良いコンサルティングに、「社の看板」など必要ない──企業変革で世界を変える、エッグフォワードのエース2人に聞く高成長思考
Sponsoredコンサルティングファームから「手触り感」を求めて創業期のスタートアップに転職し、事業づくりを通してさらなる成長を遂げようとする存在が目立ち始めている。だが、そうした例が多いのであればそもそも、コンサルティングも事業も担うことのできる「いいとこどり」の企業こそ、やりがいと成長を両立できる環境なのではないか?
そんな唯一無二の環境を創り出そうとしているのがエッグフォワードだ。一人ひとりが「企業変革コンサルタント」のプロフェッショナルとして動きつつ、「自社事業の創出やグロース」まで力強く推し進める。BtoBもBtoCも、さらにはスタートアップ投資まで、事業領域の広さがその特色だ。
そんな事業環境で、どのようにレベルアップを図り、どのように大きな事業を創出しようとしているのか。「より大きな仕事をいかにして創り出すか」や、「より早い成長のために何を考えどのように実践すべきか」について、テンション高く語ってくれたエッグフォワードの2人のエース。前職時代から企業変革や新規事業の立ち上げにのめり込んできた経験に基づく考え方から、エッセンスを学ぼう。
- PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
大きな仕事を創るのは、「会社」ではなく、常に「自分の意志」である
エッグフォワードが提供しているのは、「企業変革」だ。経営戦略の策定でもなければ、組織戦略の策定でもない。パーパスやMVVの設定や運用、人的資本を最大限に活用するための考え方や制度の浸透、そして事業戦略の策定と実行、さらには出資による資本参画に至るまで、「変革後の持続的な成長」に必要なことすべてを担い、推進する。
藤野本当に変革ができるかどうか、お客様の経営者や担当者はものすごく不安なんです。だから、目の前にいて一緒に推し進める私たち個々人への信頼こそが、最も重要になります。
前職から、比較的大きく、難しい仕事をしているつもりですが、実は前職のリクルート時代のコンサルティングと、一見ベンチャー企業であるエッグフォワードで取り組んでいることに、規模感や責任感では全く差を感じません。むしろ、上流の戦略部分への期待も大きく、幅が大きく広がったと感じています。
つまり、企業変革においては、「会社の看板の大きさ」が重要なわけではないということに最近気がついて、改めて大きなやりがいと成長を感じています。
リクルートでさまざまな人事・組織支援のプロジェクトを推進してきた藤野氏。よりスピーディーに、より広い領域で事業を創りたいと考え、エッグフォワードへと渡った。
藤野企業変革は、お客様にとって非常に難しい問題です。さらなる成長を追い求めるためという場合もあれば、経営の失敗を立て直すためという場合もある。誰も正解がわからない中で、私たちの知見と経験をフル活用して、「あの機会があったからこそ、未来がある」という“いまだないターニングポイント”を創りに行く仕事です。
エッグフォワードに来てからすぐに、リクルート時代と同じかそれ以上くらいの規模のプロジェクトを受注して、変革をご支援することになり……!「リクルートだったからできたというわけじゃない。会社の看板じゃなくて、自分自身の力で大きな仕事は創れるんだ」と実感できましたね。
また大島氏も同様に、エッグフォワードよりも大きな規模と長い歴史を持つ外資系企業アデコにて、人事・組織支援に従事してきた経験を持つ。今感じているのは藤野氏と同様に、「会社の看板は関係ない、一人ひとりの意志こそが、大きな仕事を創る」ということだ。
大島「この会社だからこの仕事ができる」なんてことは、あまりないように思います。そのように考えてしまうと、自分が成し遂げる仕事の大きさが限定されてしまい、機会損失を起こすかもしれない。そうなってしまうのは、とてももったいないことじゃありませんか?
それよりも、率直に相談できる相手がたくさんいたり、事業領域が広かったりといったことのほうが、面白い仕事を自分で見つけてチャレンジしていくためには重要です。会社の大きさや知名度なんて、全く関係ないはず。
未上場のため詳細な数字は明かされないが、ここ1~2年は売上高で数倍もの事業成長を実現しているのがエッグフォワードだ。この2人はその最前線で躍動し、「成長」について科学しながら、自身も成長を続けている。その様子を詳しく見ていこう。
「誰よりも前のめりに取り組む」ために
繰り返しのようだが、「企業変革を支援する」と言われても、ピンと来ない読者のほうが多いであろう。ここで2人の担務についての言葉を使いながら、もう少しだけ説明しよう。
藤野私は転職してきてすぐに企業変革コンサルタントとして、大企業数社の担当を受け持ち、ゼロから会社の仕組みや風土変革に関する支援を行っています。
大島私は藤野さんと少し異なり、エッグフォワードが実現してきたソリューションを組み合わせてパッケージ化・仕組み化して提供する事業を推進しています。どちらかというと中小企業さんが相手になることが多いですね。
創業初期のエッグフォワードは、大企業向けのコンサルティングサービスが売上の大部分を占めていた。パーパス経営やMVV経営を実践的なかたちでインストールすることで、企業変革を確実に実現し、新たな成長を遂げるところまでしっかり伴走する事業をひたすら推し進める事業体だったというわけだ。
そんな価値提供を社会にあまねく広げ、社会変革につなげるため、大島氏が牽引するソリューション関連事業を拡大させている途上だ。
大島パッケージ化しているので、大企業向けのコンサルティングよりも、より多くのクライアント企業様にレバレッジを効かせて価値提供ができるようになっている部分があります。といってもまだまだ地道な改善の余地だらけで、価値を伝えるためのセールストークまで、私自身も細かく気にしながらオペレーションの見直しなどの改革を続けています。
コンサルティングのほうで、一つひとつのサービスの進め方も日々進化しています。なので同時に、ソリューション全体の進め方をしっかり強化し続けるミッションも追っています。
この事業が、最近の急成長を背負う重要な役割を担っている。
そして、それだけではない。藤野氏が中心となって進めているのが、さらに大きな価値を創出するための新規事業群の立ち上げだ。エッグフォワードが「イノベーション創発ファーム」としての姿をかたちづくっていくための重要なミッションであり、藤野氏の仕事は企業変革コンサルタントよりもこちらの比重が高まっているという。
藤野事業領域を狭めることなく、BtoBもBtoCどちらのビジネスモデルもアリで、いくつかの新規事業を立ち上げています。一つは最近ローンチしたメディア事業『人的資本経営ラボ GROWIN’ EGG』です。これはコンサルティングやソリューションの事業と一緒に成長させていくものですね。
ほかにも詳細はまだ明かせませんが、企業変革に貢献するようなサービスづくりをいくつか広く検討しています。一つひとつ進めるのではなく、敢えて同時多発的に取り組む。それくらいのスピード感でなければ、次なる成長やより大きな事業を実現するための時間が、どんどんなくなってしまいますからね。
前職でも輝かしい成果を挙げてきた藤野氏が、大いにのめり込んでいるのがここだ。ワクワクを隠し切れない様子で語り続ける。
藤野リクルートではずっとBtoB事業だったんです。もっと広くやりたい!もっと大きな仕事がしてみたい!と思っていたので、願ったりかなったり。
最近本格化させているスタートアップ投資の事業にも私は入り込んで、新たな事業の種を探しています。
エッグフォワードが楽しいのは、新規事業を進めるうえでの縛りがほとんどない点です。MVVに適うのであればどんなことでも挑戦できる。だから、いろいろなアイデアが出てきて、とりあえずチャレンジしてみる。そんな日々が楽しくてしょうがないですね。
大企業で活躍し続けた能力を持つ2人が今、その能力をさらに開花させていくかのように躍動する。そんな環境になっている。
だがもちろんエッグフォワードも、どんな人物でも成長したり躍動したりできるわけではないだろう。この点をもう少し探ってみたい。
「立ち止まっている暇がない」と、健全な焦りが充満する
企業成長を背負ったり、新たな事業を形づくったりする存在になるためには、成長意欲が欠かせない。そんな共通認識を前提としているのも、エッグフォワードの特徴だ。その中でも藤野氏と大島氏が大切な考え方として挙げるのは、「実践を通した成長」だ。
大島成長意欲というか、強い向上心は不可欠だなと。まわりのみんながいつも何か新しいことを発信しているので、私もよく「やばい、もっとやらなきゃ。立ち止まってる暇なんてねぇな」みたいに感じます(笑)。
藤野入社直前に、新卒メンバーが社内プレゼンする機会に同席させてもらったんですけど、衝撃を受けました。うまくできるわけなんてないのに、先輩がみんな本気で厳しいフィードバックをぶつけてたんですよ。私もどちらかといえばずけずけとモノを言うタイプなのですが、それでも「そこまで言わなくてもいいのに……」と感じたくらい(笑)。
でも一方で「これくらい本気でぶつかり合う雰囲気なんだな、これが一人ひとりの強さを創っているんだな」と納得しました。なので安心して、立場関係なく言うべきことを言うようにしていて、やりやすいですね。
大島藤野さんは本当にいろいろ言ってくれるのでありがたいです。私も以前、「時間厳守の大切さ」について今更ながら思い切り指摘されたことがあって……。
藤野大島さんが珍しく、お客様との約束の時間に遅れたんですよ。すごくたくさんの仕事を抱えているときだったのでちょっと気が抜けてしまったのかなとも感じたんですが、それでも言うべきだと感じたので、「ちょっとさすがにまずいんじゃない?」と率直に言いました(笑)。
大島「慢心してる自分がいた!」と気づかされました。頭ではもちろんわかっていたことなんですが……。このようにガツンと言われることってどんどんなくなっていくじゃないですか。なので私も言うべき時を逃さないように気をつけています。
なぜこのような細かな仕事の進め方にまでこだわるのか。敢えてそう聞いてみると、先ほども言及された「大きい仕事のため」という言葉がすぐに返ってきた。
藤野こういうことや、小さな価値を積み重ねることで、少しずつ信頼が醸成されていくんです。その結果として、会社の看板が大きくなかったとしても、大きな仕事を任せてもらえるようになる。だから、細部に至るまで絶対に気を抜いてはいけない部分だと思っています。
大島藤野さんは特にこの意識が強いですね。
藤野リクルートに入ってコンサルタントとしてのキャリアが始まったんですが、わりとすぐに産休・育休をとったので、復帰後は自分の中で「なんでもやる、くらいのつもりで、絶対に早く一人前になるぞ」と強く思って取り組んでいたんです。この頃から当然のように、できることはすべてやるし、小さなことで信頼を失わないようにしようという感覚が染み付いていますね。
でも大島さんも、前職で「新規の取り組みならとりあえず大島だ」と任せられる立場になったのは、細かなことまで頑張れるからだったわけだよね?
大島そうかもしれないですね。実は常に「周りにいる人たちの状態」が気になってしまうんです。飲み会で常に何人もの人を最後まで介抱している姿を見た社長が「大島は新規施策に向いているだろう」と考えて、いきなり抜擢されて(笑)。
でも、人を巻き込みながら、がむしゃらに頑張り続ける中で「私は新規事業が好きだ、向いている!」と思い至ったんですよね。そのおかげで今があります。
話はやや逸れたが、この2人がより大きな仕事を担っていくために、妥協しない姿勢を持っていることが伝わっただろうか。少し補足するならば、すでに十分すぎるほど大きな仕事を背負っている2人である。大島氏はアデコ時代に既存事業も新規事業も責任者として新たな成長を実現。藤野氏はリクルート時代に数十億円の売上を創出するプロジェクトをゼロから受注してデリバリーしきるといった仕事などで社内表彰は多数ある。
それでも飽き足らないといった様子で、次なるチャレンジを求め続ける。先に触れたスタートアップ投資事業の責任者である三村氏も同様に、ベンチャーキャピタリストとして日本を代表するような実績を残しながら、さらに大きな投資事業を創るためエッグフォワードで躍動している(三村氏のインタビューも合わせてチェックしてほしい)。
こうしたことが当たり前になっているのが、このエッグフォワードという環境なのだ。
個人技に頼らないイノベーションの仕組みを
このように、「生来、成長に貪欲な2人」が存在感を放つのが、エッグフォワードの組織だ。新卒入社の若々しいメンバーらも、自然と意識が引き上げられ、チャレンジが増えているという。と言っても2人から見れば物足りない面も少しあると、また語り出す。
藤野社内が良い雰囲気なのは素晴らしいことなんですが、内向きにだけはならないように気をつけないといけないと感じています。
大島外から学ぶべきことって、たくさんありますからね。
藤野やっぱり、「ここはベンチャー企業である」という意識を、良くも悪くもちゃんと持っていたいですね。絶対に「ベンチャーの若手は、常識が多少は欠けていてもしょうがないよね」と言われたくない。ちょっと油断すると、そんなイメージにすぐなってしまいます。
大島いろいろな会社の新人研修を見る機会があるので、そうした機会で学びを最大化させていけるのが面白いところだと思います。
他社の若手はどのような雰囲気で、どのように考えて仕事に取り組んでいるのだろうか?そんな疑問を持ちながら観察すると、良い参考にできるはず。ただし、漫然と見ているだけでは何も得られないので、意識って大事ですね。
藤野経営者と接する機会が多いですから、学ぼうと思えばものすごく多くを学べます。本当に意識次第で、成長度合いが大きく変わりますよね。
組織の課題にも少し触れたところで、2人の今後に向けた課題や展望についても、最後に聞いてみた。すると、ストイックなキャラクターイメージがさらに上書きされる、力強いコメントが揃った。
大島前職では、いわば器用貧乏のような状態になっていました。汚れ仕事というか、地味な裏方の仕事や調整の仕事が少なくなかったんです。でも、今もお客様・経営者様に泥臭く向き合っていくうちに結局そうなっていて、それが自分に本当に合っているものなのだと最近は腹落ちしています。
だから今後はこの強みをしっかり活かして、新たな価値をつくりたい。社会全体を変革するには、大企業の組織に加えて、日本の99.7%を占める中小企業の経営支援も不可欠です。でも、目の前のクライアントを向くあまり、アナログな対応をつい繰り返してしまっていた部分があるので、エンジニアさんの力を借りて新たな仕組みを構築し、お客様にも社内メンバーにもより良い機会、いまだない起点を提供できるように進化させたい。これが差し当たっての目標ですね。
藤野私は新規事業をしっかり立ち上げて、新たな柱を創り続けることに邁進するのみですが……その中で実現したいのは、「個人技に頼らないイノベーションの仕組みを構築すること」ですね。
とにかく、大きな事業を創りたいんです。社会的インパクトの大きな仕事がしたい。そのために、あれやこれやと事業構想を練っては検証して、企画を洗練させる日々です。
ここから意識したいのは、社内外での化学反応ですね。提携などのかたちで、仲間づくりも進めています。自分たちだけではできないような大きな仕事を創ることももっとできるようになるはず。楽しみですね。
著名企業で成果を残しつつ、より大きな仕事を担うためにエッグフォワードを選んだこの2人。この事実だけでも、「企業規模と仕事の大きさは比例しない」ということがわかる。それよりも、事業環境や組織風土、そして個々人の意識こそが大切な要素になるのだ。
人事や組織について常に考えて事業を創っているこの2人だからこそ見える「成長」論。それを感じさせられた取材だった。経営者や事業責任者として躍動する未来を描きたいのなら、この2人のような先輩がいる環境で「本気の仕事」を経験するのが、成長への近道になるのだろう。
こちらの記事は2022年11月30日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
写真
藤田 慎一郎
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