SNSで要注意。
「風通し悪い」社風が伝わってしまう新卒入社式の写真パターン
皆さんの会社では、新入社員を迎え入れる準備はできていますでしょうか?
入社の記念に写真撮影をされる会社も多いと思いますが、写真の撮り方に、風通しの良さ悪さが現れてしまいます。あなたの会社は大丈夫でしょうか?新卒の新入社員を迎え入れる経営者、人事担当の皆さん必読です。
- TEXT BY FastGrow Editorial
記念写真の撮影時に出てしまう、社風の違い
近年、スタートアップ、ベンチャー企業でも新卒採用をおこなっている会社が増えています。外部会場でセレモニーのようにおこなう大企業の入社式とは異なり、人数も少なめで、外部会場ではなくオフィスのイベントスペースで入社式的なイベントをやる会社も多いと思います。
その際に、是非気を付けていただきたいことがあります。
記念撮影をして写真をFacebookなどのソーシャルメディアでアップする会社が毎年たくさんありますが、実は、その写真を見れば、ある程度、社風が伺い知れてしまうのです。
次の2枚の写真のレイアウト例を比べてみてください。
入社式の主役は、新入社員の皆さんです。写真1のように、主役である新入社員たちを差し置いて経営陣が中心に鎮座するよりも、写真2のように、新入社員が主役として中央にいる写真の方が素敵ですよね。
新人が主役なのだから中央で写真を撮るのは当たり前でしょ?写真1みたいな会社ってあるの?って不思議に思うかもしれませんが、意外と写真1のような写真をソーシャルメディアでアップしている会社があります。
どうして、写真1のようになってしまうのか。理由は社風にあると思っています。
役員陣に物申せる風通しの良さはあるか?
会社の中での上下関係が強く、上位役職者に意見が言いにくい会社だと、記念写真を撮る際にも、その場に社長や役員がいると、人事担当やその場に居合わせている社員が、つい「社長どうぞ、真ん中に」と言ってしまい、社長も「あ、そう?じゃあここで」と真ん中に鎮座してしまいます。
役職に関わらず全員さん付けで呼ぶようなフラットな社風で、社長や役員に対しても意見が言えるような会社であれば、逆に、社長が真ん中に座ろうとしても、そこに居合わせた社員が「〇〇さん、新入社員が主役の日なので、新人に真ん中に座ってもらいませんか?」と言えるはずです。
あるいは、経営者自身が、新入社員を大切に思っていて、主役として迎え入れたいという気持ちが強ければ、人事担当や社員から「真ん中へどうぞ」と言われても、「いや、新人が主役なんだから私は端っこで良いよ」と言うはずです。そういうやり取りが過去にあれば、毎年通例として、新人が主役であり真ん中に座る、というルールが全社的に浸透します。
細かいことのようですし、写真一枚で社風がどうのこうのと決めつけるのは良くないのですが、逆に言うと、写真一枚でもちょっと意識するだけで、これから入ってくる新入社員の皆さんを歓迎し、主役として盛り立てる空気が作ることができるので、是非意識してみませんか?という提案です。
全ての新人たちが、歓迎され晴れ晴れしい気持ちで第一歩を踏み出せるよう祈って筆を執りました。
こちらの記事は2018年03月30日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
執筆
FastGrow編集部
おすすめの関連記事
組織の“多様性”を結束力に変える3つの秘策──Nstock・Asobica・FinTのCEOが実証する、新時代のスタートアップ経営論
- 株式会社Asobica 代表取締役 CEO
経営者は「思想のカルト化」に注意せよ──企業規模を問わず参考にしたい、坂井風太とCloudbaseによる“組織崩壊の予防策”
- 株式会社Momentor 代表
令和のスタートアップは、“Day1意識”と“半歩先”を同時追求せよ──組織・事業の成長を両立させるX Mile COO渡邉とファインディ CEO山田による経営論対談
- X Mile株式会社 Co-Founder COO
【トレンド研究】スタートアップならではのDEI──30社超のポリシー・取り組みの事例から考察
「支社 = チャンスがない」は誤解──全社表彰を連発する電通総研の中部・豊田支社。秘訣は“立地”と“組織構造”にあり
- 株式会社電通総研 製造ソリューション事業部 製造営業第5ユニット 豊田営業部