【徹底解剖】DigitalBCGを構成する4つの組織──社会、事業、個人を“Unlock”するプロフェッショナルファームの秘密
多くのスタートアップが取り組む産業や業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)。しかし、その連携先となる大手企業を取り巻く環境や、そのDXの実情や最新の取組み、課題等に関する情報は十分に届いていないのではないだろうか。
そこで、本記事では世界を代表する事業変革ファームであるボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)、なかでもデジタルを武器に、クライアントの経営課題を通じて社会にインパクトを起こしているDigitalBCGを取り上げる。
DigitalBCGは、BCG Digital Ventures(以下、BCGDV)、BCG Platinion (以下Platinion)、BCG GAMMA(以下、GAMMA)、Technology Advantage(以下、TA)といった4つの組織で構成されている。元起業家や事業家、デザインやエンジニアリング、データサイエンスのエキスパートなど、各領域のトップ人材が集結し、クライアントのイノベーション創出や社会課題を解決している。
BCGDVからは、AmazonやメルカリにおいてBizDev部門を立上げ管掌してきた小野 直人氏と、大手外資系消費財出身の大多和 裕子氏。GAMMAからは、デジタル系ベンチャー出身のValentin David氏と、コンサルティングファーム出身の中川 正洋氏。そしてPlatinionからは外資系SIer出身の久保 俊彦氏と、大手事業会社出身の近藤 あやの氏。最後に、TAから大手日系SIer出身の藤原 有紀氏と、外資系コンサルティングファーム出身の山形 佳史氏の8名が登壇した。
- TEXT BY SATORU UENO
クライアントとBCGで働く社員、どらちの可能性も“Unlock"していく
「世界的に最も成長しているファームが、BCGである」
冒頭、TAのマネージング・ディレクター&パートナーの山形 佳史氏から、BCGの組織全体について説明が行われた。
山形まず、コンサルティングファームというと“紙を書く仕事”、“うんちくを語る仕事”と思われがちですがBCGでは経営トップに関わり、経営者の悩みを解くことが仕事です。世の中には戦略系コンサルティングファームと呼ばれる会社がいくつかありますが、売上規模で見た際の成長度合いで見ると、グローバル・日本ともに最も成長しているファームがBCGなんです。
そんなBCGの特徴について、同氏は「経営トップからの多様な引き合いが多く、提供するサービスにおいてカスタマイズ性を大事にしています。クライアントの経営課題を解決するためならばなんでもやる、というのが我々のスタンスです」と続けた。
山形我々のクライアントは、その殆どが大手企業です。相対する経営者の方々は、何万人という従業員を抱えながら、何兆円という規模のビジネスを責任持って推進されています。そんな方々の経営上の悩みを解き、寄り添える存在になれなければ、コンサルティングなどできません。
コンサルティングというと、パターン化されたフレームワークを当てはめるだけといった印象があるかもしれませんが、BCGでは他社で活用したソリューションを転用するような施策提示はいたしません。冒頭で述べたように、あくまで個別のニーズにカスタマイズしたソリューション提案を重視しているんです。
経営者が100人いれば悩みは100通りあり、それぞれの悩みに対して徹底的に向き合うからこそ、我々にご相談のお声がかかると理解しています。
山形また勿論そのなかで、「私達の責任範囲はここまでです」と業務の線引きをしたり、「このパターンが成功例です」と案だけ持ってきて終わるということはありません。悩みを解くために必要なこと、例えばソリューションの実行も含めて何でもするチームと捉えていただければと思います。
では、具体的に同社はどのようなプロジェクトを依頼されているのだろうか。過去に手掛けてきたプロジェクトの代表例として、山形氏は『経済産業省との日本の中長期ビジョンの策定』や『環境省との企業のCO2削減の仕組み検討』を取り上げる。
山形私達は民間企業のプロジェクトも多岐に渡って取り組んでいますが、パブリックセクターのトピックに関してもさまざまなプロジェクトを手掛けています。
例えば『経済産業省の中長期ビジョン策定』では、先々のメガトレンドや将来予測のシナリオを検討して、中長期での国家戦略における示唆出しを行いました。また、『環境省の企業のCO2削減の仕組み検討』では脱炭素経営の加速化に向けた目標設定の具体策を検討するなど、社会におけるホットなトピックにも携わっているんです。
そのなかでBCGが大事にしているキーワードに“Unlock”があると山形氏は言う。一体、どういうことだろうか──。
山形この”Unlock”という言葉は、クライアントやBCGで働く社員が持つポテンシャルの最大化を指しています。クライアント先の経営陣や、我々と共に働くメンバーにとって、“プロジェクトを通して経験いただくことが、クライアントの事業はもちろん、そこに関わるすべての方々の成長にも寄与する"と、そんなカルチャーを志向しているんです。(コチラでBCGのカルチャーの動画公開中)
そのために、例えばBCGのメンバーにおいては定期的に国内外でスキルトレーニングの機会を設けたり、その学びを体系化すべく他組織へ出向してみたりと、常に新しい経験値を積んでいけるような場の提供を心がけています。
社会的インパクトの大きなプロジェクトに携われるだけでなく、そこでの経験を通じて、創造的に個人のポテンシャルを解放していける。結果、唯一無二の人材へと成長する。これこそが、他でもないBCGで働く魅力であり、クライアントにもたらす付加価値なのだろう。そして、「その結果として、社会を変える存在になっているんです」と山形氏は述べた。
ここまでで、BCGという企業がどんなことをしているのか、そこで働く魅力はなんなのかという点について大枠を捉えることができた。ではここからはより具体的に、同社のデジタル組織の体制を紐解いていこう。DigitalBCGとは大きく分けて、4つの組織から成る。
DXのTechnology Advantage
事業創造のBCG Digital Ventures
DigitalBCGの4つの組織であるTA、BCGDV、GAMMA、Platinion、の役割について、各組織のメンバーから解説がなされた。当セクションでは前半の2組織について紹介しよう。
まずはTA。こちらは引き続き山形氏が担当。同氏は自組織について「デジタルトランスフォーメーションの支援体制を構築する存在」と述べた。
山形一般的に、BCG含め多くのコンサルティングファームでは職域が業界と機能(上図におけるテーマ)別に分かれています。TAは機能のうちの1つであり、他のチームとも密に連携をしながらプロジェクトに取り組んでいます。
なかでも特徴としては3つあり、(1) 対峙する相手はクライアントのIT部長ではなくCxOレベル、(2) 依頼されたものをそのままつくるといった受託的な姿勢は取らず、課題の本質を掴むまで徹底的に議論し尽くす、(3) 一見すると戦略と距離があるように思われるが、席を並べて仕事をするほど距離間が近い、といったことが挙げられます。
常に経営陣と直に折衝し、課題の本質によっては、クライアントが望むデジタル化施策を根底から覆す提案もできる立場にある。まさに、 TAで味わうことのできる仕事の醍醐味が伝わる刺激的なメッセージだ。
続いて、BCGDVの紹介へと話は進む。当組織のパートナー&ディレクター、小野 直人氏は自組織を「クライアント企業と共に新規事業を創るプロフェッショナル集団」と評する。
小野我々BCGDVは、クライアントである大企業のアセットと、自社のメンバーが持つスタートアップカルチャーや方法論をかけ合わせて、事業・サービス・デジタルプロダクトをつくり出します。そうすることで、社会にインパクトを創出するような市場のゲームチェンジを図るんです。
具体的な対応領域を示すと、“事業創出に必要な機能すべて”と言うことができます。それは“戦略”、“サービス設計”、“アジャイル開発”、“グロースハック”、“投資”の5つに分類され、BCGDVではその全てをカバーすることができる。これが我々の特徴を示す最大のポイントです。
具体的に当組織によって生み出された事業コンセプトは8,000以上にのぼり、そのうち実際にマーケットにローンチされた事業は189を数えるとのこと。そして何より読者にとって魅力的な点は、戦略策定から投資までをワンストップで経験できるという特徴ではないだろうか。
データサイエンスのBCG GAMMA。
デジタル戦略の具現化とグロースを担うBCG Platinion
ここからは後半の2組織、GAMMAとPlatinionの紹介をしていく。まずはGAMMA、こちらでマネージング・ディレクター&パートナー(イベント実施時:パートナー)を務める中川 正洋氏は同組織を「AIやアナリティクスといった、データサイエンスのエキスパート集団」だと述べる。
中川GAMMAは、クライアントの経営戦略においてデータ分析という側面からご支援する立ち位置をとっています。顧客はTAと同様に、基本的にはCxOレベル。こうしたトップマネジメントの経営課題に対し、自然言語処理やディープラーニング等を用いて事業の手助けをしています。
具体的に申し上げると、例えばtoCプロダクト上における顧客体験の自動最適化。または、クライアントとその先にいる顧客間での商談におけるベストな人員采配。その他、消費者の需要予測を行いながらプライシングを意思決定する仕組みの構築など、これらの裏では我々のデータ分析、AI技術などが活用されているんです。
こうした最先端の技術や、場合によっては最先端の技術も論文で調べながら、実験・実装していく。こうしたベンチャースピリット溢れるチャレンジングな環境こそが、GAMMAの魅力なのだろう。
そして最後の4つめの組織、Platinion。こちらに関しては、マネージング・ディレクターの久保 俊彦氏が紹介を行った。
久保Platinionは、デジタル戦略の策定から実行までのEnd-to-Endを、多様なエキスパートとコラボレーションしながらリードする組織となっています。
久保具体的には、デジタル戦略の構想策定から、新規事業のデジタルサービス等のコンセプト設計、あるいは顧客体験の設計。そして、その戦略の実行にあたるデジタルプロダクトやデジタルプラットフォームの企画開発までを一貫してカバーしています。
久保プロジェクトの例としては、戦略コンサルタントと我々デジタルエキスパートが連携して、顧客体験を向上するようなサービスコンセプトを描いたり、デジタルプロダクトのビジョンを設計してデジタル実装の青写真や先進アーキテクトの設計をすることなどが挙げられます。また、データとAIに基づくようなインサイトを組み込んだプラットフォームの設計・構築なども行っています。
戦略を策定するTA。その戦略において必要な新規事業を立ち上げるBCGDV。同じく戦略上で必要とされる、データ分析やモデル構築を行うデータサイエンティスト集団のGAMMA。そして、これらを通じて生み出されるデジタルプラットフォーム全体を包括して管掌するPlatinion。DigitalBCGを構成する4つの組織の概要とその妙味が、ここで解明されたのではないだろか。
そしてここからは、実際にこれら4つの組織で働くメンバーに登壇いただき、入社のきっかけや、実際に取り組んでいるプロジェクト、またそこで感じる魅力などについて生の声を聞いていきたい。
経営陣と直にディスカッションし、事業を立ち上げるにはDigitalBCGしかなかった
シーンはパネルディスカッションへと移行。スピーカーはそれぞれ、BCGDVから大多和 裕子氏、GAMMAからはValentin David氏、そしてPlatinionから近藤 あやの氏、TAから藤原 有紀氏の4名が登壇した。
ディスカッションテーマは、「DigitalBCGに入社したきっかけ」「社会課題や業界変革にどう携わっているか」「BCGで働く魅力」。まずはこの章では、各々の入社理由にフォーカスを当てていこう。
トップバッターはBCGDVの大多和氏から。入社したきっかけについて問われると、「インパクトが大きい経営課題に関わって、新規事業を立ち上げたかった」と話す。
大多和 私はもともと外資系メーカーでマーケティングを担当していました。新しいブランドやeコマースなどの新事業を立ち上げることがとても好きで、そこから「今度は日本企業の為に働きたい」と思うようになり、いくつか選考を受けたのですが…。
当時のオファーポジションとしては中間管理職がメインで、新規事業を立ち上げるには、だいぶ遠い位置にいるなと感じたんです。その後、外資系ではありつつも、日本からイノベーションを起こそうとしているBCGDVに出会います。ここではクライアントのCxO陣とダイレクトにやりとりができ、また組織としても非常にフラットであると感じ、楽しそうだなと思って入社しました。
続いて、GAMMMAでデータサイエンティストを務めるValentin David氏からも入社のきっかけを伺った。
David 私はDigitalBCGへの入社前は、大手IT企業やベンチャー企業で働いていました。前職でもデータサイエンスの仕事には携わっていましたが、クライアント側にアルゴリズムへの理解を得てもらうことが難しく、なかなかデータの活用まで踏み切ってもらえないということがありました。そんななか、DigitalBCGはあくまでビジネスインパクトのためにデータ分析や開発を行うといったスタンスをとっており、とても魅力的に映ったんです。
なぜなら、それまではデータサイエンスを用いることがある種目的化していたからです。しかし、ここDigitalBCGにおいては、目的は経営課題の解決。そしてそのための手段としてデータサイエンスを用いている。そのバランスがとても良いなと感じたんです。
「何のために、どうデータを扱うのか」といった観点で、自身の求める環境に出会ったというDavid氏。次章では、Platinionの近藤 あやの氏、TAの藤原 有紀氏の見解を伺っていく。
組織の“外”にいるからこそ、組織を変えられる事がある
3人目は、事業会社で働く中で組織の変わりづらさを感じ、アプローチ方法を変えるべくPlatinionに参画したという近藤氏。
近藤私はもともと事業会社でプロダクトオーナーとして働いていました。ただ、日本特有のカルチャー色が強い組織の中では、プロダクトマネージャーやUXデザイナーといった役割が正常に機能することはなかなか難しいと感じることが多々ありました。私自身、その課題に非常に苦しんでいたという背景があります。
ではどうすれば良くなるだろうと模索する中で、ある時、外部からコンサルタントが入ることによって会社が変わるといった現場を目の当たりにしました。会社の中から働きかけても組織はなかなか変わりづらいけれど、コンサルタントとして外から助言をすると、会社は動いてくれるんだという事を実体験で味わいました。
この経験から、自分は外から会社組織を変えることによって、日本のものづくりを担っている方々の役に立ちたいなと思うようになり、DigitalBCGに入社しました。
組織変革という観点で同社へジョインした近藤氏。4人目のTAに所属する藤原氏も、前職で近しい経験を通じ、同社への参画を決めたとのこと。
藤原私は日系のコンサルティングファームでSIer寄りのチームに所属して、資産運用関連のシステムを担当していました。数年前からデジタル化やDXが話題になるなかで、クライアントのIT部門やユーザー部門からご相談いただき、ボトムアップで提案していました。
しかし、いざ実行してみるとクライアントの経営サイドと現場サイドでの意見が一致せず、SIerとして入り込める範囲に限界を感じていました。そんななか、先にBCGに転職した当時の同期から、「BCGではクライアントの経営陣と直接やりとりをして、課題解決に取り組めている。ウチに来ない?」と誘われました。そこで、BCGでなら私が感じていた行き詰まりを解消できるのではと思い、入社を決めました。
それぞれの想いもさることながら、各々まったく異なる業界・職種からのチャレンジという点にも注目しておきたい。もちろんそれぞれの領域でエキスパートとして力を付けていることが前提にはなるが、幅広くDigitalBCGの門戸が開かれているからなのだろう。
“大手企業の事業変革”と“スタートアップ立ち上げ”を同時に経験できる
さて、各々の入社理由が聞けたところで、次に読者が気になる点は「実際にDigitalBCGではどんな事業変革、事業創出をしているのか?」といった点だろう。
このテーマにおいても、それぞれが携わってきた取り組み事例等のリアルなエピソードトークが広がった。
まずはスタートアップ・フリークであるFastGrow読者にとって、親近感を得やすいエピソードをBCGDVの大多和氏とGAMMAのDavid氏から語ってもらった。
大多和とある金融機関のプロジェクトで、Z世代向けのデジタルサービスを創り出す新規事業を立ち上げたんです。我々のオフィスにベンチャールームをつくって、クライアントからも複数部署のメンバーをアサインいただき、まさに1つのスタートアップかのような環境をつくって、クライアントと共に事業アイディアを創出・推進していきました。
Davidこのプロジェクトにデータサイエンティストとして参画した私としても、初めての経験ばかりで刺激的でしたね。特にユーザーインタビューとして若者たちの元へ訪問し、さまざまな意見を貰いながら一緒に事業を創っていくスタイルはとても楽しかったです。
プロダクトのアイディア出しにおいても、クライアントは勿論のこと、コンサルタントやデータサイエンティストなど各々の専門性やバックグラウンドによって出てくるインサイトはまったく異なる。それらを1つのサービスとして昇華していくなかに、インパクトの大きな事業創出を体感できているのだろう。
一方で、Platinionの近藤氏やTAの藤原氏らは、これぞ大手企業の事業変革という体験を語ってくれた。ここでは近藤氏のエピソードをピックアップしてみよう。
近藤私は大手物流企業との取り組みで、数年かけてコア事業を大きくピボットさせ、新規事業を創出するといったプロジェクトに携わりました。クライアントはものづくりが初めてであり、またベンダーともうまく連携ができていないということで、プロジェクトが大変な環境にあるタイミングで入らせていただきました。
我々が入るまではクライアントもベンダーも「決められたものを納期までにつくる」といった事にフォーカスが向いていましたが、DigitalBCGが考える重要なポイントはそこではありません。
あくまでクライアントの経営戦略に則り、経営陣やベンダー含め1つのチームとなってアジャイル的にものづくりをしていける“環境を創ること”だと考えています。こうした、事業を生み出す・事業を持続させるための仕組みづくりといった大きなプロジェクトに携われるところは、DigitalBCGならではですね。
時に日本有数の大手企業の事業変革に携わり、社会にインパクトを与える。一方で、スタートアップとして今までの世にない価値をクライアントと共に創出していく。この双方の旨味を一挙に味わうことができるDigitalBCG。他に類を見ない稀有な企業であることは言うまでもないだろう。
プロフェッショナル同士、研鑽しあう環境がここにはある
さて、イベントもいよいよクライマックス。最後は、各登壇者からそれぞれにBCGで働く魅力についてメッセージをもらった。
近藤私は、チームでプロジェクト推進ができ、社内のメンバー同士が相互にナレッジをシェアしあいながら仕事を進めていける点が魅力だと感じています。
一般的にコンサルタントは個人技でプロジェクトを進めるイメージがあるかもしれませんが、実際はチームで協力して進めていくのが主です。もちろん未経験の領域だと自分で調べて必死にキャッチアップしていく必要はありますが、一緒にプロジェクトを進めていく各プロフェッショナルたちが常に側にいますので、良い刺激を与え合いながら仕事ができると思います。
藤原私は常に自分自身の思考が鍛えられる環境がDigitalBCGにはあると思っています。これは当社のカルチャーでもありますが、クライアントがリクエストした以上の結果を出そうと常にクライアントの事を気にかけ、おせっかいなくらい考え続けているメンバーに溢れているんです。
クライアントのことを想ってあれもこれもと思考し続けることはタフなことではありますが、そのお陰でさまざまな思考訓練を積むことができ、日々成長を実感できています。
David私は、年間において複数のプロジェクトに入り、データサイエンティスト以外のメンバーからも刺激を受けながら仕事ができる点が魅力だと感じています。また、データサイエンティストとして1つのデータだけに終始注力するということではなく、同時に複数のアルゴリズムや開発に携われるので、成長の幅やスピードの観点で他社にはない恵まれた環境がここにはあると思っています。
大多和毎日が学びという魅力に溢れています。入社理由でもあった経営陣と直接ディスカッションできるという点もそうですが、もともと消費財での経験しかなかったところから今の会社に入り、金融やヘルスケア、街づくりなど本当に多様な世界を目にすることができています。これらを通じて「対話する相手によって返ってくる刺激の量や質が大きく変わるんだな」という事を体感しながら、日々楽しく働けています。
さて、当日の登壇イベントはここまでで終了。その後、各組織に分かれた座談会も執り行われ、盛況の後に幕を閉じた。
いかがだっただろう。ここまでDigitalBCGの実態を赤裸々に語ったイベントは今回が初ではないだろうか。おそらく、当日立ち会った面々や今この記事を読んだ読者ふくめ、当初抱いていた同社への印象から大きく変化しているのではないだろうか。
今回のイベントを通じて、「自分もDigitalBCGで事業創造、事業変革に携わりたい」と感じてくれたなら、FastGrowとしても本望である。
詳細はこちらDigitalBCG Japan
こちらの記事は2022年07月28日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
執筆
上野 智
おすすめの関連記事
"新陳代謝は当たり前か?"非連続成長を追求する組織の落とし穴━Asobica×ナレッジワークが挑む、新・スタートアップの成功方程式とは
- 株式会社Asobica VP of HR
組織の“多様性”を結束力に変える3つの秘策──Nstock・Asobica・FinTのCEOが実証する、新時代のスタートアップ経営論
- 株式会社Asobica 代表取締役 CEO
経営者は「思想のカルト化」に注意せよ──企業規模を問わず参考にしたい、坂井風太とCloudbaseによる“組織崩壊の予防策”
- 株式会社Momentor 代表
スタートアップ、“国家プロジェクト”を背負う──被災地でも活躍、世界初のドローン企業・Liberawareが創る社会インフラ
- 株式会社Liberaware 取締役CFO
政府が託す、52億円の技術イノベーション──Liberawareエンジニアが牽引する、国家主導の鉄道インフラDX
- 株式会社Liberaware 取締役 技術開発部長
真のユーザーファーストが、日本にはまだなかったのでは?──「BtoBプロダクトの限界」に向き合い悩んだHERP庄田氏の、“人生の時間”を解き放つコンパウンドHR戦略
- 株式会社HERP 代表取締役