【ベンチャーキーパーソン名鑑】PdM(プロダクトマネージャー)編 Vol.12:株式会社タックスナップ 金丸翔氏
「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。
本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。
日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。(掲載希望企業はこちらのフォームからご回答ください。)
彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。
株式会社タックスナップにおける「PdM(プロダクトマネージャー)」の魅力とは?
以下、話者は金丸翔さん
株式会社タックスナップは、パーパスに「個人に、輝く余裕を。」を掲げ、数百万人の個人事業主が事務作業から解放され、本業に集中できる世界の実現を目指すスタートアップです。
なかでも、「確定申告」という、多くの人が痛みを感じている巨大な社会的課題を、プロダクトの力で「感動」に変えられる点が最大の魅力です。
タックスナップのPdMは、単に機能要件を定義するだけではありません。難解な税務・簿記の知識を深く理解した上で、ユーザーにとっての「究極のシンプル」とは何かを問い直し、体験そのものを再定義します。
「スワイプ仕分け」から「丸投げ仕分け」へのピボットのように、ユーザーの本質的なニーズに合わせて大胆にプロダクトの方向性を舵取りできる裁量の大きさも、このフェーズならではの面白さです。
PdM(プロダクトマネージャー)の処方箋
処方箋その1:ドメインエキスパートとして、一気通貫で体験を作る
仕様策定からUIデザイン、実装までを一気通貫で担っています。全体を見渡せるため、部分最適ではなく全体最適の視点で、プロダクトを最良の形へと高速に磨き上げられます。
その前提として深いドメイン理解が不可欠なため、私自身も入社後に簿記資格を取得しました。ドメインエキスパートとして開発に向き合うことで、本質的な価値提供を追求しています。
処方箋その2:仕様も実装も、徹底的にシンプルにする
複雑さは、ユーザーの混乱と将来的な技術的負債を招く最大の敵です。PdMとして「何を作らないか」を決めて仕様を削ぎ落とし、エンジニアとして可読性が高く保守しやすいコードを書く。本質的な価値以外を極限まで取り除くことで、ユーザーが迷わず使えて、かつ開発チームが長く走り続けられるプロダクトを作っています。
処方箋その3:スピードとクオリティの掛け算を最大化する
最高のユーザー体験を目指す姿勢は崩しませんが、スタートアップとして「スピード」もまた生命線です。時間をかけすぎて機会を逃しては本末転倒です。そのため、機能の重要度やフェーズに応じて「今は質を徹底的に磨く時か」「まずは最速で出す時か」というバランスを常に意識しています。この見極めを行い、結果としての価値総量を最大化するよう努めています。
PdM(プロダクトマネージャー)を学べるオススメコンテンツ
オススメその1:「プロダクトマネジメントのすべて」
| 書籍情報 | |
|---|---|
| 著者 | 及川 卓也 |
| 出版社 | 翔泳社 |
| 出版日 | 2021/3/3 |
| Amazonリンク | ![]() |
前職時代、いちエンジニアからPdM的な役割も担うことになった際、最初に手に取った一冊です。当時は「PdMとは具体的に何をする役割なのか?」という定義さえ曖昧な状態でしたが、この本のおかげでプロダクトマネジメントの広大な全体像を体系的に把握することができました。エンジニアがコードを書く視点から、事業を作る視点へと視座を上げるための「地図」をくれたバイブルです。
オススメその2:「ハイパー起業ラジオ」
ハイパー起業ラジオは、起業・プロダクト・マーケの実務に効く学びが詰まったポッドキャストです。私たちのチームでもラジオの感想や論点を持ち寄り、意思決定の解像度を上げる材料にしています。中でもMOATやネットワークエフェクトの捉え方は示唆が多く、各エピソードを参考に「自社の強みをどう積むか」を具体的にディスカッションできるのが魅力です。
キーパーソン金丸翔氏から皆さんへのメッセージ
私たちは「確定申告は難しい」という常識を過去のものにし、すべての挑戦者が「好きなこと」に熱狂できる世界を作るために活動しています。
現在、PMFを経て急成長中ですが、私たちが描く「感動レベルの体験」にはまだ到達していません。既存の確定申告プロダクトの磨き込みだけでなく、資金繰りやジョブマッチングといった新規事業の「0→1」も控えています。
複雑な課題を解きほぐし、圧倒的にシンプルなプロダクトで社会を変革したい方、私たちと一緒にプロダクトの力で、個人の可能性を最大化しませんか?
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こちらの記事は2026年02月04日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
連載ベンチャーキーパーソン名鑑
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