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【イベントレポート】丸の内をイノベーションの集積地へ──三菱地所が学生に送る、スタートアップインターンへの招待

登壇者
池田 麻衣子
  • 三菱地所株式会社 xTECH運営部 

東京大学を卒業後、2014年に三菱地所㈱へ入社。入社後は三菱地所レジデンス㈱へ出向、福岡への転勤を経て、2018年より現部署に所属、国内外スタートアップの誘致やビジネス開発支援業務等に従事。本年4月からは主に大手町・丸の内・有楽町エリアにおけるスタートアップエコシステムの推進を担当。趣味:テニス、ゴルフ、ダイビング、スノボ。

井上 玲
  • MF KESSAI株式会社 組織人事 

株式会社マネーフォワード グループ会社「MF KESSAI株式会社」の組織人事。新卒でERPパッケージソフトの新規営業、マーケティング担当を経て、2社目のベンチャーでは営業に加え広報や人材採用も担当。2017年3月に採用担当としてマネーフォワード へ入社。エンジニア・デザイナー採用を担当し人員増加と共にエンジニア採用チームリーダー就任。2019年12月より現職。

李 信愛
  • 株式会社justInCase COO 

韓国ソウル出身。東京大学経済学部卒。AIG損害保険株式会社にて企業賠償・企業財物の損害査定人、デジタルトランスフォーメーションのプロジェクトマネジャーを経て、株式会社justInCaseへ入社。COOとして経営戦略、法人営業、人事など全方位的に奮闘中。

平井 沙彩
  • 株式会社グロービッツ・ジャパン プロジェクトコーディネーター 

北海道小樽市出身。中学校時代ニュージーランドへ留学したことをきっかけに、海外とのビジネスに興味をもち、高校卒業後は英語と北京語で台湾の大学へ進学した。大学では国際経営学を専攻。在学中に米国と台湾で企業インターンシップに経験し、学生時代からビジネスの現場で見識を深めた。現在はグロービッツの日本法人にて、プロジェクトコーディネーターとして、米国進出企業の戦略立案を担当している。

木村 忠昭
  • 株式会社アドライト 代表取締役CEO 

大学院卒業後、大手監査法人に入社し、株式公開支援業務に従事。2008年、イノベーション共創を手掛ける株式会社アドライトを創業。合わせて国内スタートアップ企業へ社外役員就任によるハンズオン支援を行い、うち5社(ユーグレナ、じげん、クラウドワークス、エスエルディー、マネーフォワード)が上場を果たす。
アジアやアメリカの海外スタートアップ企業の支援にも積極的で、これまでに20社以上の投資育成を行いうち3社が買収される。これら国内外スタートアップの知見やネットワークを活かし、大手企業のオープンイノベーションにおける一気通貫での事業化支援を得意とする。
主要な国立/私立大学との産学連携プロジェクトの支援実績も豊富。東京大学経済学部経済学科、東京大学大学院経済学研究科修士課程卒業。

津田 遼
  • Coral Capital Talent Manager 

早稲田大学法学部卒業。日本GE株式会社のファイナンス部門でFP&Aアナリストとして経験を積んだ後、グリー株式会社に人事として入社。グリーでは、中途採用、組織人事(HRBP)、米国子会社人事、社内活性、派遣採用/労務管理、BPOなどに従事した後、500 Startups Japanに参画。Coral Capitalでは500に引き続き、投資先スタートアップの採用支援とコミュニティ構築・運営を行なっている。

清古 貴史
  • リアルワールドゲームス株式会社 代表取締役CEO 

早稲田大学スポーツビジネス研究所にて散歩をスポーツビジネスに昇華させる研究をおこなう。2017年より、リアルワールドゲームス株式会社 代表取締役社長に就任。リアルワールドゲームの企画・開発・運営や位置情報プラットフォームの開発に携わる。

野澤 比日樹

1998年株式会社インテリジェンス(現:パーソルキャリア)に新卒入社。1999年創業期の社員数10人未満のサイバーエージェントに入社。大阪支社立ち上げ、社長室、事業責任者としてマザーズ上場を含む会社の急成長に貢献。個人最高賞の社長賞、組織最高賞のCAJJ賞受賞。事業責任者として当時最短での営業利益1億円を突破。2011年ソフトバンクアカデミアに外部1期生として参加する中で孫正義会長から声がかかりソフトバンクグループの社長室に入社。電力事業であるSB Power株式会社の設立、事業立ち上げに営業責任者として電力小売事業を立ち上げる。電力完全自由化となり個人向けの日本初の森林寄付型の「自然でんき」を発案から販売まで事業責任者として従事。2017年10月株式会社ZENKIGEN創業、現在に至る。

金本 成生
  • 株式会社スペースシフト 代表取締役 

神戸大学工学部在学時代にITベンチャーを起業。卒業後は音楽業界、IT業界を経て、2009年に株式会社スペースシフトを起業し、代表取締役に就任。 衛星キット開発や衛星データ解析ソフトウェア開発、非宇宙企業への宇宙ビジネスコンサルティングなどを手掛けている。また2013年、宇宙葬事業を展開するアメリカのエリジウムスペース取締役に就任。

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学生のうちからさまざまな経験を積み、スキルを身に付けたいと願う学生にとって、企業での長期インターンシップは一般的な選択肢となりつつある。また、学生を迎え入れる企業の中にはスタートアップ企業も増え、急成長のダイナミズムを体感する機会が広がっている。

本記事では、そうしたインターンシップ先を探す学生とスタートアップとの出会いを提供することを目的としたイベントNext Entrepreneur's Meetupについて紹介する。イベントの発起人は、意外にも三菱地所だ。同社は丸の内エリアを「スタートアップと大手企業の交流拠点」と再定義し、スタートアップ企業を対象としたコワーキングスペースの開設やイベント開催を通じて、スタートアップ支援に注力しているのだ。今回もそうした取り組みの一環として、Intern StreetやFastGrowの学生会員を対象に、スローガンと共同でイベントを実施する運びとなった。

過去3回はすべてオフラインでの開催だった本イベント。第4回の今回は初のオンライン開催となり、9社のスタートアップと174名の学生が参加。スタートアップで働くことの「リアルなやりがい」が語られ、「興味はあるけれど、実態が分からず不安だ」と一歩を踏み出せずにいた学生の背中を押した。

  • TEXT BY RYOTARO WASHIO
  • EDIT BY MASAKI KOIKE
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「丸の内といえば、大企業」は、もう古い?

イベントは、三菱地所でスタートアップ向けの施設運営やビジネス開発支援などを担うxTECH運営部の池田麻衣子氏によるオープニングキーノートで幕を開けた。2019年2月からスタートし、4回目の開催となったNext Entrepreneur’s Meetup。背景には、スタートアップとハイポテンシャルな学生とのマッチングを生み出し、三菱地所の掲げる「オープンイノベーションフィールド」構想を推進したい、という思いがある。

池田オープンイノベーションフィールドとは、「クリエイティブな人・企業、イノベーションに魅力を感じる人・企業が集積し、交流する街」を意味します。

三菱地所は中期経営計画として、ビジネスモデル革新の推進を掲げており、新規成長領域への進出を図るべく、ヒト、モノ、カネ、情報──あらゆる切り口からスタートアップ支援に取り組んでいます。

「三菱地所といえば丸の内、丸の内といえば大企業の街」といったイメージを持たれている方は少なくないと思いますが、これからは、企業間のノウハウや人の交流を活性化させることで、丸の内を「大企業とスタートアップ双方が集う、イノベーション創出の一大拠点」に変えていきたいと考えているんです。

「三菱地所ではハード、ソフトの両面からオープンイノベーションフィールドを実現するアプローチをしています」と語る池田氏。ハード面のアプローチとして行っているのは、コラボレーションプラットフォームとしてのコワーキングスペースの開発だ。2020年8月現在、三菱地所は丸の内で、「EGG JAPAN」「Global Business Hub Tokyo」「FINOLAB」「Inspired.Lab」と4拠点のコラボレーションプラットフォームを展開しており、今回のイベントに登壇する9社のスタートアップのみならず、大企業の新規事業開発部門も入居している。大手企業とスタートアップが交わる物理的な空間を提供することで、今までにはなかった新たなコミュニティの形成を促している。

一方、ソフト面のアプローチとして挙げられるのは、スタートアップへの積極的な投資や、VCへの資金提供だ。これまでの出資額は100億円を超えている。また、2017年からはアクセラレータープログラムを開始。街づくりに関する新規事業やスタートアップを募集し、三菱地所は協業先としてイノベーション創出の主体となっている。一例としては、農業領域に取り組むスタートアップであるOSMIC(旧:オーガニックソイル)との合弁会社メックアグリを立ち上げたことが挙げられる。

そして、スタートアップと新たな層とのマッチングを目的としたイベントの開催も、ソフト面におけるアプローチの一つだ。初のオンライン開催となった本イベントでは、どのような出会いが生まれたのだろうか。

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請求、契約、保険…馴染みが薄い領域にこそ、新たな学びが待っている

オープニングキーノートに続くコンテンツは、ピッチとパネルディスカッションだ。参加した9社を3社ごとのグループに分割、1グループごとに自社を紹介するピッチと、特定のテーマに関するディスカッションが3回にわたって展開された。

現場から語るリアルな長期インターンの魅力とは?

登壇企業・登壇者
MF KESSAI株式会社 組織人事 井上 玲 氏
株式会社Holmes 学生インターン 出口 健人 氏
株式会社justInCase COO 李 信愛 氏

企業の成長をパートナーとして引き出すやりがいとは?

登壇企業・登壇者
株式会社グロービッツ・ジャパン プロジェクトコーディネーター 平井 沙彩 氏
株式会社アドライト 代表取締役CEO 木村 忠昭 氏
株式会社Coral Capital Talent Manager 津田 遼 氏

代表登壇、テクノロジーを活用したスタートアップは未来をどう変える?

登壇企業・登壇者
リアルワールドゲームス株式会社 代表取締役社長 清古 貴史 氏
株式会社ZENKIGEN 代表取締役CEO 野澤 比日樹 氏
株式会社スペースシフト 代表取締役CEO 金本 成生 氏

最初のグループとして登場したのは、企業間後払い決済サービス『MF KESSAI』を展開するMF KESSAI、契約マネジメントシステム『ホームズクラウド』を提供するHolmes、そして、『スマホ保険』や『わりかん保険』といったサービスを生んだjustInCaseの3社だ。

請求、契約、保険……学生にとってはやや馴染みが薄いであろう領域で事業を展開する3社。パネルディスカッションではインターン生や同業界からの転職者という視点から、「それぞれの事業領域・スタートアップで働くことのやりがい」についての意見を聞くことができた。

MF KESSAIの井上玲氏は、「多くの日本企業の課題を解決する可能性」を挙げる。

井上日本の企業間取引の9割以上が請求書を利用した取り引きです。売買や契約が成立すると、受注した側は請求書を発行し、発注者に送付することになります。そして、取引先が100社、1,000社と増えていくと、この業務負荷はかなり大きなものになります。事業成長のためのリソースを請求作業に割いている状態は、企業にとって理想的だとは言えません。

さらに、請求したものが未入金になってしまうリスクを抱えたり、請求から入金までの期間が数カ月空き、手元資金を圧迫してしまうという資金繰りの課題も発生してきます。

私たちが提供しているのは、これらの請求業務に関連する課題をテクノロジーによって解決するサービスです。企業規模や業種問わず、請求業務が発生している日本の多くの企業に価値を提供できる可能性を持っていると思います。このことは、私たちにとっての大きなモチベーションになっていますね。

続いて回答したのは、Holmesのインターン生である出口健人氏。インターン生ならではの視点から、同社で働くことのやりがいを伝えた。

出口大学に通っているだけでは触れられない世界を知れることが、大きなやりがいになっています。

Holmesをインターン先として選んだのは、「契約マネジメントサービス」が全くイメージできなかったからなんです。僕は商学部に在籍しているのですが、講義でも企業の「契約」に触れられることはほとんどありません。せっかくインターンをするのであれば、未知の領域に飛び込もうとジョインしました。

6カ月が経過し、「少しはたくましくなったと思う」とはにかむ出口氏の表情には、充実感がにじんでいた。

出口クライアントからの電話に対応する際、インターンとはいえ、会社の顔としての役割を担わなくてはなりません。

ジョイン直後は自信もなく、たどたどしい対応をしてしまっていましたが、インターンの先輩や社員からのアドバイスを参考に改善を重ね、今では自信を持って質問に答えられるようになりました。今回のイベントにも、自分が「登壇したい」と言ったら任せてくれ、毎日いろんな機会を頂いて成長している実感があります。

最後にマイクを取ったのは、justInCaseでCOOを務める李信愛氏だ。大手損保企業を経て入社した李氏は、「ゼロイチで価値を生み出すこと」にやりがいを見出す。

前職の損保会社ではデジタルトランスフォーメーションを担当していました。保険の申し込みをデジタル化する業務などに従事する中で、既存のものを変えることより、ゼロから価値を作っていくことに興味を持ったんです。

justInCaseは、これまでになかった保険を生み出す会社。大企業が数億、数十億のコストをかけて開発している保険を、100分の1のコストとスピードで生み出しています。ゼロイチで新たな価値を創造し、社会に提供できるのは、スタートアップの醍醐味と言えるのではないでしょうか。

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グローバル展開支援、新規事業の創出サポート、VC──企業の成長に伴走するインターンのやりがい

続く登壇グループを構成するのは、企業の成長を支援する3社だ。日本企業の世界進出をサポートするグロービッツ・ジャパン、新規事業創出を支援するアドライト、シード・アーリーステージへの支援に特化したベンチャーキャピタルであるCoral Capitalだ。これら企業の成長支援事業でインターンとして働くことへのやりがいが語られた。

グロービッツ・ジャパンの平井沙彩氏が語ったのは、企業の成長を「目に見える形」で実現できる喜びだ。

平井私たちは、米国への進出や商品展開を目指す企業に対して、製品開発や販売、米国独自の規制に関するノウハウを提供しています。最も喜びを感じるのは、実際に開発をサポートした商品が現地のスーパーなどに並んでいるのを目にするときですね。企業の新たなチャレンジを後押しできていることを実感できます。

グロービッツ・ジャパンでは、インターン生に営業アシスタント業務を任せている。「米国のマーケットに関する知識が求められる」というだけに、日本国内にとどまらない、グローバルな視点が養える経験が得られそうだ。

続いてマイクを取った木村忠昭氏が代表取締役CEOを務めるアドライトは、スタートアップの成長支援から大企業における新規事業の創出支援までを行っている。「グローバル経済の中で失われつつある日本企業のプレゼンスを取り戻すためには、新たな事業を生み出し続ける必要がある。日本経済の未来を明るく照らす──その壮大なチャレンジこそが、アドライトの事業の魅力だ」と木村氏は語る。

さらに同社でインターンとして働くことの魅力について問われると「自治体なども含めた、ビジネスのエコシステムに触れられる」という点を挙げてくれた。

木村アドライトは大阪府や愛知県といった自治体と提携し、それぞれの行政区域内にある企業同士をつなげてイノベーションを起こす仕組みづくりに取り組んでいます。インターン生にはこのプロジェクトで、リサーチ業務を任せています。

プロジェクトに関わる企業だけでなく、地方行政、企業間のアライアンス、海外も含めた行政と企業の取り組み……幅広くリサーチすることで初めてエコシステムの課題と機会が見えてきます。点ではなく面でビジネスを捉え、エコシステム全体についての知見を深められることが、弊社でインターンをするおもしろさだと思います。

Coral Capitalの津田遼氏は、「未来のFacebookやAmazonになり得るスタートアップに、成長の初期段階から並走できること」とやりがいを表現する。インターン生は、新規投資先の開拓を担うアソシエイトのサポート業務と、投資先企業の採用を支援するイベント運営を担当する。

津田アソシエイトのサポート業務に従事するインターン生には、どのように投資先を探すのかをアソシエイトから学んだ上で、自ら投資先を探してもらいます。自分が見つけた企業が、後に上場した──なんてことも体験できるかもしれません。

採用イベントのサポートは、起業家と密にコミュニケーションを取ることが重要になります。起業家たちの考えや人柄に触れながら、「どうすれば採用できるか」「採用にどう貢献するか」を考え、イベント内容も提案してもらいます。起業家との距離感がとても近いので、起業を志している学生にとっては、これ以上ない経験になるのではないでしょうか。

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まずは「現場」に飛び込もう。起業家の間近で働けるスタートアップインターンの魅力

3つ目のグループは、登壇者全員がスタートアップの代表を務める起業家で構成されており、「起業を視野に入れている学生」にとっては、特に注目すべきものとなった。「起業を決めた理由」を問われた三者に共通するのは、起業を通して社会に貢献しようとする想いだ。

清古貴史氏が率いるリアルワールドゲームスが展開するのは、位置情報ゲームだ。同社は、Nianticが提供する『Ingress』や『Pokémon GO』に代表される位置情報ゲームの領域で、彼らは実世界をプレイヤーが歩くことでゲームを進行させ、健康増進につなげ、医療費の削減を推進しようとしている。

清古歩くことは生活習慣病の予防につながり、医療費の大幅な削減を促すというデータがあります。少子高齢化が進む日本の財政にとって、医療費の削減は重要なテーマであり、社会貢献になると考えました。

次に回答したのは、ZENKIGENの野澤比日樹氏。創業期のサイバーエージェントにて社長室・事業責任者等を務めた後、「次世代に少しでも良い社会を引き継ぐ」ことを人生の使命として活動。その中で、東日本大震災をきっかけに再生可能エネルギーの普及を目指し、ソフトバンクグループ孫正義会長と共に同社で電力小売事業を立ち上げるなど、各業界の第一線で事業開発を経験してきた人物だ。

そしてZENKIGENでは、「テクノロジーを通じて全ての人と企業が自身の能力を最大限発揮できる社会の創出に貢献する」と語る。まずは、人生で最も時間を費やす「働く」領域にチャレンジし、 HRtech領域にて事業を展開。第一弾として、Web面接サービスである『harutaka』、面接の候補者体験向上を目的とした面接官サポートAI『ZIGAN』などを開発・提供している。

野澤採用のミスマッチなどが原因で、力を発揮できていない人が大勢います。まずは「『働く』の入り口」である採用シーンを変えていきたいと思ったんです。

今後は採用だけでなく、AIを活用した職場環境における1on1の分析システムの開発も進めていきます。1on1の質を上げることは、モチベーションマネジメントにおいて重要なポイントの一つ。また、適材適所な人事配置や組織開発にも活用可能なデータを収集することもできます。上司・部下、同僚とのコミュニケーションの質を改善することで、あらゆるビジネスパーソンが、パフォーマンスを最大限発揮できる社会を実現する一助になりたいと考えています。

金本成生氏がスペースシフトで手掛ける事業の舞台は、「宇宙」だ。衛星データを解析するソフトウェア開発を主たる事業とする同社の金本氏は、起業の理由として「小さい頃から宇宙が好きだった」と答えるが、同社はこの事業で、いかなる価値を社会に提供しているのだろうか。

金本衛星が撮影する画像や動画を解析することで、社会の動向を分析できるんです。たとえば、ファミリーレストランの駐車場に出入りする車の台数を計測することで、運営企業の6カ月後の株価が予測できます。

また、新型コロナウイルス感染症の影響による自粛活動の実態も、衛星データから見えてくる。僕たちのビジネスは、社会の動向を明らかにすることに一役買っているんです。

最後に三者から、「起業を志す学生へのアドバイス」が贈られた。

清古大企業でのインターンで得られることもあると思いますが、起業を志すならスタートアップを勧めます。起業後に必ず訪れる修羅場を体験できますから。

野澤起業家の近くで働いてみるのがいいと思います。僕のアシスタントをしてもらうインターンを募集しているので、これが一番ですかね(笑)。

金本自分は何ができ、何ができないのかを知ることが重要です。それを知るには、ビジネスの現場に飛び込むしかありません。社員数がまだ多くないスタートアップでのインターンでは、社員のサポートのみならず、一人の戦力として社員と同等のミッションを任せられることもあり、自分を知る良い機会になると思います。

パネルディスカッション後には、登壇者と学生の交流会が開かれ、活発に質問が飛び交った。参加学生から寄せられた「長期インターンに関する説明会はあまりないのでありがたかった」「本当に厳選されたベンチャーについて知ることができた」といった声が、このイベントの充実度を物語る。

総勢約200名参加と、盛況のうちに幕を閉じた、第4回のNext Entrepreneur’s Meetup。コロナ禍という状況下においてのオンライン開催ではあったものの、地方学生の参加割合が想定よりも多かったのは、主催の三菱地所にとってもうれしい誤算だった。社会においてリモートワークが急速に進む中、インターン生をフルリモートで採用している企業も多く、地方の学生にもチャンスが広がっている。

12月には第5回が開催される予定となっているので、今から楽しみにしていてほしい。また、今回のイベントに参加できなかった人も、本記事を読んで興味を惹かれたスタートアップがあれば、ぜひ各企業に問い合わせてみてほしい。学生としてインターンシップを経験できるのは今だけだが、その経験は一生の財産になるはずだ。

こちらの記事は2020年08月14日に公開しており、
記載されている情報が異なる場合がございます。

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Presented by

執筆

鷲尾 諒太郎

1990年生、富山県出身。早稲田大学文化構想学部卒。新卒で株式会社リクルートジョブズに入社し、新卒採用などを担当。株式会社Loco Partnersを経て、フリーランスとして独立。複数の企業の採用支援などを行いながら、ライター・編集者としても活動。興味範囲は音楽や映画などのカルチャーや思想・哲学など。趣味ははしご酒と銭湯巡り。

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編集

小池 真幸

編集者・ライター(モメンタム・ホース所属)。『CAIXA』副編集長、『FastGrow』編集パートナー、グロービス・キャピタル・パートナーズ編集パートナーなど。 関心領域:イノベーション論、メディア論、情報社会論、アカデミズム論、政治思想、社会思想などを行き来。

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デスクチェック

長谷川 賢人

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

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校閲

タテイシサエコ

校正/校閲者。PC雑誌ライター、新聞記者を経てフリーランスの校正者に。これまでに、ビジネス書からアーティスト本まで硬軟織り交ぜた書籍、雑誌、Webメディアなどノンフィクションを中心に活動。文芸校閲に興味あり。名古屋在住。

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