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INTERVIEW
永田 和樹 谷野 祐規
17-12-12-Tue

子ども写真を
リーズナブル、ユーザーファーストに
CELEBABYが変える親子の思い出アルバム

TEXT BY REIKO MATSUMOTO
PHOTO BY YUKI IKEDA
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#1
元SMS海外支社長が挑む! 海外不動産取引の超巨大市場を開拓するグローバルスタートアップBEYOND BORDERS
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#2
200兆円とも言われる 「B to B受発注市場」を変革するスタートアップユニラボ
株式会社ユニラボ CEO and FOUNDER 栗山 規夫
#3
教育業界に変革を。 グリー、アドウェイズ、リブセンスなど、インターネット業界で数々のビッグサービスを生み出してきたメンバーが集まる EdTechベンチャースタディプラス
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#4
「unisizeをECのインフラへ」 ファッションECの購入不安を解消するメイキップの野望
株式会社メイキップ 代表取締役CEO 柄本 真吾 株式会社メイキップ 取締役CFO 山本 晃央
#5
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#6
「データで医療界にイノベーションを」 医師・マッキンゼー出身者が集う情報医療(MICIN)・原が描く医療の未来図
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#7
「物流の未来を、動かす」 社会問題にもなる巨大市場を変革するネットエイジ・マフィア オープンロジ伊藤
株式会社オープンロジ 代表取締役CEO 伊藤 秀嗣
#8
個人間送金は日本で浸透するのか? 無料送金アプリKyashが描く“価値交換”の未来
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#9
野性感あふれるビジネスマンへ。 Pro-D-useが考える“Made By Someoneの時代”の生き残り方
株式会社Pro-D-use 代表取締役 小笠原 亮太 株式会社Pro-D-use 取締役副社長 岡島 光太郎
#10
子ども写真を リーズナブル、ユーザーファーストに CELEBABYが変える親子の思い出アルバム
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#11
国内スマートロックの第一人者フォトシンス河瀬、さらなる“発明”を予告 「未来を思い浮かべて未来を作る」
株式会社フォトシンス 代表取締役社長 河瀬 航大 株式会社フォトシンス 共同創業者 小林 奨
#12
世界のイノベーションを加速させる、 多彩なキャリアのプロフェッショナル集団アスタミューゼ
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#13
MAKERS UNIVERSITY卒業起業家! 日本の観光産業拡張を目指す“結.JAPAN”
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#14
「皆が挑戦する世界は正しい」 Tryfunds丹野が掲げる挑戦し続ける経営
株式会社Tryfunds 代表取締役社長CEO 丹野 裕介 株式会社Tryfunds 取締役CFO 白髪 亮太
#15
徒歩5分以内の見つからないをなくす? tritrueの超ズボラ社長が目指す検索の新しいカタチ
株式会社tritrue 代表取締役 寺田 真介 株式会社tritrue マーケティングゼネラルマネージャー 原嶋 宏明
#16
目指す世界はデベロッパーの理想郷。 クラッシュ解析でエンジニアを沸かすソニー出身起業家
FROSK株式会社 代表取締役社長 中尾 憲一 FROSK株式会社 CMO兼事業推進部部長 吉井 文学
#17
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#18
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#19
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#20
Tinderみたいにカジュアルに転職活動 リクルーティングアプリ「GLIT」を生んだCaratのハイペースな事業構想の理由は?
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#21
大手企業も注目するママ目線のクリエイティブ 「ママである前に、一流のクリエイターチームでありたい」
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#22
「歯科業界を変革する」 エス・エム・エスマフィア海田率いる グローマスの野望
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#23
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#24
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#25
ダズルが国内VR業界で「ちょっと未来」を創る ──新興市場でも“地に足付いた”ビジネスモデルの創り方
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#26
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#27
スキルのフリーマーケットは なぜ500円均一でローンチされ、 どうやって「ニワトリ卵問題」を越えたのか?
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#28
CtoBtoC!?が流通を最大化させる ──ジラフが“ものの売り買い”を変える
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#29
「不動産業界は“情報の非対称性”が著しい」 マンションマーケットが描く、 消費者の力を強くする業界変革手法
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#30
きっかけは“物乞い親子の死”。 アッション木下が “貧困撲滅”を目指す理由
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#31
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#32
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#33
“課題のユニークさ”こそ起業家の魂。 Cansell山下の常識を超える事業構想法
Cansell株式会社 代表取締役 山下 恭平
#34
建築×VRで急成長のDVERSE。 将来はコミュニケーションを変革する?
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子どもの成長を写真に収める。

親にとっては至福の時間だ。

ママは毎日スマホをタップしていることだろう。

しかし、子と共にママが映ることは難しい。

また記念の写真はクオリティを追求したい。

だが、プロの撮影サービスは高額だ。

そこに課題を発見し、新たなサービスで参入したのが
2013年に設立されたRETAIL INNOVATIONだ。

永田 和樹 (ながた・かずき)
株式会社RETAIL INNOVATION 代表取締役
永田 和樹 (ながた・かずき)
2008年損害保険ジャパン(現損害保険ジャパン日本興亜)入社。約4年間資産運用業務を担当。証券アナリスト検定会員。2012年から2年間、慶應ビジネススクールに通い在学中に会社を設立。2013年3月の創業から、CELEBABYの前進であるセレベビースタジオを運営。2015年7月からCELEBABYをスタート。
株式会社RETAIL INNOVATION
代表取締役
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谷野 祐規 (たにの・ゆうき)
株式会社RETAIL INNOVATION 取締役
谷野 祐規 (たにの・ゆうき)
2008年損害保険ジャパン(現損害保険ジャパン日本興亜)入社。海上保険の商品開発部門や中堅中小企業・金融機関等を担当する営業部門を経験。銀行チャネルでの1億増収で社長賞受賞。2017年3月に早稲田大学大学院経営管理研究科を修了。主に企業のマーケティング戦略、ビジネスモデルについて研究。
株式会社RETAIL INNOVATION
取締役
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同社代表取締役を務める永田和樹氏が起業を決意したのは2011年のことだった。それまではぼんやりと「いずれ起業を……」と考えるのみ。ところが、その年に東日本大震災が起きたことで心境が一変した。

当時は損保ジャパンに勤務。新卒以来、内勤で黙々と机と向き合う日々が続いていたが、震災が起きた際、現地に暮らす人々に保険金を支払うために1軒1軒歩いて被災者の家を回ったことで、仕事への向き合い方が変わったのだ。

現場の状況は悲惨なもので、支払い対象者がどこにいるかもわからない。ようやく見付かればすぐに査定をして支払い手続きに取り掛かる永田氏に対して、被災者たちは「ありがとう」と声をかけてくれた。

永田そのとき初めて、お客様と向き合ってありがとうと言われたんです。そのことがすごく嬉しくって、今の仕事をやめてもっとお客様にありがとうと言われる仕事をしたいという思いが自分の中に沸き上がったんです。

やるならB to Cで、ターゲットは「困っている人」がいい。その思いを胸に慶應ビジネススクール(KBS)で経営について学び始めた。当時の年齢は28歳。周りを見渡すと結婚・出産のタイミングを迎える友人が多く、次第に「新米ママの役に立ちたい」という思いが強くなった。

永田出産も子育ても初めてのことで、皆わからないことだらけ。そうしたママに喜んでもらえるサービスってなんだろう?と考えるところからスタートしました。

そんな永田氏の起業パートナーとなったのが、KBSの同期だった。1年目の終わり頃、2013年3月には意気投合して株式会社RETAIL INNOVATIONを共同創業。そこで最初に形にしたサービスは、ブランドのベビー服のシェアリングサービスだった。

しかし、どうにもいい反応が得られず、半年たったころに軌道修正。仕入れた衣装をすべて貸衣装にすることで、撮影サービスをおこなおうとしたのだ。

早速カメラマンとレンタルスタジオに目星をつけ、右も左もわからないながら撮影サービス(セレベビースタジオ)を開始。途中、共同創業者は早々に起業の道を諦めて就職することとなるが、それでもひとりで頑張り続けた。

こなすべき業務は多い。撮影現場のディレクションから子どもの相手、さらにはウェブサイト構築、予約システム開発などもすべて自分である。

年間の撮影件数はおよそ400件。ウェブの知識も写真業界のノウハウも持っていなかったため、とにかくしゃかりきに走るしかなかったという。

しかし、2013年10月のセレベビースタジオ開始から2年経った2016年1月頃に転機が訪れる。損保ジャパン時代の同期だった谷野祐規氏が運営を手伝ってくれることになったのだ。

当時、谷野氏は早稲田大学ビジネススクールに通う学生。最初の1年ほどは学業もあったため無償での手伝いにとどまっていたが、2017年5月の資金調達のタイミングで正式にジョインすることになった。

「ちょうど地盤を作った段階でこれから成長を目指そうというところだったので、やりがいのあるタイミングだと思いました。事業自体の可能性も感じていたし、大学院で勉強した知識をすぐに活かせるのも魅力だった」と谷野氏は当時を振り返る。

早稲田で学んだのはマーケティングをはじめとする経営全般。身に付けた知識をもとに、新しい事業にチャレンジしたいと考えていたのだ。

このころには都心だけではなく全国のママパパにもサービスを利用活用してもらいたいとの考えから、カメラマンとユーザーのマッチングサービス「CELEBABY(セレベビー)」に業態を転換していた。

登録しているカメラマンは約100人、登録カメラマンが共用できる撮影スタジオを都内に2軒構えて業界初となるシェアスタジオでの撮影マッチングサービスを行うほか、全国津々浦々で出張撮影のマッチングも展開している状態だ。

そのため、サービスの運営まわりに加え、カメラマンと密にコミュニケーションを取ることもふたりの大事な仕事だった。

永田セレベビーは前身のセレベビースタジオの時代からずっと、カメラマンと二人三脚でお客を集めてきました。登録数だけを重視してカメラマンとあまり連携をとらない競合他社も見受けられますが、当社は一貫してカメラマンの質にこだわり、一人ひとりと丁寧にコミュニケーションをとるようにしています。だからこそ、これまで広告を打たず、口コミだけでユーザーを増やしていくことができたんだと思っています。

この結果、2013年10月のセレベビースタジオ立ち上げ当初は月間2桁台だった客数は徐々に増加。現在では、月に200件ほどの利用があるという。

また、撮影費を抑えているのも人気が高い理由のひとつだ。

永田これまでの赤ちゃん、子どもの写真撮影って、実はすごくコスパが悪いものなんですよね。大手の企業だと1回あたり3万~5万円くらいします。しかし、それで手にできるのはたった数枚の写真を使った印刷物だけで、しかも撮影データは1年後までもらえなかったりするんです。子供って本当に日々変化していくから、できるだけ小まめに成長の記録を残してあげたいというのが親心なのにこれじゃあ気楽に記録を残すことができないですよね。

そうした業界の課題から、セレベビーでは高額だった撮影予算を分割して、もっと頻繁に子どもの成長を残せるよう、予算1万円台で楽しめる撮影プランをそろえている。また、全撮影プランでデータ納品を約束しており、撮影1回につき平均60~70枚のデータを、1週間以内に提供する

永田一度きりの撮影で終わるのではなく、子どもたちの成長を一緒に見守っていけるような息の長いサービスを作りたいんです。子どもと家族の変化を全てセレベビーで記録して、人生のスライドショーを創っていただくことが我々の目標です。

そのために新たな展開も構想中だ。「歯が生えたとかつかまり立ちしたとか、瞬間・瞬間の思い出を切り取ろうと思ったら、オンデマンドで“カメラマンを今呼べる”システムもありかなと思っています」と永田氏は明かす。

そのためには新たな人材もほしい。その採用にあたっても、同社のミッションである「ママの困ったを解消する」を遂行したいと考えている。

永田ママさんがどこよりも働きやすい環境を提供できる会社にしていきたいです。リモートワークはもちろん、子ども連れの出社など様々な制度を、実際に子育てをするママの意見も聞きながら検討しています。

そう話す永田氏の横で、「経験に関しては、我々とまったく異なるバックグラウンドを持っている人がいいですね。お子さんがいらっしゃる女性はもちろん歓迎ですし、我々にはないアイディアをいただけたらうれしいです」と谷野氏が補足する。

ふたりの躍進は、今後も多くのママたちを笑顔にしていくに違いない。

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[文]松本 玲子
[撮影]池田 有輝
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