INTERVIEW
NUMBER
01

「なぜ君は、今日も働くのか?」人生100年時代の幸福度を左右する、ミッションドリブンなキャリア選択術

「起業」「スタートアップ」「若くして事業責任者」「イノベーションを起こす」「世界を変える」。
言葉を並べていくとカッコいいが、本当にみんながみんな、
自身の言葉として語り、すべてを投げうってその道を選択したいのだろうか……。

あたかもストロングスタイルのキャリアが最良であるように語られる風潮があるが、
パナソニックの杉山氏はこうした現状について、メディアやSNSなどを通じて上辺のイメージだけが伝わり、
イメージで自身が進む道を語ってしまってはいないだろうかと「?」を突きつける。

そして、これからは「ミッション」が問われていく時代になっていくと主張する。
はたしてその真意とは?

  • TEXT BY NAOKI MORIKAWA
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA

インタビュイー

杉山 秀樹 (すぎやま・ひでき)

パナソニック株式会社 

杉山 秀樹

すぎやま・ひでき

パナソニック株式会社

慶應義塾大学を卒業後、新卒で大手メーカーに入社したが1年足らずで退職し、ドリコムに入社して約9年間従事。営業およびマーケティング、経営企画、広報/IR、HRに携わる。その後、エスクリでHR責任者を経て、パナソニックに入社し現職。

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「なぜ今日も働くのか?」を考えるべき人生100年時代がやってきた

「ミッションって言うと高尚なものを思い浮かべる人も多いと思いますが、私が伝えたいのはそんな難しいことではないですよ(笑)」

度々FastGrowに登場してくれる、パナソニックで採用ブランディングをリードする杉山氏はハニカミながらそう切り出した。たしかに、言葉遊びをするつもりはないが「ミッション」には多様な意味がある。

「使命」と翻訳すれば、単なる担当職務とは別次元の「重大任務」のことだと受け止める人が多いだろうし、もっと大きく「生涯を賭してでも達成すべき目標」「生きる証し」のように捉える人もいる。

今あらためて「ミッション」という言葉を持ち出している背景には、金銭や地位や名誉だけでは人も企業も動かなくなったと言われる時代に「もっと大切なもの」をみなが求めているからなのかもしれない。

一方で、就職や転職に関する分野では「自己の市場価値を知り、スキルやポジションを高める」ことの重要性を説く風潮が長く続いている。就活生や転職志望者は「今ある自分の市場価値を高めていきながら、会社の価値向上にも貢献できる存在になりたい」と口をそろえる。

杉山氏は、単に就職するためではなく、来たる人生100年時代において人が仕事や職場を考える上での原動力についてもっと考えるべきではないのか?という。

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いま「ミッションドリブン」が重要なワケ

杉山私はパナソニックのカルチャーや志、働くメンバーの想いを社内外に発信し、理解、共感していただける方を増やしていく役割を担っています。その活動の中で辿り着いたパナソニックの本質を表現する言葉が「ミッションドリブン」でした。

同時に、今の時代において企業と個人それぞれの観点において「ミッション」の価値が大きく高まっていると感じています。

企業において「ミッション」の価値が高まっている背景にはインターネットの存在があります。インターネットがもたらした大きな社会変化が情報のオープン化です。採用に関する情報でみれば企業が発信する採用情報やIR情報だけでなく、例えばVorkersという企業の口コミサイトをみれば、パナソニックに関するものだけで約6000件の口コミ情報があります。

様々な角度で情報がオープンになり情報量が多くなる中では、何が本当で、何が取り繕った情報なのか受け手側が判断することは困難です。結果的に自身が共感でき、信じられるものに目が向くようになります。この共感を生み出すものこそが企業における「ミッション」です。

つまり、その企業がどのような存在価値を発揮し、どのような社会を目指していきたいのか、ということです。

個人の視点に立っても、同様に「ミッション」の重要性が高まっています。理由は2つあって、1つはオープン化により選択肢を持てる時代だからこそ、選ぶ理由、選択基準を自分の中に持っておかないと迷ってしまうこと。2つめは、2人に1人は100歳まで生きるといわれる時代に突入する中で、仕事をする期間が長期化すること。

特に後者の話は大事だなと思っていて、仕事をする期間が長期化するとなった時、仕事がネガティブなもの、あるいは時間を切り売りして報酬を得るようなものであったら、単純に老後が厳しくなっていきますよね。70歳や80歳になってまでそのような仕事を嫌々従事しなければならない未来はあまり想像したくありません。

一方で人生を掛けてでも成し遂げたい仕事があったとするならば、80歳でその仕事をしていても毎日がワクワクし、充実していると思うんです。たとえ話を挙げるとすれば、やはりドラッカーの石工の話がわかりやすいかな、と思っています。

ドラッカーが著書『マネジメント』などで用いた有名なたとえ話は、大まかにまとめると以下の通り。古代ギリシャの旅人が、道中で作業中の石工たちに出会い、言葉を交わしたというのが舞台設定。旅人は石工たちに同じ質問をしていく。「あなたは何をしているのですか?」と。

すると1人目の石工は「これで食べている」と答え、2人目は「石工としての腕をこの仕事で磨いている」と答え、3人目は「国で一番の教会を建てている」と答える。そして、最後の4人目の石工が口にした答えは「私は村のみんなの心のよりどころを作っている」だった。

要は「何のために働くのか」という命題に対し、人は様々な見解を持っているということ。杉山氏は、特にこの4人目のようなスタンスこそが、これからの「人生100年社会」のキャリア形成で重要になると言う。

杉山時代背景としても、価値観が変わる節目にあると思います。今の若い世代は多感な時期に「今まで通りの生き方でいいのだろうか」と考えさせられる経験をしているからです。私たち30代は2001年にニューヨークでおきた9.11を10代の頃に目の当たりにしました。

到底現実のものとは思えない光景に衝撃を受けて「世界はこれからどうなるんだろう」と考えさせられました。もう一回り若い世代の方は、2011年の震災で痛切な思いを抱いたでしょう。

震災を契機に「何か世の中のためにできることはないか」という気持ちが生まれ、起業につながったと語っている20代の若い起業家の方も多くいらっしゃいます。

昭和の終わりから平成にかけて、一定以上満たされている社会に生まれ育ちながらも、このまま同じ社会が続くわけではないという漠然とした理解、漠然とした不安があるからこそ、「会社に自分の人生を丸投げすることのリスク」を敏感に感じているんだと思うんです。

一方で、自分個人だけの成功ではなく、より大きな目的感を感じながら生きることを大事にしたいという意識が若い世代の中で確実に強くなっています。これは単に感覚だけでなく、私が採用マーケティングの取り組みの中で、多くの学生と接点を持ち、インサイトをとりにいく中での実感値として持っているものです。

だからこそドラッカーが言うところの4人目の石工のような捉え方で、働き方や生き方を考える時代になっていると思えるのです。

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経験を重ねないと「ミッション」など見つからない。「行動してから見つけよう」の気持ちでOK

杉山以前、FastGrowでインターンシップについてお話をした時にも、同様のことを言ったのですが、まず「自分なりに手触り感のあるミッションを立てる」ことが大事だと思っています。なぜ大事かというと、価値基準を自分に持つことになるからなんです。

ただでさえ情報過多の世界で、特に就職活動となると色々な風説も流れますし、不安な気持ちから真偽の分からない情報も信じてしまう気持ちも分かりますが、世間の空気感や、周囲の動きに惑わされないでほしい。例えば、自分のなかで手触り感もないのに、話としてウケるだろうという理由だけで「社会課題の解決に役立てる人間になりたいと思います」と語る必要はありません。その時点で価値基準を外に置いてしまっていますから。

新卒の就活であれば、たいていの人はまだ社会人として働いた経験がないはず。何も実行していないうちから「これが私の働く上でのミッションです」と主張できるはずがないですよね?だから無理に背伸びしなくていい。10年後にあなたはどうなっていたいですか、と面接の場で問われることもあるかもしれませんし、そこで明確に答えを持てない自分に不安を持つ人もいるかもしれません。

ですが、私の個人的な意見では、自身にとっての手触り感があるミッションの種を探している段階にいてくれたらいいと思っています。働いていく中で多くの経験を積み、ミッションを芽生えさせていければいいんです。

マインドセット:「やればできる!」の研究(キャロル・S・ドゥエック、草思社)という本があるのですが、その中でフィックストマインドセットとグロースマインドセットという2つの概念がでてきます。フィックストマインドセットというのは自分の才能や能力をもともと与えられているものと捉え、グロースマインドセットは自分の才能や能力は経験や努力によって向上できると捉えます。自身の「ミッション」というのは、グロースマインドセットの捉え方で考えていくものです。

自分の中にあるはずだ、原体験があるはずだとフィックストマインドセットで自己分析だけを繰り返しても「ミッション」には辿り着かない。経験や努力を通じて輪郭を描いていくものなんじゃないかなと。

時とともに仕事や生活の中で新しい経験を積み、ライフステージが変わり、世の中も変わり続けるなかで、自身の考えや価値観も常にアップデートされるものだと柔軟に捉えながら、今の自分にとって手触り感のある「ミッション」を立てられればいい。

私自身、子どもを授かってから自身の「ミッション」が大きく変わりました。キャリアのため、会社のためという閉じられた発想で働いてきたのが、「この子が大きくなった時、この子らの世代がより幸せや可能性を感じられる社会にしたい」という外向きの、社会志向になりました。

それに「ミッション」って、誰かに良し悪しを判断されるものではありません。正解もない。グロースマインドセットですから、今まだ「ミッション」と呼べるものを立てられないでいるなら行動すればいい。立ち止まったままでは「ミッション」の種が生まれることはありませんので、ほんの少しの勇気をもって多様な価値観に触れる経験をしてほしいですね。

もちろん杉山氏は学生らが置かれている現況を知っている。「グロースマインドセットでいいんだよ」と言われても、世の中の空気はそうではない。成功者のインタビューを読んだり、セミナーに参加したりしていると、焦燥感に駆られる気分になっていくのではないだろうか。

杉山氏いわく「社会が就職活動になった時にようやくはじめてミッションのような話をし出すこと、しかも急に、今度は一斉に右も左も夢だの想いだのを問い始める現状にも課題がある」と。それ以外にも就職活動になった瞬間に突き付けられることは多い。

例えば、突如として「これからは企業もグローバルで戦うし、個人についても世界がライバル。あなたの競争相手は、日本だけでなく世界中の人なのだと。ハングリーな姿勢を持ち、語学もでき、プログラミングや統計解析もできる。MBAも持ってる。どうなんだ、君は勝てるのか?」というように突き付けられる。

だが杉山氏はそうした実情を理解しつつも笑って言う。「誰もがそんなパワフルなペルソナに理想や憧れを持っているわけじゃない」と。もちろん、成功者の生い立ちやストーリーに触れることで共感できる人もいるだろう。しかし、全く別のキャリアや人生に共感する人だっている。

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「逃げだ」と言われても気にするな。前向きに頑張れる環境を選択すべし

杉山パナソニックの「らしさ」は何かと聞かれたら「志と多様性」と言っています。今って、一律的なヒーロー像はそぐわない時代だと思うんです。自分が共感できるものを大事にすればいい。社会のためにさえなればいいと言う人もいれば、とことんスキルを磨きたいという価値観があっていいし、お金持ちになりたい!という一点で前向きに無我夢中になれる人であれば、それでもいいと思います。

自然にインクルージョンに向かっていくのが今の若い世代だと感じていますから、立場の違い、価値観の違いは相互に受け入れて、その過程でミッションを育てていけばいい。20歳の時から「自分は生涯をかけて、こういうミッションで働いていきたい」と明確に言い切れれば、それはすごいことだと思います。ただ、現実にはそうでない人の方が圧倒的に多いですよね。

そう考えると、今の労働市場の常識と呼ばれているものもおかしいと感じる部分があります。なぜファーストキャリアですべてを決めなければいけないのか。仕事を通じて価値観がアップデートされたら、その時の「ミッション」に自身をフルコミットできる環境に近づけていくことは、マクロでみれば、日本全体の雇用の最適化が進んでいくことだと捉えられます。

一人ひとりの「ミッション」が育まれ、雇用の最適化が進めば、日本社会はもっと元気になっていく。ファーストキャリアがたとえうまくマッチしなかったとしても、次のチャレンジが歓迎されるような労働市場に変わり、様々な経験を通して成長していける、柔軟なキャリアパスを提示される社会にしていきたいですよね。そうして元気な社会を、次の世代にバトンパスしていきたい。

私個人の勝手な解釈ですが、それが採用という役割を通じて実現する“A Better Life, A Better World.”だと思っています。

では、働く側に立った時には何を基準に会社選びをすればいいのか。端的に尋ねると、杉山氏の答えも明快だった。

杉山極論すれば、若いうちはどこだっていいんです(笑)。でも、どんな人にも「これがミッションです」とまでは言えないまでも、何かしらのこだわりや得手不得手、好き嫌いが感覚的にあるじゃないですか。そういうところから、自分に向いていそうな場を直感的に探すのもアリだと思います。

それに、入社をしてからパフォーマンスを出せなかったり、なかなかミッションと呼べるものの手がかりがつかめなかったりしても、悲観することはないと思うんですよね。そこでの「違うな」という感覚を活かしながら、より適した場を探ればいいと思っています。

杉山氏はここで自身の経験談を話してくれた。インタビューでの滑らかな受け答えからは 想像できないのだが、「実は営業の仕事が苦手で、社外の人に電話をかけるのさえ怖かった」とのこと。以前いたドリコムには、市場の成長性や企業カルチャーに共感し、新卒入社した大手メーカーを僅か1年足らずで辞めて転職したという杉山氏だが、早々に任されたのが営業職だった。

結果を出せない焦りと、大好きな会社の成長に貢献できていない悔しさに悩んで役員に相談した結果、マーケティング部門創設という機会を得て成果がでるようになり、やりがいや自信を得ていったという。

杉山逃げるのはだめだという論調や、せめて2~3年は石にかじりついてでも頑張らないと適性なんて分からないという意見もあるかもしれません。私の場合だって、逃げたと捉えられるかもしれない。ただ、結果的にそこから会社へのコミットメントは高まりましたし、やりがいも非常にあったので夢中で20代を駆け抜けられました。そして、その時のマーケティングの経験が今につながっています。

これは苦手なことに固執せず、プライドにも拘らなかった結果です。案ずるより産むが易しと割り切り、一歩を踏み出したことで「この仕事だったら夢中になれる。これで会社に貢献できる」と気付き、成長スピードが一気に上がりました。そんな経験もあるので小さな勇気を持って行動し続けることが大事だと考えているところはあります。

大事なのは自分なりに手触り感のある「ミッション」を持つこと。そのために多様な経験が必要ですので、前向きに頑張れる環境に身を置くこと。それが最初の一歩だと思います。自分の中でまだ「ミッション」が曖昧であると感じているならなおさら、世間体とか、逃げかどうかとか人の目に臆せず、自身が前向きに頑張れる環境に身を置くことを目指してほしいですね。

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自分らしく働くことが、結果と幸福度を左右する

他方で、杉山氏は世の中にある「仕事」そのものが、AIをはじめとするデジタル技術によって変化しようとしている点も指摘する。

杉山Googleで検索すれば正解が出てくる今、単なる知識の暗記に価値はありません。社会の変化がこれまでにないフェーズに進んでいく中で、これまでの時代の価値観で正しいと思われていたロールモデルや、理想のキャリアパスも変化します。

何が正解か分からない世界でサバイブしていくために最優先で問われるのは、テクノロジーがかき集めてくれる情報や素材を使って思考したり、様々なものを組み合わせて編集したりしながら、新しい価値を生み出す力。つまりAIに代替できない人間ならではの思考力が問われる社会で価値を生み出すのは、「自分らしさ」「自分なりの視点」を持ち、有効に社会還元できる人材だと考えます。

「あなたらしくていいよね」と言ってもらえる活動で社会に価値提供しながら働いていくことが、これからの時代には結果にも、幸せにもつながる道だと私は思っています。

仕事を通じた自分らしさって突き詰めれば、その人が持つ「ミッション」に紐づくんですよね。そこに基準が置かれて価値判断がなされますし、視座や視点も決まってくる。

例えば私は、未来の社会がより良くなっていくこと、“A Better Life, A Better World.”の実現を自身の「ミッション」と重ねています。本気で実現するならどうすればいいかを思考するので、自然と考える時間軸が長くなります。具体的には2030年を今は置いていますが、その時のありたい姿が自分の中で明確になると、バックキャストで考えて「戦略」を立てられますし、そこに強い「意志」を込められます。

結果、今何をすべきかを自身の言葉で語り、実行することができる。この思考をすることで、自分らしい価値を発揮しやすくなりますし、なにより自身の業務と「ミッション」の紐づけができるので、セルフモチベートできます。ちなみに今は正にその状態なので、毎週月曜日に会社へ行くのが楽しみです(笑)。

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企業選択のカギは「共鳴」できるかどうか

「そうは言っても、ミッションドリブンに働く上での企業選択の手がかりが欲しいですよね」と前置きをした上で杉山氏は、「企業という集団がどんなミッションを持っているのか?」を知ろうとすることの重要性を話してくれた。企業のミッションを知るにはどうすればいいのかといえば、経営理念やスローガンとして発信されているものが手がかりになる。

杉山パナソニックでいえば“A Better Life, A Better World.”というブランドスローガンに、我々の「ミッション」が表れています。色々な組織の経営理念やコーポレートスローガンなどの言葉を見て、自身が共感できるかどうか確かめてほしい。

でも、企業によって言葉の本気度は大きく変わるものだと感じています。だからこそ、「ミッション」が組織に浸透しているのかも併せて確認してほしい。1人と会っても分かりにくいかもしれませんが、複数の社員と話せば会話の中で感じ取れますし、経営者の講演やインタビュー記事を見るのもいいでしょう。

共感だけにとどまらず、自身の「ミッション」や「ミッションの種」が共鳴し始めたなら、その直感を信じて、その組織で働いてみてもいいのではないかと思います。会社と個人の「ミッション」がリンクしていたなら、その環境が自分らしく働きながらも、自分のやりたいことを後押ししてくれたり、支援してくれたりする可能性も大きいはずです。共鳴し合える仲間がいれば環境として最高ですね。

私は「ミッションドリブン」がこれからの時代に働く人々にとって最重要になると思っています。ですから私自身、今後も継続的に様々な「ミッション」を持つ人々の情報発信を通じて、やりたいことがまだ見つかっていないけど自分らしく働きたい、と考えている方の選択肢を広げられたらいいなと考えています。

「共感」とは受け身の状態。「共鳴」とはすなわち、自らもその価値観で動いてみたいという衝動に駆られる現象。そのくらい強烈な出会いがあれば、もしかしたら「自分らしさ」を活かしながら、さらにそれを増幅させて「組織のミッション」にも貢献していけるはず──杉山氏が提言する「ミッションドリブンに働くこと」の入口はそこにある。

「共感」できる理念や価値観を追い求め、「共鳴」できる人や組織との出会いを積極的に見つけに行く。就職や転職ばかりでなく、「共鳴できるミッションを持つ人々に囲まれているかどうか?」が、人生や働き方の充実度を左右する時代が、すぐそこまで訪れようとしているのかもしれない。

インタビュイー

杉山 秀樹 (すぎやま・ひでき)

パナソニック株式会社 

杉山 秀樹

すぎやま・ひでき

パナソニック株式会社

慶應義塾大学を卒業後、新卒で大手メーカーに入社したが1年足らずで退職し、ドリコムに入社して約9年間従事。営業およびマーケティング、経営企画、広報/IR、HRに携わる。その後、エスクリでHR責任者を経て、パナソニックに入社し現職。

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執筆

森川 直樹

写真

藤田 慎一郎

こちらの記事は2019年03月08日に公開しており、記載されている情報が異なる場合がございます。