高飛車なコンサルタントに“価値はない”。
200%成長を誇る新興コンサルが”徹底的にこだわったこと”とは

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インタビュイー
前田 知紘
  • 株式会社ノースサンド 代表取締役 

1978年、広島県生まれ。大学卒業後、システムエンジニアとしてキャリアをスタート。大規模システムの開発に従事する。
2012年、国内大手コンサルティングファームに転職し、大規模プロジェクトのマネジメント業務に従事。
2015年、株式会社ノースサンドを設立し、代表取締役に就任。趣味はサーフィン。週に一度は家族や友人と海に通う。

佐々木 耕平
  • 株式会社ノースサンド 取締役 執行役員 人事担当 

1983年、長崎県生まれ。大学卒業後、大手通信会社に入社と同時に上京。
2013年、国内コンサルティングファームに転職し、入社当初から前田のチームメンバーとしてコンサルティング業務に従事。
2015年、株式会社ノースサンドに創業メンバーとして参画。 人事責任者として積極的な採用活動を行なっている。

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GPTW社が主催する「働きがいのある会社」ランキングの「ベストカンパニー」に2年連続で選定され、リンクアンドモチベーション主催の「ベストモチベーションチームアワード2019」を受賞したノースサンド。

2015年に設立された新興コンサルティング会社だが、成長率は前年比200%を誇り、そのカルチャーは「コンサル会社への違和感を全て潰した会社にしたかった」という言葉の通り、一般的にイメージするコンサル会社とは一線を画す。

具体的にどのような組織を作っているのか。同社代表取締役の前田知紘氏と取締役 執行役員の佐々木耕平氏に話を聞いた。

  • TEXT BY TOMOMI TAMURA
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目を向けるべきは社内ではなくお客様。前年比200%の成長につながる

前田さんが2015年にノースサンドを創業した背景について教えてください。

前田もともと国内大手のコンサルティングファームで働いていたのですが、あるとき僕が担当していた外資系企業のプロジェクトでいわゆる「コンサル切り」がありました。コスト削減のための本国からの指示です。

僕はそのお客様に深く入り込んで寄り添っていたこともあり、「コンサルタントは雇えないけれど、前田さんが独立するならまたご一緒したい」と言っていただけたんですね。その言葉がきっかけとなり、仲間を10人集めてノースサンドを創業しました。

とはいえ、僕は33歳で初めてコンサルの世界に飛び込み、約4年しか経験していないので、コンサルとしての高いスキルがあるのかといえばありません。だけど、組織活性化やチームのモチベーション向上が得意だったので、この強みを生かして会社をつくり、本質的なコンサルティングサービスを提供したいと思いました。

本質的なコンサルティングサービスとは、具体的に何でしょうか。

前田一言でいうと「お客様視点」です。一般的にコンサルティングファームは、個人主義で個のパフォーマンスを重視します。新しいプロジェクトに入ると、先に入っていたコンサルタントから「お手並み拝見」といった目で見られ(笑)、同じ会社なのにお互い敵視するような関係性が生まれがちなんですね。

大切なのは、お客様のために価値を出すこと。そのためには個人主義で争うのではなく、できる人もできない人も適所適材に配置したチームでやるほうが、結果的に高いパフォーマンスを出せるんです。

ノースサンドはテクノロジーの力でお客様の課題を解決するコンサルティングサービスを提供していますが、事業内容だけで他のコンサルティングファームとの差別化を図るのは難しい。でも、一番の違いは「人間力」に重きを置いていること。本当にお客様のことを考えて、お客様の課題解決のために最善を尽くせる人で組織を作っています。

実際、メンバーが常駐先にノースサンドTシャツを着ていくとお客様から「欲しい」と大人気になったり、ノースサンドの新卒が会議でファシリテーションをする姿を見て「自分の会社の新卒に見せたい」と言われたりします。

これは、上から目線で高飛車な態度を取るようなコンサルタントだったら、絶対に言われません。お客様と本音で向き合うから、良好なパートナー関係が築けて良好なコミュニケーションが生まれる。それが前年比200%の成長率につながっているのだと思っています。

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「前職で感じた、コンサル会社への違和感を潰していく」社内コミュニケーションを活性化

お客様に価値を提供するためにチームで挑む。良好な関係のチーム、組織を作るために工夫されていることはありますか?

佐々木僕も前職は前田と同じコンサルファームにいたのですが、当時はプロジェクトメンバー以外を知らないし、会社のこともよくわからないので帰属意識はほぼありませんでした。そもそも、会社に自分専用のデスクもなかったから行く必要がなかった。

これって、一般的な事業会社じゃあり得ないことですよね。自社がテレビで取り上げられていたら、誇らしい気分になる。そんな当たり前のような帰属意識がないことがむしろ当たり前になっているコンサル会社に対して”違和感”を抱いていました。

だから、ノースサンドには、いつでも全員が帰ってこられる場所があり、毎月の全体集会で全員と顔を合わせる機会を作っています。社内にはビールサーバーがあるので、仕事終わりに常駐先から会社に寄るメンバーも多く、当たり前に会社に戻ってコミュニケーションを取っています。帰属意識が高いのはノースサンドの特徴ですね。

福利厚生も、社内コミュニケーションを活性化するために用意していて、たとえば家族も含めて無料で参加できる社員旅行は、前回参加率が80%を超えました。毎月開催している「ノースサンドパーティー」というお酒を自由に飲めるパーティーでは、家族やお客様、友達など誰を連れてきてもよく、毎回100人くらいが集まって楽しんでいます。

社員が5人以上集まってスポーツする場合は会社から補助金が出るので、平日の仕事帰りや土日に集まって、フットサルやボルダリング、サーフィンなどを楽しむ社員がとても多いです。

前田僕と佐々木はよく土日にサーフィンをしに行っているので、365日ほとんど会っていますね(笑)。

佐々木そうなりますね(笑)。ほかにも、マネージャー未満の若手向けにスーツや靴、美容院などの費用を一部補助する「身だしなみ補助制度」も。これは社員からの公募で決まった制度で、ご家族を含めた社員旅行で全員が投票して決めました。

このような「人」への投資を惜しまなかった結果、1年以内の離職率が『5.6%』とコンサル業界では異例の低い数字になり、事業成長のドライバーになっています。

前田コンサルティングサービスというカテゴリは、これから業界の垣根がなくなると思います。実際に、コンサル会社のデザイン会社買収が盛んに行われていますし、広告代理店もコンサルティングサービスを提供しています。

そうなると、大切になるのはコンサルスキルではなく、チームで知恵を使って課題を解決できるスキル。方法論ではなく本質的な価値をきちんと提供することで、継続してお客様に選ばれるために、僕らは「人」を大切にしているのです。

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スペシャリストは危険だ。コンサルタントとしてのVUCA時代のキャリア構築

それだけ人を大切にするということは、キャリア形成についても独自の考えがあるのでしょうか?

佐々木大切にしているのはプロフェッショナルとしてのマインドと、コンサルタントとして必要な基礎スキル、仕事やチームのマネジメントスキルの3つ。この3つを最大化してもらいたいので、コンサルタントとしてのスペシャリティを早期に作るのではなく、社会人として重要なスキルを高めて欲しいと考えています。

通常コンサルティングファームは、業界やテーマ、ソリューションによって組織が分かれているケースが多いのですが、ノースサンドではコンサルタント全員が業界やテーマを問わずにコンサルティングを行っております。

VUCA時代、従来のビジネスモデルでは立ち行かなくなり、あらゆる業界で大変革期と言われているなか、コンサルタントが担当する業界を固定するのはリスキーです。だから、業界やテーマで狭めないようにしています。

また、どのプロジェクトに参加するかは、コンサルタントと営業がパートナーになる「キャリアパートナー制度」があるので、2人で「どのような経験を積みたいのか」「何をやりたいのか」などを話し合ってもらっています。その上で、今あるプロジェクトの中で自分が関われる選択肢を確認し、何をやるのかを決めていきます。

とはいえ、やりたいこととスキルにはギャップがあるので、キャリアパートナーとじっくり相談してもらっています。

前田それから、チーム一丸となってプロジェクトを成功に導くために「8Rules」という行動指針も作っています。具体的には「スピードで圧倒しよう」「情熱がなければ意味がない」「想像力と思いやりを持つ」「迷わずチャレンジしよう」「感謝・尊敬・謙遜」「圧倒的な努力で驚かす」「論理×感情で人を動かす」「絆を深めよう」の8つ。

相手を理解して本質的価値を提供できる人になるには、この8つが欠かせません。特にコンサルタントは、お客様が何を考えているかを理解した上で、適切なタイミングで最適な回答を渡す必要があります。どれかひとつでも欠けていたら、目の前にいる人の感情は動かせません。

だから、新卒の場合は入社後、ビジネスマナーを教えるより先に1週間のフィロソフィー研修で、8Rulesがなぜ必要なのかをディスカッションしています。

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評論家集団にはならない。兼業でもやる覚悟と情熱を試す、新規事業創造

ノースサンドはコンサルティングサービスだけでなく、新規事業の創出にも積極的だと伺いました。

佐々木複数の柱を持つために、「世の中をかっこよくする事業」をテーマにした新規事業を立ち上げています。

具体的には、社員からイシューを出してもらって、新規事業推進チームが新規事業のタネになるものを選び、立案者が中心となって事業を立ち上げていく。メンバーは会社から指名せず、アイデアに共感した有志のみ。もちろん、通常業務にアドオンする形で取り組みます。

前田有志のメンバーで通常業務にアドオンしてもらう理由は、本当に情熱がないと新規事業は立ち上がらないから。「新規事業を立ち上げたいけど時間がないからできない」という人は、時間を与えたところで結局やり切れません。だから、通常業務を十分に回せていて、アドオンでもやり切る覚悟と情熱がある人材にはどんどんチャンスを与えます。

これまで、どれくらいの新規事業が立ち上がりましたか?

佐々木現在動いているのは、VRのスマホアプリと、Felicaチップを内蔵したリストバンドでタップするとビールが注げるビールサーバーのIoTプロジェクト、そして2019年に設立したローレンロス・ジャパンという子会社です。

これは、ハワイ在住のローレン・ロス氏とアジア圏の独占ライセンス契約を締結し、アート販売や商品開発をする事業。ローレン・ロス氏のアートを見て「明日も頑張ろう」と元気をもらえた人が学校や仕事、家庭で輝いてほしいと思っています。

前田閉じた事業はたくさんありますが、いくら失敗してもチャレンジし続けられるカルチャーがあるから、挑戦者は後を絶たないですよ。

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共通の価値観を持つ人と、かっこいい世界を作りたい

これからどのような人を仲間にしながら、どのような未来を描きたいですか?

前田ノースサンドのミッションは「かっこいい会社を増やす」で、ビジョンは「世界をデザインする」。

たとえば、僕らのコンサルティングサービスで担当のお客様が成果を出して、出世して輝いていたらかっこいいし、それがきっかけで提供するサービスのユーザー体験が多くの人に支持されるようになると、その会社もかっこよくなる。そういう“かっこいい”世界を作りたいんですね。

だから、純粋に「自分も社会でかっこいい存在になりたい」と思う人と仲間になりたいと思っています。

佐々木採用において一番大切にしているのは、カルチャーフィットです。何かしらのITバックグラウンドがあり、共通の価値観で仕事ができる人を仲間にしたい。必ず達成しようと思っているのは、5年後に500人50億円企業になること。

現在95名なので、100人の壁・300人の壁などあると思います。

前田今までもいろんな壁がありましたが、僕らならできないことはないと思うんです。根拠のない自信ですが(笑)、今までトライアンドエラーを繰り返したことで、壁を壁だと感じさせないような基盤は作れてきているので、大丈夫だと思っています。

佐々木ノースサンド は創業当初から、周りから「無理だ」と言われたことを実現させてきました。初年度に30名採用したことも、昨年から新卒採用を始めたことも、本当に実現させるまでは周りの人に「できるわけないでしょ」と呆れられていました。

だからこそ、100人の壁や300人の壁も、ノースサンドなら乗り越えられるはず。成功するまで泥臭く何度でも、やり続けます。

こちらの記事は2019年08月28日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

田村 朋美

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