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【最新版】投資先の上場率20%超 メルカリ保有VCが持つ未上場株リスト(後編)

日本のベンチャー投資において圧倒的な存在感を放つ、日本初のハンズオンベンチャーキャピタルをご存知だろうか。今回は、多くの投資先をIPO...
17-07-30-Sun

日本のベンチャー投資において圧倒的な存在感を放つ、日本初のハンズオンベンチャーキャピタルをご存知だろうか。今回は、多くの投資先をIPOに導くグロービス・キャピタル・パートナーズの投資歴を紹介する。

ベンチャー投資のこれまでとこれから

グロービス経営大学院を運営することで広く知られるグロービス。

同グループのVCであるグロービス・キャピタル・パートナーズは、日本で最も影響力のあるといわれるベンチャー投資家を擁し、投資先の上場率が20%を超えるなど、その動向に注目が集まる存在だ。

1996年の第1号ファンドの設立以来、「ヒト(人材)」「カネ(資金)」「チエ(経営ノウハウ)」 で数多くの企業を総合的にサポートし、産業の創造と高い投資リターンを実現し続ける同社。

その投資歴を知ることで、今後のスタートアップシーンを垣間見ることができるかもしれない。

前編ではこれまでにIPOやM&Aが行われた投資先を、後編では未だ上場は行われていないものの、注目すべき企業を紹介する。

グロービス・キャピタル・パートナーズ マネージング・パートナー 仮屋薗 聡一氏(左)
出典:日本で最も影響力のあるベンチャー投資家BEST10 | Forbes JAPAN

https://forbesjapan.com/articles/detail/14754/1/1/1

※リサーチに必要な情報は同VCのトラックレコード及び各社プレスリリース、関連メディアから収集した。

未上場の投資先企業13選

これまでに投資をし、現時点で未だ上場していない有望企業から、FastGrow編集部が独自に選出した13社を紹介する。

※50音順に表記

1. akippa

日本最大の駐車場シェアリングサービス「akippa」を運営する。ユーザーは全国1万を超える駐車場をオンラインで検索・予約・決済することができる。また、空き駐車スペースを貸し出すことも可能。2009年9月にギャラクシーエージェンシーとして設立した後、2015年2月にakippaへ社名変更。2016年1月にグロービス・キャピタル・パートナーズを含む4社を引受先として総額約6億円を調達を実施。2017年5月にも複数ファンドから約5000万円を調達している。

出典:駐車場シェアの「akippa」が6億円を調達--2017年内に駐車場数トップへ、海外も視野 - CNET Japan

https://japan.cnet.com/article/35077027/

2. TABI LABO

海外のトレンドやライフスタイルを発信するウェブメディア「TABI LABO」の運営と広告制作事業などを手がける。2014年5月創業。2017年7月にインターネット広告事業を手がけるデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)とディスカバリーチャンネルを提供するDiscovery Networks Asia-Pacific(DNAP)との資本業務提携を締結。加えて、グロービスを含む複数ファンド、投資家などから総額5億6000万円を調達した。

出典:TABI LABOがディスカバリーチャンネルと資本業務提携、VCを含めて5.6億円を調達 | TechCrunch Japan

http://jp.techcrunch.com/2017/07/12/tabi-labo-discovery/

3. Viibar

動画制作クラウドソーシングプラットフォーム「Viibar」 の開発・運営を行う。3000人を超えるクリエイターのネットワークを有し、600を超える企業に利用されている。2013年4月創業。2014年2月にグロービスを含む2ファンドから総額3億円の第三者割当増資を実施した。続いて2015年2月には7億円の調達を実施。2017年1月には日本経済新聞社と資本業務提携を結ぶと同時に、4億円を調達している。3回合計14億円の資本調達の全てでグロービスは投資している。

出典:動画制作・動画マーケティングの株式会社Viibar(ビーバー)

http://viibar.com/

4. イタンジ

ITを用いて不動産業界に革新を起こすRETech。賃貸物件を格安で探せる「nomad」、不動産業務支援サービス「ぶっかくん」賃貸情報ポータルサイト「HEYAZINE」などを開発・運営する。2013年11月、グロービスを含むベンチャーキャピタル3社から総額3億円の第三者割当増資を実施した。2017年3月にはKDDI及びいちごとの資本業務提携を実施し、同2社を割当先とした非公開額の第三者割当増資を行なった。

関連記事:19時退社でも新規事業が生まれ続ける企業はいかにして誕生したか? | FastGrow

https://www.fastgrow.jp/articles/itandi

5. エブリー

複数の動画メディアを運営。料理動画メディア「DELISH KITCHEN」、ライフスタイル動画メディア「KALOS」、ママ向け動画メディア「MAMA DAYS」、ニュース動画メディア「Timeline」の4メディアを各SNS及びアプリ上で運営。月間リーチ数は延べ4000万人に達する。2015年9月に創業。2016年6月にグロービス含む複数社を引受先として、総額6億6000万円の第三者割当増資を実施した。

出典:エブリーのデジタルネイティブ世代が考える「新しい動画メディア」のかたちとは - 株式会社エブリーの会社・求人紹介 | Find Job!

http://www.find-job.net/connect/every/

6. お金のデザイン

FinTech業界のリーディングカンパニー。金融工学とテクノロジーを駆使し、個人最適化されたポートフォリオをロボアドバイザーが自動運用するサービス「THEO」を開発・提供する。2013年8月設立。2015年12月にグロービスを含む複数社から総額15億円の資金調達を実施。その後、2016年9月からのシリーズCでは総額15億円、さらに2017年7月には新生銀行から5億円を調達した。累計調達額は38億円を超える。

出典:ロボアドバイザーで、おまかせ資産運用 | THEO[テオ]

https://theo.blue/

7. スマートニュース

スマートフォン向けニュースアプリ「SmartNews」の開発、運営を行う。2012年6月に株式会社ゴクロとして創業し、2013年10月に現在の社名に変更した。2012年12月にリリースしたアプリは2000万を超えるダウンロード数を誇る。2013年8月にグロービスから4億2000万円を調達。その後、2014年8月、2015年3月、2016年7月の調達と合わせて、累計調達総額は91億円となった。

出典:ライフネットからスマートニュースへ…財務担当 堅田氏が語る累計90億円の資金調達【K16-9C #4】

https://industry-co-creation.com/management/6389

8. ビズリーチ

ハイクラス人材特化の会員制転職サイト「ビズリーチ」、20〜30代向けの転職サイト「キャリアトレック」、戦略人事クラウドサービス「HRMOS」の開発・運営を行う。2016年10月より、「ビズリーチ・キャンパス」のサービス開始により、キャリア教育支援領域に事業を拡大した。2007年8月設立。2016年10月にグロービスを含む5社から総額11億5000万円の調達を実施した。2010年2月と2016年3月に実施した資金調達と合計すると累計調達額は50億8000円に達する。

出典:OB/OG訪問ネットワーク【ビズリーチ・キャンパス】

https://br-campus.jp/

9. みんれび

市場規模約4兆円といわれる葬儀・供養領域で、ITプラットフォームサービスを展開。仲介サービス「葬儀レビ」、「シンプルなお葬式」、僧侶手配サービスの「お坊さん便」などを運営する。提携葬儀社数は全国500社以上、提携僧侶は全国700名以上。2009年3月に設立。2015年8月に2億8500万円を調達。2017年4月には、グロービスを含む複数社から合計10億円の資金調達を実施した。2016 年の年間受注件数は前年比 150%と成長を続けている。

出典:インターネット葬儀手配のみんれびが総額10億円を調達——事業拡大と人材獲得へ - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

http://thebridge.jp/2017/04/minrevi-secures-series-c-round-funding

10. メドレー

医療ヘルスケア領域の課題をITで解決するHealthTech企業。医師たちによるオンラインの医療情報提供サービス「MEDLEY」や日本最大の医療介護求人サイト「ジョブメドレー」、スマホ通院サービス「CLINICS」などを運営する。2009年6月創業。公開しているものだけでも、2015年に2度、計5億3000万円の資金調達を実施している。また、2015年12月には「日経メディカルOnline」を運営する日経BP社と資本・業務提携を結んでいる。

出典:医師たちがつくるオンライン医療事典MEDLEY(メドレー)

https://medley.life/

11. メルカリ

日米合計7500万ダウンロードを誇るC2Cフリーマーケットアプリ「メルカリ」の企画・開発・運営。2013年2月創業。グロービスの初期投資は2014年3月に行われた。2015年には黒字化を達成。2016年3月に84億円の資金調達を実施。累計調達額は126億円に上り、日本で初めて評価額が10億ドルを超すユニコーン企業となった。日経新聞の報道によると、既に上場申請を済ませており、年内の上場が予想されている。

出典:フリマアプリ「メルカリ」サービス開始4周年記念インフォグラフィック公開 〜進化を続けるメルカリの特徴を一気におさらい!〜

https://www.mercari.com/jp/info/20170630_infographic/

12. ヤプリ

プログラミング不要で高品質なスマホアプリを開発・運営できる法人向けプラットフォーム「Yappli」を提供。同サービスには楽天、ヤフー、ソフトバンクなども含め7000社以上が登録している。2013年2月にファストメディア株式会社として創業し、2017年4月に現在の社名に変更。2015年9月に総額3.3億円の第三者割当増資を実施した。

出典:アプリ開発・制作をクラウドで実現するYappli(ヤプリ)| 株式会社ヤプリ

https://yapp.li/

13. ランサーズ

日本最大級のクラウドソーシングプラットフォーム「ランサーズ」の企画・運営を行う。他にもデジタルマーケティングの「QUANT」、2017年6月からはスキルシェアサービスの「pook」を提供する。24万社以上のクライアントを持ち、依頼件数は150万件以上、依頼総額は1700億円を超える。2008年4月創業。2014年12月に10億円の資金調達を実施した。グロービスはそれ以前にも2013年5月に総額3億円の第三者割当増資の一部を引き受けている。

出典:ランサーズがオフラインにも進出、新たにC2Cスキルシェアサービス「pook」をリリース | TechCrunch Japan

http://jp.techcrunch.com/2017/07/03/lancers-launch-skill-share-service-pook/

未上場の投資先企業たち

現時点で情報が確認できる未上場投資先39社のリストを公開する。

※最終投資時期とは、確認できる範囲でグロービスが最後に投資をした時期を指す。

ベンチャーシーンの行方

紹介した未上場の投資先の中には、間近の上場が噂される企業や、上場した競合よりも高い評価を受ける企業など、これからも目が離せないベンチャーが多くあった。

今後のベンチャーシーンを占う上で、グロービス・キャピタル・パートナーズの動向に注目していきたい。

上場達成あるいはM&Aされた投資先を紹介した前編と合わせて、今回の記事が、皆さんがベンチャーシーンのこれからを考える際の一助となれば幸いである。