーキーパーソン名鑑

【ベンチャーキーパーソン名鑑】BizDev編 Vol.26:株式会社Schoo 中澤 怜士氏

中澤 怜士
  • 株式会社Schoo 事業開発部門 Schoo Swing推進ユニット ユニットマネージャー代行 

和歌山大学教育学部出身、学生起業を経て2024年Schooへ新卒入社。現在はSchoo Swing推進ユニットのユニットマネージャー代行を務める。入社1年半ほどで2度のMVP表彰を受賞、入社2年目で最年少で現職に抜擢。高い当事者意識を軸に、メンターや新卒採用にも関与。複雑な情報を自分なりに整理し、借り物ではない「自分の言葉」で実直に語ることで仲間を増やしながら、事業と組織の成長へ泥臭く向き合っている。

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「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。

本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。

日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。(掲載希望企業はこちらのフォームからご回答ください。)

彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。

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株式会社Schooにおける「BizDev」の魅力とは?

以下、話者は中澤さん

Schooはオンラインでの学習サービスを提供している会社です。その中で私は、講座や研修をオンライン・ハイブリッド化する教育事業DXソリューション『Schoo Swing』の事業開発を担っています。

『Schoo Swing』の事業開発の最大の魅力は、教育現場の熱量や講師の方ならではの空気感といった、ブラックボックス化しがちでオンラインへの移植が極めて困難な領域に挑める点です。

Schooが個人向けの『Schoo for Personal』や、法人向けの『Schoo for Business』という事業で積み上げてきた知見を掛け合わせ、オンラインにおける「最適な学習体験」を顧客と共に探索する。単なるデジタル化ではなく、どうすれば人は学び続けるかという「解」を泥臭く共創していく。正解のない「教育」というテーマに真正面から向き合い、Schooだけでは届けられない学びをパートナーと共に社会へ届けていける点は、本職種ならではの大きな喜びだと思います。

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BizDevの処方箋

処方箋その1:自分の機嫌は自分で取る

BizDevが向き合うフェーズは、思い通りにいかないことも多いです。そのため、失敗したりうまくいかない日はもちろん落ち込みますが、そこで感情を引きずりすぎないことが重要だと考えています。自分がどうすれば回復するのか、どうすればまたハッピーな状態で仕事に向かえるのか。自分自身の機嫌の取り方を把握し、常にポジティブに働ける状態を維持することが、不確実な状況下で成果を出し、事業を成長させるための最も重要な土台だと思います。


処方箋その2:ビビる気持ちこそ、成長の機会と捉え直す

周囲からは「物怖じしない」と言われることも多いですが、実は内心結構ビビりやすい性格だと思います。しかし、ビビって守りに入ってしまっては成果は出せません。恐怖や不安を感じる時こそ「今、成長の機会にいる」と自分に言い聞かせ、意識的に攻めの選択肢を取るようにしています。内面の恐れを飼いならし、行動からまずは大胆に振る舞うこと。それがBizDevとして周囲の人たちを安心させ、巻き込んでいくための作法だと思っています。


処方箋その3:「自分なりの解」を提示する

お客様の要望を聞くことはもちろん大切ですが、それだけでは、不確実なBizDevのフェーズで人を動かすことはできません。お客様自身も気づいていない課題や「Will」を深堀りし、「私はこうだと思う」という独自の仮説をぶつけることを意識しています。単なる分析ではなく、自分の意志を乗せた「自分なりの解」を提示して初めて、お客様にとってもパートナーとしての信頼関係が築けると考えています。

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BizDevを学べるオススメコンテンツ

オススメその1:「問題解決の全体観

書籍情報
著者中川 邦夫
出版社コンテンツ・ファクトリー
出版日2008/8/27
Amazonリンク

BizDevは定型業務がなく、常に不確実な状況で「何が本当の問題か」を見極める力が求められます。本書は、そうした混沌とした状況で思考の地図を描くための必読書です。偉そうに紹介していますが、私自身、目の前の数字や短期的な成果に追われると、ついこの「全体観」を見失いそうになってしまうことがあります。現場の細部に溺れず、経営的な視座を保つことの難しさを痛感する日々だからこそ、自らの思考プロセスを点検するための教科書として活用しています。


オススメその2:「田臥勇太選手(バスケットボール)が出演するNIKEのCM」

バスケットボールに打ち込んでいた学生時代に出会い、今なお自分にとってバイブルとなっているCMです。彼が日本人初のNBA選手としてコートに立ったことは、当時の日本バスケ界にとってまさに「非連続な成長」そのものでした。

多くの人が想像できない未来を信じ、目の前の「やれること」を泥臭く積み上げ続けることでのみ、世界は変えられる。BizDevとして未踏の領域を切り拓くための「原点」が、この60秒に詰まっていると思います。

YouTubeで「田臥勇太 NIKE CM」を検索

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キーパーソン中澤氏から皆さんへのメッセージ

Schooのミッションである「世の中から卒業をなくす」。それは、社会の「堂々巡り」を断ち切る挑戦だと思っています。「学ぶべきだと誰もが分かっているのに、続かない」「地域創生には取り組んでいるのに、衰退が止まらない」。Schooには、こうした構造的な行き詰まりに対し、裏技ではなく正面から正攻法で挑む先輩方がたくさんいます。時流に乗った一過性の成果に逃げることなく、あえて泥臭く本質的解決と向き合う。その矜持に、私は強く惹かれました。

逃げずに本質と向き合い、負の連鎖を断ち切るために正々堂々と汗をかく。そんな「王道」を、一緒に歩んでくれる方と働くことができたら嬉しいです。

こちらの記事は2026年02月12日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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