キャリア観を180度変えるインターンが、ここにあった。
N高の主体性を引き出す組織文化

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インタビュイー
栗原 佳輝

大学で学んでいたプログラミングの技術を、より高めたいという想いでN高へジョイン。N高で人と向き合い、変容を促すことの楽しさを感じ、「人と向き合うこと」と「エンジニアリング」を掛け合わせた仕事として、サポートエンジニアの進路を選択。

坂下 晴香

長年クラシックバレエを続ける。しかしそれを職業にするには難しいと感じ、特にこれといってやりたい仕事もなく、専業主婦にでもなれたらなと考えていた。しかしN高でのインターンを通して働くことの面白さを実感し、「女性が長く働けて活躍している職場」を探し、ジョンソン・エンド・ジョンソンへ入社。医療機器の営業職として、1年目から様々な医療機関へ出向く日々を送っている。

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就職、起業、新卒フリーランス。スタートアップ、中小企業、大企業。どれを選んでも人生は進むが、「いかに選ぶか」の差は明確だ。

それを考えるためにも、“働くこと”に向き合える「インターン経験」は、今や確実に欠かせないものになってきている。

興味本位はもちろんのこと、キャリアと向き合う機会にする人や、インターン先にそのまま就職する人もいる。中には、強烈な体験から、進路を大幅に変えることさえある。いずれにせよ、その主体性ある決断の先には、自分らしさのあるキャリアが待つだろう。

栗原佳輝氏と坂下晴香氏も、その大きな経験を持つ。彼らがインターン先に選んだのは、インターネットと通信制高校の仕組みを活用し、一人ひとりに最適化された教育を届けるN高等学校(以下、N高)だった。TAを務めた彼らはN高の経験をもとに、描いていた進路とは大きく異なる道を選んだのだ。

過激に言えば、キャリアプランを“変えさせた”ほどの体験が、N高にあったのかもしれない。彼らを変えた現場とは、いったい何なのか。社員との扱いは同等、学生発のアイデアも柔軟に反映される環境で、ふたりが得たものを聞いた。

  • TEXT BY RIKA FUJIWARA
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
  • EDIT BY KAZUYUKI KOYAMA
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画面ではなく人と向き合う。専業主婦からキャリア志向へ

栗原N高に来る前は、自分で勝手に思い描いたレールがあったんです。大学を出たらエンジニアになって、画面と向き合って開発し続けて……それが、N高で人と向き合い、変容を促すことの楽しさを感じました。「人と向き合うこと」と「エンジニアリング」を掛け合わせた仕事として、サポートエンジニアの進路を選びました。

坂下当時は、特にこれといってやりたい仕事もなく、自分はバリバリ働くタイプじゃないなって思っていました。専業主婦にでもなれたらなぁと。でも、インターンで働くことの面白さを実感し、「女性が長く働けて活躍している職場」を探して、ジョンソン・エンド・ジョンソンに入りました。

キャリアの変化を、ふたりは振り返った。2017年の春、N高に通学コースができたタイミングで、インターンとしてジョインした。ただ、当初からそのような変化を予期していたわけではない。いずれも動機は、学生として珍しくはないものだった。

インターンに応募した経緯を、坂下氏は「自分探しの一環だった」と話す。

坂下長年続けてきたクラシックバレエを職業にするには難しいと感じ、自分は何がしたいのか、わからなくなっていたんです。焦っていた中で、N高のインターン募集を聞き、「新しい環境であれば、他にはない経験ができるかも」って飛び込みました。

一方の栗原氏は「やるべきこと」は明確。その手段としてN高を選んだ。

栗原大学で学んでいたプログラミングの技術を、より高めたいという想いで参加しました。エンジニアを目指して本格的に勉強をはじめていて、アウトプットの場を探していたところ、プログラミングの授業もあるN高をみつけたんです。

自分探しの学生も、やりたいことを持つ学生も、N高での日々を過ごすうちに仕事との向き合い方を自然と変化させていった。共通するのは、圧倒的な主体性が求められる環境だ。

詳細は前回取材した記事に譲るが、インターンと社員に差は存在せず、同じ視座で生徒や学校運営と向き合っていく。もちろん、そのための支援や機会も提供される。ふたりも、自ずと「主体的に動くようになった」。

栗原当時は通学コースができたばかりということもあり、学校運営の非効率な部分や、違和感も多かったんです。N高ではそれを意見すると、当たり前のように話を聞いてくれる。改善策をともに考え、最適化に向けて一緒に動いていく。繰り返すうちに、どんどん主体的に動くようになりましたね。

坂下「自分の仕事は自分で作る」のが当たり前の環境でした。改善点や授業の進め方などの提案は絶対に検討してくれるし、実現するものも少なくない。「坂下さんが好きなようにやっていいよ」くらい任せてくれるものもあります。教材も作ったり、インターンが授業もしたりと、自分はN高を運営する主体なんだと強く感じる機会が多かったですね。

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キャパオーバーが「巻き込む楽しさ」を教えてくれた

成功体験ばかりではない。むしろ、失敗の経験こそが、キャリアと向き合う機会をもたらすこともある。坂下氏は、その一例としてある失敗を挙げた。その契機は、自分のキャパシティを大幅に広げることになる。

坂下当時、授業など通常のタスクも持っていながら、他のインターンや後輩のマネジメントも始めた状態でした。精一杯で働いていた自覚はあったのですが、周囲からも頼られるようになって、「もっと頑張らなければ」と気を張っていたんです。

そのころに、単純なミスがきっかけで、キャンパス内で大泣きしちゃったんです(笑)。ため込んでいたものが、せきをきったように出てしまったんですよね。でも、キャンパス長は「やっと坂下さんらしさが出てきたね。ムリせず、等身大でいいんだよ」と言ってくれたんです。肩の力が抜けました。

それ以来、坂下氏は業務を俯瞰して考えるようになった。人に頼る難しさや楽しさにも気づけたという。

坂下人に任せるって意外と難しいですよね。各々の得手不得手を加味し、自分でやるべき仕事と任せる仕事を切り分けないといけない。人によって快く依頼を受けてもらえる方法も異なります。私は徐々に周囲を巻き込む方法を考えるのが楽しくなり、自ら手を動かすのではなく、チームの力で物事を推進するスタイルに変わっていきました。

周囲を巻き込む力を強みだと気づいた坂下氏は、キャリアの考え方でも変化が起きる。特にやりたいこともなく、なんとなく専業主婦になると考えていた彼女は、提案力や推進力が求められる営業職を志望するようになる。依頼した仕事で活躍する他のTAの姿を見たり、仲間とともに成果を出したりすることに楽しさを覚え、「社会で働き続け、人に影響を与え続けていきたい」と女性でも長く働ける職場を志向した。

その結果、日経BPが発表している『女性が活躍する会社ベスト100』で、2018年度の首位を獲得したジョンソン・エンド・ジョンソンへ入社。医療機器の営業職として、1年目から様々な医療機関へ出向く日々を送っている。

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「目も合わせてくれない生徒」と向き合う中に見た、人の変容を促す楽しさ

プログラミングの技術を高めたいと考えていた栗原氏は、生徒に向き合う日々が自身の変化を促したという。

N高のインターンは、単に映像授業を受ける生徒の質問に答える仕事ではない。生徒と対峙し、彼らが適切に学べるように伴走する機会も非常に多い。

しかも、N高には多種多様な専門性や経験、キャラクターを持つ生徒が集う。「人と向き合う仕事になるとは思いもしていなかった」という栗原氏だが、その中には数多くの学びがあった。

栗原同級生は似たような経験をしてきたコミュニティに属しやすいので、物事の前提や考え方も均質化されます。一方、N高で出会う生徒は個性がまちまち。向き合い方やコミュニケーションも意図的に変えなければいけません。

たとえば、僕よりプログラミングに詳しい生徒もいれば、話のロジックが甘いと指摘してくれる冴えた生徒もいます。学校生活になじめなかったり、自己表現が苦手だったりする生徒もおり、話を振っても反応しない、目も合わせてくれないこともある。彼らと関係性をいかに築いていくのか。N高での象徴的な経験だったと思っています。

生徒との接し方を模索する中で、栗原氏は相手の理解に徹した。日頃の会話や、ふとした瞬間の表情から、興味や関心を持つことを観察。生徒が関心を寄せる話題が出たタイミングで、話を振るようにしていった。すると、生徒にも徐々に変化が生じはじめてきた。

栗原ある生徒は数カ月ほどコミュニケーションをすると、徐々に表情が明るくなり、自分の意見を言ってくれるようになったんです。彼にも少しずつ、人と話す自信が生まれてきたのではないかと思い、嬉しくなりましたね。

これらの経験から、「人と向き合うこと」を仕事にしたいと考えた栗原氏。自身のバックグラウンドでもあるエンジニアリングとの掛け合わせで導いたのが、BtoBプロダクトのテクニカルサポートをおこなう「サポートエンジニア」という職種だった。

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N高で手にした濃厚なエピソードに刺激を受ける仲間、仕事と向き合うスタンス

N高での経験を通して、進路が明確になった両者。ただ、ここで得られたのは単なる「志向性」だけではない。就職活動において話せる「エピソードの多さ」も実った。

栗原自分で教材などのコンテンツを作ったり、生徒に変化を促したりといった経験は、そうできるものではありません。加えて、指示をこなすのではなく、自分で課題を発見して取り組んでいくので、その一つひとつがとても濃い。ESで自分の経験や考え方を書く上でも、困らないくらいにはたくさんのエピソードがありましたね。

ともに働く同僚の多様さも、N高の魅力だ。もちろん年次によって集まる人は異なるだろうが、両者が入社した年には、多様な面々がインターンをしていたという。

栗原出会ったことのない人ばかりでした。事業で収益を上げている人、大学を首席で卒業するほど優秀な人……プログラミング経験があるなんて当たり前でした。新しい技術も貪欲に学び続ける“職人”のような人も多く、とにかく刺激を受ける人ばかりでしたね。

刺激を受けるのは、インターンからだけではない。学校運営側も、コンサル出身者や経営経験のある者など、ビジネスサイドで経験を積んだ人が集まっている。経験豊富なビジネスパーソンのもとで主体的に働ける環境は、決してどこにでもあるものではないだろう。

坂下氏は、N高で渡された言葉が、今の仕事のスタンスにもつながっていると話す。

坂下「プラスアルファで行動する」を実践し続けています。全体研修でも、与えられたことだけでなく、何かをプラスアルファできないかを考える。先輩から振られた仕事も、ただ完遂するのではなく、他にも前進できる点がないかを考える。小さなことですが、このスタンスを学生の頃に学べたのは、とてもありがたかったと思っています。

坂下氏の言葉に続けて、栗原氏は「意見を否定されない経験が大いに活きている」と語る。

栗原主体的な発言をするのが当たり前になったのは、N高のおかげですね。新卒だと、どうしても受け身になりがちだと思うんですが、「意見は否定されるものではない」という前提が僕の中にはできたので、積極的に聞けるし、発言もできる。幸い、僕の会社はそれを否定することはないので、N高での経験がうまくマッチしたと感じていますね。

圧倒的な主体性を求め、引き出す環境を通し、自らのキャリア観の変容や就職後にもつながる仕事観も体得した両者。インターンと一口にいっても多様な環境がある中、ふたりは機会を最大限に活かし、自らの未来へとつなげていった。

一人ひとりに最適化された教育を届け、生徒の可能性を最大限に開く。

N高に根付くこの文化は、生徒を支えるインターン生にも同じ価値を提供しているのかもしれない。

こちらの記事は2019年12月20日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

藤原 梨香

ライター・編集者。FM長野、テレビユー福島のアナウンサー兼報道記者として500以上の現場を取材。その後、スタートアップ企業へ転職し、100社以上の情報発信やPR活動に尽力する。2019年10月に独立。ビジネスや経済・産業分野に特化したビジネスタレントとしても活動をしている。

写真

藤田 慎一郎

編集者。大学卒業後、建築設計事務所、デザインコンサル会社の編集ディレクター / PMを経て、weavingを創業。デザイン領域の情報発信支援・メディア運営・コンサルティング・コンテンツ制作を通し、デザインとビジネスの距離を近づける編集に従事する。デザインビジネスマガジン「designing」編集長。inquire所属。

デスクチェック

長谷川 賢人

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

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