「その施策、回収期間は?」──事業において“何となく”は徹底排除。ACROVE流・事業家人材の育て方

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インタビュイー
佐藤 俊太朗

慶應義塾大学在学中にジェネシアベンチャーズでのVC業務やビビッドガーデンでの営業組織の立上げと運営、AnyMind Groupでの人事・採用企画業務を経験。大学卒業後は、EYストラテジー・アンド・コンサルティングで大手自動車メーカーやデベロッパー、運輸関連企業のIT監査やコンサルティング業務に従事した後、2021年6月にACROVEにジョイン。セールスやCSチームのディレクター業務を担当し、現在は人事部に所属。中途・新卒含めた採用全体の戦略立案から実行まで行っている。

中澤 太一

同志社大学在学中、キャリア支援団体にて8社の採用支援、新規事業企画および推進を担当。大学卒業後は不動産デベロッパーである、コスモスイニシアに新卒で入社。新卒採用の企画および、ビル・マンション・戸建ての用地仕入れを担当。その後、株式会社ACROVEにジョインし、カスタマーサクセス部のマネージャーとして約30社のEC販売戦略立案から実行まで行っている。また、現在はメンバーの育成およびアップセル体制の構築、新規商材の開発を担当。

輪湖 春香

慶應大学在学中、D2Cのアパレルブランドの立ち上げに参画。PRディレクターとして主にYouTubeチャンネルの立ち上げなどを行い、1年で登録者10万人のチャンネルまで伸ばす。
大学卒業後は大手PR代理店にて主に飲食店、エンタメ、大手芸能事務所関連の販促企画に携わったのち2022年4月に(株)ACROVEにジョイン。自社ブランドの責任者として「ANOMAプロテイン」「家庭用トランポリンOPPOMAN」の事業計画策定から販促企画、新商材の企画など幅広い業務に携わる他、tik tokやLINEなどの運営支援も担当している。

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ある急成長スタートアップの話をしよう。

展開するBtoB・SaaS事業のCAC(顧客獲得コスト)は、上場SaaS企業の1/10。また、BtoC・ブランド事業で買収したブランドの売上成長率は、平均300%超え。そしてなんと、それを実現するのは平均年齢たった24歳の組織。

どれも驚異的な数字だ。今回、FastGrowではそんな飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長するスタートアップ・ACROVEの若手事業家人材らにスポットライトを当てた。

同社は、昨今の国内外において急成長市場のひとつと言われるEC領域において活躍するスタートアップであり、次世代ECプラットフォーマーの筆頭と目されている。

なぜ今、優秀な若者たちがACROVEに集まるのか?

若き事業家人材が育つ組織環境とは、どんなところだろう?

そしてそれは、意図的につくることができるのだろうか?

現場メンバーの取材を通じて見えてきたものは、一人ひとりが事業家として扱われる組織カルチャーや、徹底した事業や組織の仕組み化にあった──。

  • TEXT BY SATORU UENO
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
  • EDIT BY TAKUYA OHAMA
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「その施策、回収期間は?」。
すべての事業活動に当事者意識を持て

タイトルにも記したこの言葉、ACROVEにおいて日常的に飛び交う頻出ワードであり、これぞACROVEのカルチャーとも言うべき興味深いフレーズだ。一見するとシンプルな表現ではあるが、そこにはどんな意味が込められているのだろうか?

今回取材に応じてくれた3名のメンバーのうち、今年2022年の4月にジョインしたばかりだというメディアブランドマネージャーの輪湖(わこ)氏が、実例を踏まえて語ってくれた。

輪湖この言葉の意味は、「事業において実行した投資がいつ、どれくらいで回収可能なのかを意識して意思決定せよ」というものです。

私は前職がPR代理店なのですが、そこでインフルエンサーにPRを依頼する際の意思決定の基準は「なんとなく効果がありそうだから」というものでした。そんなふわっとした形でも社内での説明としては成り立ってしまっていたんです。

輪湖しかし、ACROVEでは「この投資で何ヶ月後にこれぐらいの効果が見込めるから、今この段階でこれだけの費用を捻出したい」といった説明があらゆる施策において求められます。こうした“何となく”を排除するカルチャーがACROVEには根付いており、私ふくめメンバー全員が責任感を持って事業推進できる環境がつくられているなと感じています。

同席した他2名のメンバーたちも言わずもがなと頷く。

事業を担う者であれば当たり前の話ではあるが、弱冠20代そこそこのメンバーたちがこぞってこうした視点を備えていることは稀。と同時に、経営・マネジメントレイヤーが若手に本気で事業を任せていることがうかがえる実例とも言えるだろう。

その他、「ACROVEでは事業未経験の若手でもすぐにオーナーシップをもった事業推進ができる」といった話を聞く。同社のようなアーリー〜シリーズAのスタートアップであれば、まだまだ事業ドメインに精通した創業者や経験あるメンバーらが担いそうではあるが、一体どういうことだろうか。

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「すでに代表抜きでセールスが回る状態だった」。
徹底した仕組み化が若手の機会を創出する

今回話をうかがっているACROVEだが、実は直近でのCxO取材に加え、2021年の初頭にも代表の荒井氏に取材を行った経緯がある。当時のACROVEは社員数15名程度だったが、その頃からすでに“仕組み化”を謳っていたことが印象的だった。

創業して間もない頃から、メンバーが主体的に学び、成長しつづけるための『仕組み』を整えてきた

ACROVE代表 荒井氏 (FastGrow 2021.4の取材より)

この仕組み化とは、何も業務マニュアルを作成して社内共有するだけではない。詳しい説明はコチラの取材記事に預けるが、ACROVE流・仕組み化の要諦とは、“事業全体を見せること”と“メンバーが自発的に学べる環境をつくること”の2つなのだという。そしてこの仕組み化こそが、若手事業家人材を育むドライバーとなっており、そこに魅力を感じ続々と次代のポテンシャル人材が集まっているのだ。

中澤立ち上げたばかりのスタートアップだと、セールスの体制が社長のワンマンプレーで成り立っている、というケースも少なくありません。実はACROVEの選考を受けていて、組織メンバーが同世代や更に若いインターン生のみだったことから、当初「ACROVEも代表のワンマン組織なのでは?」と思っていました。

しかし、僕が加入した2021年秋頃の時点で代表の荒井は“完全に”セールスから外れており、当時アーリーフェーズのスタートアップでありながら、代表抜きで売上をつくれる組織体制が構築されていました。若手が主体となって考え、組織を動かしている。ここに魅力を感じたんです。

そう語るカスタマーサクセスマネージャーの中澤氏は前職時代、大手不動産ディベロッパーのコスモイニシアに所属。そこはすでに会社として組織体制やカルチャーなどあらゆるものが確立されており、“自ら影響を与えて組織を変化させる”という観点ではできることが限られてくると感じた。

一方、ACROVEは創業浅いスタートアップにも関わらず、若手が主体となって構築し、運営していける組織体制が整えられていた。「自らの手で事業も組織も形づくっていきたい」、そう考える中澤氏にとって、ACROVEは最適な環境となった。

中澤先ほどお伝えした、属人化を防ぐ仕組みがあることはもちろん、ACROVEでは誰かのもとにだけノウハウが溜まっている状態を“悪”と捉える考えがあります。

事業成長にとって有益となるナレッジはすぐに共有し合い、マニュアルに落とし込まれ定性化されていく。そしてそのナレッジを用いて、どんどんメンバーにチャレンジさせる。こうした、事業を自分の手で推し進めたい若手にとってはメリットでしかない、“メンバーを信じる”カルチャーがACROVEにはあると思っています。

この点について、前職では大手コンサルティングファームのEYストラテジー・アンド・コンサルティングに在籍し、現在ACROVEでは採用マネージャーを務める佐藤氏が口を開く。

佐藤僕も同感ですね。ACROVEに入るまではコンサルティングファームで1年ほど現場クラスのポジションを経験しただけででしたが、今ではマネジメントの立場を任せてもらえています。

もちろん、ナレッジとしてマネジメント論の原理原則は共有されていますが、常に試行錯誤の連続です。例えば、僕自身が左脳タイプの人間でロジックに寄って話してしまう部分があるんですが、それだけでは人は動かない。自分自身を俯瞰し、そして人を理解し、共に同じ方向を向いていけるよう旗振りをする必要がある。難しくも挑戦しがいのある日々を過ごせていますね。

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EC業界未経験でも、月商1,000万円のグロースは最低限

ここまでは、高い事業実績を打ち出すACROVEにおいて、若手メンバー陣にも根付いているカルチャーや仕組み化の一端に触れてきた。

そしてこの章ではより具体的に、彼ら彼女らが任されている役割、および成果についてもフォーカスを当てていきたい。急成長を遂げるスタートアップにおいて、若手はどこまで裁量を持ち、活躍できるのだろうか。カスタマーサクセス・マネージャーを務める中澤氏から聞いてみよう。

中澤 私の現在の業務領域は、まずACROVEのBtoB事業に該当する、『アクセラレーター』事業となります。この事業を簡単に説明すると、我々が持つEC事業者向けのBIツール『ACROVE FORCE』とコンサルティングサービスを通じて、EC事業者さまの売上成長をご支援するといったものになります。

その中で私は、セールスメンバーが契約してきたEC事業者さまに対し、コンサルティングからサポート運用までを行なう部署のマネージャーを担っています。カスタマーサクセスチーム内の若手の育成はもちろんですが、その他、TikTokやLINEなどのSNSを用いた新商材の開発にも取り組んでいます。

中澤主な成果でいくと、やはりお客さまの売上UPですね。現在担当しているお客さまは30社ほどおりますが、我々がサポートする前は月200万円程の売上だったあるお客さまが、半年〜1年後には月1,000万円の売上達成を実現しています。

ちなみに、月1,000万円という数字はこのお客さまのプロジェクトにおいて最低限の目標数値でした。ACROVEでは、常に大きな目標を掲げ、達成にコミットする。そして次の段階では、前回の目標を最低限の必達基準とし、更なる高みを目指す。そんなカルチャーが根付いているんです。

前職の経歴を踏まえると、特段ECのプロフェッショナルとは思えない中澤氏だが、上記のような結果を“最低限”と言い切るさまには確かな自信を感じさせる。事実、同氏はそこから更にこのEC事業者の売上を月2,000万円以上に伸ばし、Amazon内の該当カテゴリにおけるベストセラーを取るようなブランドにまでグロースさせた実績も出している。

繰り返すが、中澤氏はEC業界は未経験。ACROVEの事業に参画してからはまだ1年ほどだ。ここからもまた、ACROVEが持つ事業家人材の育成環境というものが垣間見えてくるだろう。

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ブランド買収後、“翌月”には3倍の売上を叩き出すグロース力

続いては、同社のBtoC事業にあたる『アグリゲーター』事業において、自社ブランドおよび買収先ブランドの責任者を務める、ブランドマネージャーの輪湖氏だ。同社にジョインしたのは2022年の4月とフレッシュにも関わらず、すでにACROVEの主力事業を担う責任者として実績を挙げている。

輪湖私は現在、『アグリゲーター』事業における事業計画の作成と、その実現に向けた販促施策の実行までを担っています。具体的には、今期の事業部の数値目標に対し、売上計画と利益計画を立てています。また、各ブランドの月毎の売上目標もあるので、主にAmazonや楽天といったECモール上での販促キャンペーンの企画推進も行っているといった具合です。主な成果としては、2022年6月に買収した家庭用トランポリン『OPPOMAN』というブランドについての話が挙げられます(他、ACROVEは自社ブランドの『アノマプロテイン』なども展開)。 このブランド、買収した2022年6月の時点では売上が過去最高時の1/10まで落ち込んでいる状況でした。そこに対し、私の方でECモール上の販促施策はもちろん、ブランドのフォロワーに対するLINEやメルマガ配信、SNS投稿、またはWEB広告などありとあらゆる施策を実行しました。その結果、買収した同年7月には売上が前月の3倍にまで伸び、さらに8月には5倍と、スピード感を持ってグロースさせることができたんです。

事業計画から逆算して、一つ一つの施策に落とし込む。ブランドマネージャーと言えば見栄え良く聞こえるかもしれないが、そこには自らキャンペーンの配信内容や配信タイミングまで細かく設計し実行していくといった、泥臭い取り組みがあった。もちろん、ACROVEには急激なグロースを生み出すナレッジ・ノウハウが蓄積されているであろうが、それは決して魔法ではない。輪湖氏のような、地に足のついた努力の上に活かされるものであろう。

そして中澤氏と同じく、短期間で成果を挙げている点が印象的だ。この後の佐藤氏のエピソードも含めて、ACROVEにはスタートアップの命とも言える、圧倒的なスピードが備わっていることが示された。

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採用チーム立ち上げの“翌月”に、8名の新メンバーを獲得

さて、3人目は大手コンサルティングファーム出身の佐藤氏。彼の場合はどうだろう。佐藤氏は学生時代にインターンとしてジェネシアベンチャーズ、ビビッドガーデン(『食べチョク』運営)、AnyMind Groupと、いわゆる“スタートアップ界隈”を見てきた人物だ。

話を聞くと、短期間でVC、事業会社、コンサルティングファームと複数の環境を経験してきた同氏ならではの、オールラウンドな活躍ぶりが披瀝された。

佐藤ACROVEに入社してからは遊撃手的なポジションで、M&A事業の立ち上げ→物販事業の立ち上げ→カスタマーサクセス部署の立ち上げと、都度リソースが必要なところに注力するといった動きをとってきました。

2022年8月からは人事部採用マネージャーとして採用チームを立ち上げ、中途・新卒・インターンすべての採用戦略の設計と実行、およびマネジメントを担っています。加えて、組織設計・組織開発といった領域にも手を伸ばしており、表彰制度の策定からMVVを定めるといったプロジェクトも手がけていますね。

成果に関しては、採用チームを立ち上げてまだ1ヶ月ほどですが、すでに内定承諾ベースで8名の採用を実現できています。現在のACROVEは40名前後の組織ですが、今までとは比較にならないスピードで組織の拡大を実現できている状況です。

先の2人同様、20代前〜中盤のビジネスパーソンとは思えない実績とその落ちつきぶり。そしてやはり興味深い点は、ほぼEC業界未経験、スタートアップ未経験とも言える面々にも関わらず、短期間で玄人顔負けの実績を生ませるACROVEの組織環境ではないだろうか。

次章からは、この3名とACROVEとの出会い、スタートアップならではの苦労などを通じて、若き事業家人材を育む環境に迫っていきたい。

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“事業を動かす経験”はマスト。
他にはない付加価値こそが若手事業家人材を引き寄せる

中澤もともと組織文化を変えていく、創っていくといったことに興味があったので、まだカルチャーが確立されていないスタートアップならやりたいことができそうだと考えていました。中でもACROVEを選んだ理由は、上記に加えて“組織に依存しない”人材になることができそうだと感じたためです。

僕は特段「スタートアップ=潰れるリスクが大きい」と思っている訳ではありませんが、反面、ACROVEが絶対にそうならないと確信を持って入社した訳ではありません。注目したのは、ここで経験できること、培えることですね。

具体的には、マーケティングの上流からお客さまに入りこみ、コンサルティングを通じて事業価値を高め、売上を伸ばしていくという提供価値の幅に魅力を感じました。ここでなら、事業を伸ばしていくスキル、いわゆるビジネス戦闘力が高められそうだなと。そのため、組織を拡大させる経験と、事業を伸ばす経験。この双方が得られる環境がACROVEにはあると思い、ジョインしました。

佐藤僕の場合は、ミッション共感と人ですね。そして新卒の時にスタートアップを選ばずコンサルティングファームに入ったのは、正直モラトリアムな要素もあります。当時はこの2つに該当する企業が見つからなかったんです。

そして、僕の場合はAnyMind Groupでのインターン時代に代表の荒井とすでに知り合っており、コンサルタントとして働いている時も連絡は取り合っていました。そこで何度かACROVEの状況を聞いているうちに、「コンサルなら別のタイミングでもやれる。スタートアップで事業を経験できるのは今この時しかない」と感じ、ACROVEを選んだという具合です。

輪湖私も中澤と似ており、ACROVEなら自分で事業を動かしているという実感が持てそうだと感じたからです。というのも、前職のPR代理店においてはエンターテイメント領域、具体的にはアイドルのPR販促に従事していたのですが、そこではあくまで大きな事業の中のいち施策だけを担当するといった“点”の仕事だったんですね。

具体的には、CDリリースした際の販促イベントを実施するといったものです。この仕事も面白くはありましたが、自分が携わることによって事業全体にどれほどのインパクトを与えられているのかは見えず、ジレンマを感じていました。そこでたまたま大学の友人だったACROVE・CFOの吉田のSNSを見て、「楽しそう」と思えたんですよね。

単なるPRに留まらず、ブランドの上流から下流まで、事業全体を動かすことができる。さらにはM&Aにまで携わることができると、当時の私にはとても魅力的に映りました。

参画理由は三者三様だが、共通すべきはみな「自分で事業を動かしたい」というチャレンジングな想いを持っている点だ。そして最後に輪湖氏が述べたように、また、これまでの各自のエピソードからも発せられていたように、圧倒的な“速さ”。これこそがACROVEの、他に類を見ない魅力なのかもしれない。

これだけ乱立するスタートアップを選ぶ若手にとって、“事業を動かす経験”が得られる環境はマスト中のマスト。その中で、自社でしか提供できない付加価値こそが、若手事業家人材を引き寄せるキーとなるのだろう。

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事業家を目指すには申し分ない環境。
若手らはその先に何を見る

若手事業家人材が育つ環境として、ACROVEを題材に同社の若手メンバーらの話をうかがってきた今回の取材。それぞれの話を聞いていると、「次代のリーダーを担う人材は組織に何を求めているのか?」「どのような組織であればそうした人材が集まるのか?」。その答えを見つけるヒントが見えてきたのではないだろうか。

最後に3名には、ACROVEのような人材育成組織に身を置きながら、今後どのような挑戦をしていきたいかを訊いた。

佐藤現時点、キャリアにおいて「長期的にどうなりたいか」は考えていません。なぜなら、先々のキャリアとは「今、どれだけ全力を出し切れるか」の繰り返しによって構築されていくものだと考えているからです。

とはいえ具体で挙げるならば、組織に対して採用やカルチャーの面からインパクトを与えられるようになりたいですね。今の僕の役割としては人事領域が管轄ですので、ACROVEという組織に優秀な人材を巻き込む、組織が拡大してもACROVEのカルチャーを強く残せるような組織づくりを行う、などです。

ちなみに若手中心の組織とはいえ、最近はシニアやミドルマネジメントの採用も積極的に行っています。実際に今年の7月にはコンサルティングファームや他スタートアップで経営企画に携わっていたベテランメンバーがジョインしてくれたりと、若手に限らず組織の採用が活発化してきていますね。

中澤私は引き続き、EC事業者さまの売上を大きく伸ばすための体制づくりをしていきたいです。具体的には、“縦”と“横”をそれぞれを伸ばしていきたいと思っています。“縦”とはAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングなど各ECモールにおける施策の充実やアップデートを指しており、例えば先に述べたTikTokなどのSNSを用いた購買促進をより強化していきます。

そして“横”はACROVEが対応するECモールの種類の増加です。現在、弊社のお客さまが用いるECモールはAmazonが圧倒的に多いのですが、そこを楽天やYahoo!ショッピングと、徐々にフィールドを増やしていきたいですね。

まとめますと、認知拡大・CRM・そして受注管理まで、トータルでお客さまの事業成長にコミットできる体制をつくりたいと思います。そしてACROVEにはそれを実現できるナレッジ・カルチャー・資金とすべてが揃っているので、「あとは実行あるのみ」という具合です。

輪湖私は引き続き、ブランドの運営責任者として売上を上げていきたいです。そのためには様々な手段があると思いますが、WEB広告やCRMの戦術をより磨いていきたいですね。 また、ACROVEでは今後もポテンシャルあるブランドを積極的に買収して伸ばしていきます。なので、私自身も代表・荒井のように“伸びるブランド”、“買収すべきブランド”を見極め、それらの成長予測ができるようになりたいです。そのためにはファイナンスの専門知識も必要かとは思いますが、ACROVEのナレッジや社内外の専門家の協力を得ながら身につけていきたいと思います。

それぞれ、ACROVEという組織が持つアセットを用いて「思う存分チャレンジしよう」といった“意志”がうかがえる、そんな決意表明だったのではないだろうか。

今回、ACROVEを通じて若手事業家人材を育む組織環境を紐解いてきたが、読者にとって、少しでも明日の組織づくりに活かせるものがあれば幸いだ。FastGrowでは引き続き、次代のリーダーを輩出する企業を探し求めていきたい。乞うご期待。

こちらの記事は2022年09月29日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

上野 智

写真

藤田 慎一郎

編集

大浜 拓也

株式会社スモールクリエイター代表。2010年立教大学在学中にWeb制作、メディア事業にて起業し、キャリア・エンタメ系クライアントを中心に業務支援を行う。2017年からは併行して人材紹介会社の創業メンバーとしてIT企業の採用支援に従事。現在はIT・人材・エンタメをキーワードにクライアントWebメディアのプロデュースや制作運営を担っている。ロック好きでギター歴20年。

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