連載資金調達の週報
AIによる動画の自動生成ツールから移動のシェアサービスまで──押さえておきたい資金調達ニュース【〜9月9日】
資金調達が活況となり、日々のニュースが溢れている。
全てを追いきれない読者のために、FastGrowでは週次で国内外スタートアップの資金調達ニュースを紹介。
今週は日本から4社をピックアップした。
2018年9月3日〜2018年9月9日分
- TEXT BY MASUMI OSAKI
- EDIT BY TOMOAKI SHOJI
オープンエイト : AIによる自動動画制作ツール
資金調達概要
| 調達額 |
|---|
| 15億 |
| 調達先 |
|---|
| WiL |
| 未来創生ファンド |
サービス概要
専門知識がなくても、誰でも簡単に動画を作れるサービス「VIDEO BRAIN」を開発。
オープンエイトでは運営する動画マガジン「LeTRONC」で、ユーザーの視聴履歴などを分析し、趣味嗜好に合った動画を自動生成する機能「LeTRONC AI」を提供してきた。
9月3日から提供を開始したVIDEO BRAINは、LeTRONC AIの機能を他メディアや一般企業向けに提供するもの。写真やテキストなどの素材を入稿すると、AIエンジンが入稿データを分析し、ストーリー性のある動画を自動で生成してくれるのが特徴だ。動画の長さやサイズ、文言などの微調整を含め、最短3分で動画を制作できるという。
GVA TECH : AIを活用した契約書作成サービス
資金調達概要
| 調達額 |
|---|
| 1.8億円 |
| 調達先 |
|---|
| DBJキャピタル |
| 西武しんきんキャピタル |
サービス概要
AIを活用した契約書作成支援サービス「AI-CONドラフト」を開発。
GVA TECHはもともと弁護士だった山本俊氏が創業したスタートアップで、AIを活用した法務支援プロダクト「AI-CON」シリーズを開発・提供している。
4月にリリースした「AI-CONレビュー」では、契約書のファイルをアップロードすると、統計データに基づいたAIと弁護士ならではの知見を組み合わせ、リスクを判定してくれるという。ユーザーが不利な条件に気づかず契約を締結してしまわないようにサポートする。
今回提供することを発表したAI-CONドラフトは、レビューの一歩手前の段階である“契約書の作成”業務を効率化するものだ。契約条件に関する20問程度の質問に回答するだけで、ユーザーにとって最適な契約書テンプレートを自動生成することが可能となる。
Azit : “乗りたい人”と“乗せたい人”をつなぐ移動のシェアリング
資金調達概要
| 調達額 |
|---|
| 10億円 |
| 調達先 |
|---|
| Eight Roads Ventures Japan |
| グローバル・ブレイン |
| モバイル・インターネットキャピタル |
| クルーズ |
| 複数の個人投資家 |
サービス概要
“乗りたい人”と“乗せたい人”をつなぐモビリティプラットフォーム「CREW」を運営。
CREWはアプリを立ち上げて出発点と到着点を設定すると、近くを走るドライバーとマッチングされ、好きな場所まで送ってもらえるサービスだ。
目的地に到着後、それぞれによる相互評価と決済を行う。乗せてもらったユーザーはガソリン代や高速道路料金などドライバーの実費に加え、マッチング手数料と安心安全保証料を支払う仕組みとなっている。任意で謝礼を払うことも可能だ。
現在は、東京都内の一部地域と鹿児島県与論島にてサービスを提供している。今回の資金調達により、マーケティングの注力と対応エリアの拡大を進めていくという。
SenSprout : 栽培ノウハウをデータ化する農業用センサーシステム
資金調達概要
| 調達額 |
|---|
| 1.45億円 |
| 調達先 |
|---|
| Spiral Ventures Japan |
| GMO VenturePartners |
| ABBALab |
| 三井住友海上キャピタル |
サービス概要
専用の土壌センサーから取得したデータを活用して、より効果的な農業をサポートする「SenSprout Pro」を開発。
同プロダクトでは、土壌センサーを通じて測定した土壌水分量と地表面温度を、ゲートウェイを経由してクラウド上に蓄積する。これらのデータから栽培ノウハウを定量化することで、経験の浅い担当者でも適切な水やりや施肥をできるのが特徴だ。
今回調達した資金を活用し、灌水制御装置やファンを含めた環境制御型のスマートビニールハウスの研究開発にも力を入れる計画だという。
今週は計4社の調達状況を紹介した。今後も、FastGrowは週次で調達状況を発信していく。
こちらの記事は2018年09月12日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
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執筆
大崎 真澄
編集
庄司 智昭
ライター・編集者。東京にこだわらない働き方を支援するシビレと、編集デザインファームのinquireに所属。2015年アイティメディアに入社し、2年間製造業関連のWebメディアで編集記者を務めた。ローカルやテクノロジー関連の取材に関心があります。
1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。
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