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次のSkypeはどれだ!スタートアップ大国エストニアの注目ベンチャー企業9選

人口わずか130万人、国土面積は九州ほどの小国にも関わらず、Skypeを筆頭に世界にその名を轟かすスタートアップを生み出すエストニア。...
17-06-20-Tue

人口わずか130万人、国土面積は九州ほどの小国にも関わらず、Skypeを筆頭に世界にその名を轟かすスタートアップを生み出すエストニア。国を挙げてIT化を推し進め、起業家育成にも力を入れる同国には、”e-Estonia”という呼び名すらついている。今回はFastGrow注目の、エストニア発スタートアップを9社紹介しよう。

注目のエストニア発スタートアップ9選

※社名ごとアルファベット順

有休駐車スペースをドライバーに共有。IoTで社会インフラ課題を解決する

IoTを活用し、エストニアの首都タリンにおいて使用されていない個人や企業所有の駐車スペースをドライバーに貸し出すサービスを提供するBarking

ユーザーはモバイルアプリを通して駐車場の検索、電子ゲートの操作、支払いが行える。

かつてタリンには人口約42万に対して駐車スペースは1万5000台分しか無く、駐車料金はヨーロッパで最も高額だった。

そんな状況下で、有休スペースの有効活用と駐車料金の値下げを目的として創業したBarkingは、これまでに新たに5000台分の駐車スペースを創出し、市民の駐車コストを合計15万ユーロ節約した。

2015年創業。これまでに26万ドルを調達。

Barking app

https://barking.ee/barking-app/?lang=en

同じ部屋にいるかのような快適さを。リモートチームの協働作業をシンプルに

Deekitはリモートチームの共同作業を円滑にするオンラインホワイトボードを提供している。

4人の元Skype従業員により2012年に創設。

CEOのKaili Kleemeierは、かつてSkypeでオペレーション部門を率いていた。

ホワイトボードのアイデアは彼がチームメンバーとリモートで問題に対応していた際に思いついたもの。

ボードにはサイズ制限がなく、あらゆるデバイスから接続可能で、画像や文章はもちろん、ビデオやスプレッドシートを貼り付けることも出来る。

本記事で紹介するSorry As A ServiceやTransferWiseを始めとし、多くのスタートアップを顧客に持ち、多くのリモートワーカーを支えている。

これまでに約50万ユーロを調達している。

Skypeの元従業員が仮想ホワイトボードDeekitをローンチ | TechCrunch Japan

http://jp.techcrunch.com/2015/05/07/20150507deekit/

キャリアをもっと自由に。新しい場所と仕事を探す冒険者のために

”キャリアアドベンチャー”を求める人々のためのプラットフォームを運営するJobbatical

誰もが国境を超えてスキルが輝く場所で働ける世界を目指し、流動的かつ自由なキャリア形成がより容易になるように、海外に新しい職と経験を求める人々に向けてのジョブマッチングサービスを提供している。

設立1年目には70カ国1200社がサービスを利用し300のマッチングを達成した。

現在9万人のユーザーが登録している。

2014年創業。これまでに約350万ユーロを調達。

Jobbatical, the marketplace for tech gigs abroad, scores $2M led by USV and LocalGlobe | social.techcrunch.com

https://techcrunch.com/2016/03/02/catch-me-if-you-can/

もっと効率的な言語習得を叶える。テーラーメイドの学習プランをすべての人に

Lingvistは最適化アルゴリズムにより、ユーザーごとに学習コースをテーラーメイドし、言語習得に要する時間を劇的に短縮する言語学習アプリ『Lingvist』を展開している。

設立者は欧州原子核研究機構(CERN)の元エンジニアありながらフランス語の習得に苦しんだMüntel。

自身の言語学習を通し、より効率的な言語学習の可能性を感じて開発したアルゴリズムが、現在のアプリのベースとなっている。

2013年創業、これまでに約840万ユーロを調達した。日本語でもサービスを展開している。

超速で英語を習得しよう!

https://lingvist.com/ja/

ハンドメイドギフトで顧客維持支援。効果的な謝罪を代行するサービス企業

顧客維持サービスを企業に提供しているコンサルティング企業、Sorry As A Service

クレームや問題が発生した際、ハンドメイドギフトやメッセージカード等を送り顧客の解約率減少に貢献する。

従来型の見舞金による謝罪に比べ効果が出やすく、SNSで拡散されることによるポジティブな効果もあるとされる。

2014年創業、これまでの調達額の合計は約24万ユーロ。

CEOのMartin McGloinは元アクセンチュアでその後TransferWiseでプロダクトマーケティング部門を率いていた。

Sorry as a Service

https://sorryasaservice.com

宅配に革命を起こす。Skype創業者が作る、環境とお財布に優しい未来の宅配者

Starship Technologiesは、環境に配慮した自動宅配ロボットを開発している。

人間の歩行スピードで移動し、ステーションから30分圏内の配達が可能。

1回の配達コストは1ユーロ以下に抑えられ、人間よりも安価かつ電動であるため、トラックよりも環境に優しい。

ワシントンD.C.とカリフォルニアでのテスト走行やメルセデスとの協業、2017年夏のドミノピザとの提携試験運用など、話題に事欠かない。

これまでのテストでの走行距離は2万Kmを超え、300万人以上とすれ違ったが、事故は皆無であり、実際にいくつかの宅配サービスで試験的に導入されている。

Skype共同創業者のAhti HeinlaとJanus Friisにより2014年創業、これまでに合計1500万ユーロを調達。

すべての人に最適な街を教えよう。都市間競争の活発化を目指して

住宅費、スタートアップの活性度、治安、教育の質などの様々な観点から、自分の生活と仕事に最適な都市を教えてくれるサービスを運営しているTeleport

初期のSkype社員により2014年に創業された。

同社は、最終的このサービスの存在が都市間競争を活発化させることを狙っている。

共同創業者のBalaji Srinivasanは、人々のネットワークにより地図上の国家ではなく、究極的にはクラウド国家が生まれると唱えた人物。

これまでに250万ドルの資金を調達している。

2017年4月にMOVE Guides社により買収された。

テクワーカーにとって住みやすい都市はどこ?、Teleportが世界の100都市の評価アプリを立ち上げ | TechCrunch Japan

http://jp.techcrunch.com/2015/03/31/20150330teleport-3/

本当の為替レートで送金できる。珍獣、黒字化したユニコーン

TransferWiseは一般的な銀行と比較して最大8倍安いという、圧倒的な低手数料で海外送金サービスを提供している。

実質的に多額の手数料を支払わなければならない従来型の海外送金に憤りを感じた創業者の「お金は自由に取引されるべきだ」という思いからサービスが生まれた。

100万を超える顧客からの信頼が高いことは、3万8千を超えるレビューの平均が5つ星であることからも伺える。

「黒字化したユニコーン企業」である同社の評価額は11億ドルに上ると言われている。

2010年に創業し、創業から僅か6年で損益分岐点に到達した。

これまでに調達した資金は116万ドルを超える。ロンドンを拠点とする。

ネットでかんたんに海外送金 | TransferWiseで海外へ送金する
https://transferwise.com/jp/

AIがサイトを作ってくれる時代。ビジネスに注力したいユーザーのために

マイクロビジネスに向けて、AIチャットボットからの質問に答えるだけで目的に合ったWEBサイト自動作成されるサービスを提供しているWeps

サイト構築だけでなく、ドメイン取得やSEOも代行し、ユーザーがビジネスに集中できる環境を整える。

タリンを拠点としながらも、ベルリンのアクセラレータープログラム、Axel Springer Plug and Playにおいて協業スタートアップとして選出された。

2015年創業。調達総額は非公表。

Weps - websites built by computers in two minutes.
https://getweps.com

まだまだある。エストニアのスタートアップ50社リストを近日公開予定

エストニアには、注目に値するスタートアップが多く存在する。

本記事で紹介したのはその内のほんの一部。

Fastgrowでは、そんなエストニアがスタートアップ大国になった背景についての記事や注目企業50社のリストを公開する予定だ。