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INTERVIEW
中尾 憲一 吉井 文学
17-12-15-Fri

目指す世界はデベロッパーの理想郷。
クラッシュ解析でエンジニアを沸かすソニー出身起業家

TEXT BY REIKO MATSUMOTO
PHOTO BY YUKI IKEDA
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#13
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#1
元SMS海外支社長が挑む! 海外不動産取引の超巨大市場を開拓するグローバルスタートアップBEYOND BORDERS
株式会社BEYOND BORDERS マレーシア支社長 玉邑 憲一 株式会社BEYOND BORDERS 代表取締役 遠藤 忠義
#2
200兆円とも言われる 「B to B受発注市場」を変革するスタートアップユニラボ
株式会社ユニラボ CEO and FOUNDER 栗山 規夫
#3
教育業界に変革を。 グリー、アドウェイズ、リブセンスなど、インターネット業界で数々のビッグサービスを生み出してきたメンバーが集まる EdTechベンチャースタディプラス
スタディプラス株式会社 営業部部長 長内 尊司 スタディプラス株式会社 For School事業部部長 宮坂 直
#4
「unisizeをECのインフラへ」 ファッションECの購入不安を解消するメイキップの野望
株式会社メイキップ 代表取締役CEO 柄本 真吾 株式会社メイキップ 取締役CFO 山本 晃央
#5
「テクノロジーで投資銀行業界に創造的破壊を」 15歳で起業した起業家が知る、投資銀行の闇
TIGALA株式会社 CEO 正田 圭 TIGALA株式会社 副社長/CFO 湯瀬 幾磨
#6
「データで医療界にイノベーションを」 医師・マッキンゼー出身者が集う情報医療(MICIN)・原が描く医療の未来図
株式会社情報医療 CEO,医師 原 聖吾 株式会社情報医療 COO 草間 亮一
#7
「物流の未来を、動かす」 社会問題にもなる巨大市場を変革するネットエイジ・マフィア オープンロジ伊藤
株式会社オープンロジ 代表取締役CEO 伊藤 秀嗣
#8
個人間送金は日本で浸透するのか? 無料送金アプリKyashが描く“価値交換”の未来
株式会社Kyash Founder & CEO 鷹取 真一 株式会社Kyash VP of Strategy 清水 一浩
#9
野性感あふれるビジネスマンへ。 Pro-D-useが考える“Made By Someoneの時代”の生き残り方
株式会社Pro-D-use 代表取締役 小笠原 亮太 株式会社Pro-D-use 取締役副社長 岡島 光太郎
#10
子ども写真を リーズナブル、ユーザーファーストに CELEBABYが変える親子の思い出アルバム
株式会社RETAIL INNOVATION 代表取締役 永田 和樹 株式会社RETAIL INNOVATION 取締役 谷野 祐規
#11
国内スマートロックの第一人者フォトシンス河瀬、さらなる“発明”を予告 「未来を思い浮かべて未来を作る」
株式会社フォトシンス 代表取締役社長 河瀬 航大 株式会社フォトシンス 共同創業者 小林 奨
#12
世界のイノベーションを加速させる、 多彩なキャリアのプロフェッショナル集団アスタミューゼ
アスタミューゼ株式会社 事業開発部部長 嶋﨑 真太郎 アスタミューゼ株式会社 開発・インフラ部部長 並河 祐貴 アスタミューゼ株式会社 テクノロジーインテリジェンス部リーダー 酒井 康博
#13
MAKERS UNIVERSITY卒業起業家! 日本の観光産業拡張を目指す“結.JAPAN”
株式会社結.JAPAN CEO / Co-Founder 中山 雅久理 株式会社結.JAPAN 共同創業者 府川 勇介
#14
「皆が挑戦する世界は正しい」 Tryfunds丹野が掲げる挑戦し続ける経営
株式会社Tryfunds 代表取締役社長CEO 丹野 裕介 株式会社Tryfunds 取締役CFO 白髪 亮太
#15
徒歩5分以内の見つからないをなくす? tritrueの超ズボラ社長が目指す検索の新しいカタチ
株式会社tritrue 代表取締役 寺田 真介 株式会社tritrue マーケティングゼネラルマネージャー 原嶋 宏明
#16
目指す世界はデベロッパーの理想郷。 クラッシュ解析でエンジニアを沸かすソニー出身起業家
FROSK株式会社 代表取締役社長 中尾 憲一 FROSK株式会社 CMO兼事業推進部部長 吉井 文学
#17
「M&A業界に価格破壊を起こす」 ──「M&Aクラウド」がITの荒野を切り開く
株式会社M&Aクラウド 代表取締役COO 及川 厚博 株式会社M&Aクラウド チーフエンジニア 荒井 和平
#18
「“お金くらいのこと”でつまらない人生を送ってほしくない」 住宅ローン比較のWhatzMoneyがお金の問題をフラットにする
WhatzMoney株式会社 代表取締役 前田 一人 WhatzMoney株式会社 営業部営業推進責任者 才田 敦士
#19
「日本が好きだから、まずは世界を盛り上げる」 ──ベトナム発グローバルベンチャーICONIC安倉流“世界の捉え方”
株式会社アイコニックジャパン 代表取締役社長 安倉 宏明
#20
Tinderみたいにカジュアルに転職活動 リクルーティングアプリ「GLIT」を生んだCaratのハイペースな事業構想の理由は?
株式会社Carat 代表取締役社長 松本 直樹 株式会社Carat 取締役兼最高技術責任者 齋藤 陽介
#21
大手企業も注目するママ目線のクリエイティブ 「ママである前に、一流のクリエイターチームでありたい」
マムズラボ株式会社 代表取締役社長 佐藤 にの
#22
「歯科業界を変革する」 エス・エム・エスマフィア海田率いる グローマスの野望
株式会社グローマス 代表取締役社長 海田 大介 株式会社グローマス キャリア事業部エリアマネジャー 坂本 城也
#23
「価値の交換をシンプルに」 BASE鶴岡と藤川の異世代タッグが引き寄せる“便利な未来”
BASE株式会社 CEO 鶴岡 裕太 BASE株式会社 CTO 藤川 真一
#24
「夢追う人をサポートしたい」 完全食COMPを世界に広める最強の5人衆
株式会社コンプ 代表取締役CEO 鈴木 優太 株式会社コンプ マネージャー 荒井 宏之 株式会社コンプ 福田 千里 株式会社コンプ 田中 宏樹 株式会社コンプ CTO 萩野 貴拓
#25
ダズルが国内VR業界で「ちょっと未来」を創る ──新興市場でも“地に足付いた”ビジネスモデルの創り方
株式会社ダズル 取締役COO 出口 雅也 株式会社ダズル 採用・広報チーフ 川上 紗耶
#26
「ゲノムはいま90年代のインターネットと同じ」 AWAKENS高野、ゲノム事業を “今”始めるべき理由を語る
AWAKENS, Inc. CEO 高野 誠大 AWAKENS, Inc. CTO 沼倉 健介
#27
スキルのフリーマーケットは なぜ500円均一でローンチされ、 どうやって「ニワトリ卵問題」を越えたのか?
株式会社ココナラ 代表取締役 南 章行
#28
CtoBtoC!?が流通を最大化させる ──ジラフが“ものの売り買い”を変える
株式会社ジラフ 代表取締役社長 麻生 輝明 株式会社ジラフ CFO・管理統括部長 中井 基樹
#29
「不動産業界は“情報の非対称性”が著しい」 マンションマーケットが描く、 消費者の力を強くする業界変革手法
株式会社マンションマーケット 吉田 紘祐
#30
きっかけは“物乞い親子の死”。 アッション木下が “貧困撲滅”を目指す理由
株式会社アッション 代表取締役 木下 洋平
#31
自由な働き方を目指すからこそ、 まず自分たちが体現する。 18人の複業集団企業が見据える仕事と人生の未来
Spacelook株式会社 谷口  怜央 Spacelook株式会社 岩本  卓也
#32
コモディティ化した“車”を 最高のエンターテインメントに! MiddleFieldが目指す自動車業界の刷新
MiddleField株式会社 CEO 中山  翔太 MiddleField株式会社 COO 片岡  伶介
#33
“課題のユニークさ”こそ起業家の魂。 Cansell山下の常識を超える事業構想法
Cansell株式会社 代表取締役 山下 恭平
#34
建築×VRで急成長のDVERSE。 将来はコミュニケーションを変革する?
DVERSE Inc. CEO/Founder 沼倉 正吾 DVERSE Inc. CTO 高田 知典

国内の大手アプリデベロッパーがこぞって使う「SmartBeat」は、
導入アプリ数1,700以上、導入アプリMAUは1.6億人以上、
1日あたり2,000万件以上のエラー検出数を誇るクラッシュ解析ツールだ。

開発したのはFROSK(フロスク)株式会社。

多くのデベロッパーに支持される存在となった今、彼らが次に向かう先はどこなのか。

中尾 憲一 (なかお・けんいち)
FROSK株式会社 代表取締役社長
中尾 憲一 (なかお・けんいち)
筑波大学卒業。米国カーネギーメロン大学(CMU)ソフトウェア工学修士(MSE)。ソニー株式会社、ソニーエリクソンにて、フィーチャーフォンおよびスマートフォン携帯電話のソフトウェア開発に従事。3G端末の立ち上げ、中国オフショア開発、Symbian/Androidをベースとした海外向け携帯端末の開発などを行う。米国留学を経て、株式会社ディー・エヌ・エーに入社。中国でのスマートフォン事業の立ち上げに参画。2012年8月、FROSK株式会社を創業。
代表取締役社長
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吉井 文学 (よしい・あやたか)
FROSK株式会社 CMO兼事業推進部部長
吉井 文学 (よしい・あやたか)
株式会社サイバーエージェントに入社し、子会社にてスマートフォンマーケティングの営業に従事した後、スマートフォンメディアのプロデューサーとしてアプリや広告商品の新規開発に携わる。その後、株式会社リヴァンプにて、主にマーケティング支援や営業改善のプロジェクトに関わる。 2015年4月よりFROSK株式会社に入社し、マーケティングおよび人事の責任者を務める。
CMO兼事業推進部部長
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若き日の思いが結実。デベロッパーを沸かせる起業家の誕生。

2012年8月——。5月の東京スカイツリーの開業に日本が沸く裏で、後に多くのデベロッパーを沸かせるスタートアップが静かに産声をあげていた。

名前はFROSK。代表取締役は中尾憲一だ。ソニーでの10年間のソフトウェア開発、カーネギーメロン大学への留学、DeNAでの事業立ち上げ経験を経た末の起業だった。華々しい経験とは反対に、中尾は淡々とした口調でこれまでの経験について語り始めた。

 

中尾のキャリアは、筑波大学で得た情報科学の知識を活かすために新卒で入社したソニーから始まる。

いわゆる組込みエンジニアからのスタートだった。現代では見ることのなくなった白黒のガラケー、”クルクルピッピ“で親しまれたジョグダイヤル、スマートフォンが登場する前のSymbian、そしてスマートフォン。中尾のソニーでのキャリアは携帯電話の黎明期からスマートフォンの登場まで、携帯電話の革新とともにあった。

 

その後、社内制度で米国カーネギーメロン大学に留学。大規模ソフトウェア開発のマネジメントについて学ぶ。携帯電話におけるソフトウェアの割合が大きくなるに従い、開発に関わる人数が増え、今後より効率的なソフトウェア開発手法の導入が必要なのではないかという問題意識がもたらした留学だった。

「入社したころは黙々と開発をしていたけど、徐々にマネジメント業務の占める割合が大きくなり、そこから課題意識が変わっていった」

 

アメリカから帰国後、中尾はDeNAに転職。任されたのは中国事業立上げの技術トップだ。

事業立上げにあたってすぐに上海赴任となり、2年間現地に駐在。駐在期間中はプロダクト開発から現地での採用活動、チームマネジメントまですべてを担い、サービスインまでコミットした。

上海での2年間は、それまで技術に目がいきがちだった生粋のエンジニアである中尾に、サービスやビジネス開発の視点をもたらした時期でもあった。

 

上海から帰国するやすぐ、中尾はFROSK立ち上げに向けて動き始めたが、その背景には面白い出会いもあった。

力を貸してくれたのは、ソニー時代からずっと付き合いのあったエンジェル投資家。当時から、「将来一緒になにかやろう」と約束していたが、中国事業の立上げが一区切りついたタイミングで若き日の約束は一気に実現に向けてスピードを増した。

初期プロダクトの誤算がSmartBeatにサービス哲学を吹き込む

意外にも現在のメイン事業である「SmartBeat」は創業2年目から手がけられたサービスだ。創業当初に中尾が目をつけたのはスマートフォンアプリへの「プッシュ通知機能」。今でこそ当たり前になっている機能だが、当時は目新しい技術だった。

スマートフォンアプリならではの特徴である「プッシュ通知機能」の活用にチャンスを見出した。そうして生まれたFROSK最初のプロダクトは、ユーザーの現在位置に連動してクーポンがプッシュ配信されるASPサービスだった。

 

着眼点は良かったが、プロダクト普及に向けて問題点もあった。導入までのリードタイムの長さだ。アプリ責任者、開発者、運営者、マーケター、コンサルタントなど、関係者が多すぎて導入までに時間がかかる。

中尾サービスとしては悪くなかった。ビジネスとしても成り立っていた。でも、サービスの性質が僕達の考えるスタートアップの成長スピードに合っていませんでした。

 

問題を認識するやいなや、中尾は次の事業を考える。サービスの提供開始から1年超が経っていた。ある程度軌道に乗ってきた事業に固執しそうなものだが、その潔さと切り替えの速さには目を見張る。

その裏で焦燥感もあった。

中尾このまま進めば単なる受託開発企業になってしまう。新規事業をやるにはこのタイミングだと思った」

 

そこで取り組んだのが、現在の主力事業の「SmartBeat」の開発だ。

クラッシュ解析ツール。一見関連がなさそうだが、経験の長いモバイルでの技術力が活かせる分野、かつDeNA時代に培われたサービスの品質に対するこだわりを活かせる領域という視点で目を付けた領域だ。画面デザインに依存しないASPサービスとして提供できる点も意思決定を後押しした。

開発者が「使いたい!」と決めた瞬間に導入できるサービスを。クーポンサービスの経験を経て生まれた「SmartBeat」の開発に当たっては、“導入のしやすさ”にとことんこだわった。

中尾自分のアプリの中にSDKというブラックボックスを入れることになるので、アプリ開発者は、ソフトの仕組み、サイズ、メモリをどのくらい使うかなどすごく気にされます。なのでとにかくシンプルさを追求しました。サイズもメモリも小さいし導入は簡単。SDKを対象のアプリに追加して、コードを一行追加するだけで導入できるんです。機能拡張や新機能の追加を続けている現在でも、この導入のし易さにはこだわりを持っていますよ。

そう説明する声のトーンが一つ上がるところから察するに、やはり中尾は生粋のエンジニアである。

探し求めていた男の登場。そしてグロース

「SmartBeat」の開発と時を同じくして、これまでの仕事に疑問を感じていた男がいた。後にFROSKのCMO兼事業推進部部長となる吉井文学だ。

吉井のキャリアは新卒で入社したサイバーエージェントから始まる。当時は、同社の抜擢人事制度が注目を集めた時期。吉井も「若くして大きなチャンスが転がっている環境」に惹かれて入社を決めた。

入社後、子会社の立上げに関わり、スマホ事業のディレクターからプロデューサーまでをこなしていく。就活生向けニュースアプリやゲームユーザー向けSNS、ゲームアプリ向けの広告事業など関わったプロダクトは多岐にわたった。

しかし、異なるプロダクトを複数生み出すも、ふとしたタイミングで業務にマンネリを感じるようになり、ほどなくして事業再生のコンサルタントに転職した。

「もっと人の役に立ちたい」と思っての転職だったが、待っていたのは「クライアントにとっては役立っているけど、その先にいるエンドユーザーにとっては本当に役に立っているのか?」という疑問だった。自分の経験を活かせ、納得感を持って価値提供できる仕事を探していた。

 

そんなとき出会ったのがFROSKだった。アプリ開発者向けツールのマーケティングという仕事は自分の経験とかなりマッチしていると感じた。エンジニアにとって手間となる部分をツールやASPの提供を通じて解消するという思想も気に入った。

吉井アプリのプロデューサー時代にSmartBeatがあったらすげーよかっただろうな、って率直に思ったんですよね」

SmartBeatの有用性に心が踊り、「自分が活躍することでさらに会社が大きくなると思うとワクワクした」との事。

中尾も「経歴を見たら、アプリのこともマーケティングのことも理解している人なんだ、ということがひと目でわかった」と続ける。吉井のFROSKジョインに時間はそうかからなかった。

 

目論見通り、吉井のジョインは事業規模をさらに拡大させた。また当時、クラッシュ解析ツールというニッチ領域に特化してサービスを扱っていた企業は国内でFROSKだけだったことも、事業が大きく伸びた要因だ。

吉井当時はBtoDの領域ではさまざまな機能を統合したツールが増えていましたが、FROSKはあくまでアプリの品質改善に貢献するサービスとしてSmartBeatの強みを伸ばすことで国内で大きなシェアを持つ地位を確立するまでに至りました。

中尾包括的なアプリ解析ツールを扱う他社がクラッシュ解析の分野に参入してきたこともありましたが、結局は撤退したようで、現在は再びFROSKのみが国内でクラッシュ解析分野に特化したサービスを扱う企業になっています。

目指すはデベロッパーの理想郷

SmartBeatリリースから早3年。更なる企業拡大を見据える、次なるサービスの模索も必要だ。

そこで現在では、中尾自身が担っていたSmartBeatに関する業務をすべて他のメンバーに任せ、新たなサービス立ち上げに向けて準備を進めている。いわば原点回帰の時期にある状態だ。

中尾新しいサービスを作るときは机上で考えても出てこないということは経験上わかっているので、自分で手を動かしながら開発を進めています。

また声のトーンが上がる。やはり中尾はエンジニアだ。サービス開発がとにかく好きなのだ。「大好きな仲間たちといいものを作れる環境を作ること」にも関心が高い。

中尾いいサービスが生まれる場所にいたいし、そのサービスをいかにして多くの人に使ってもらえるかも追求したい。技術的なハードルもクリアしないといけないし、世の中に受け入れられることも大切。足りない部分はみんなに補ってもらいながら、手も動かすし企画も出すし、全部できる状態にしておきたいんです。

「メンバーがプロフェッショナルとして質の高いアウトプットを出せる環境」を追求した結果、現在ではリモートワークするメンバーも増えた。

中尾最近では週1とかでリモートワークを許可している会社も多いけど、うちは具体的な制限は設けてない。週4でリモートワークする人もいるくらい。あくまでも手段でしかないですけど。

個々人がベストパフォーマンスを出せる環境であるなら、それが会社ではなく、家でもカフェでもいい、という考えなのだ。

 

全員が働きやすい環境が整えば、おのずとアイデアも生まれやすくなる。例えば、SmartBeatは現状クラッシュ解析ツールとして認知されているが、クラッシュ解析を起点に展開できる領域は幅広い。

中尾SmartBeatは毎月使ってもらっているので、デベロッパーの声が膨大なログとなってどんどん入ってきます。不具合を検知するパターンのデータが溜まっていけば、エラーが発生しやすいケースも導き出せるので、自動でデベロッパーにエラー予測のアラートを出すことができるかもしれません。更にいうと、そこまでデータが蓄積されれば、エラーになり得る可能性のあるコードを特定して自動的に修正してしまうことも究極的には可能ですよね。そんな世の中が実現されたらと思うとワクワクしませんか?

FROSKが目指すところは、アプリ開発者やサービス提供者が本当に良いものを作ることだけにとことん集中できる世界の実現だ。これを中尾は、「BtoD=Business to Developers」と表現する。

サービス開発者を支え続ける意思の現れである。FROSKの躍進によって、デベロッパーの理想郷ができあがる未来はもうそこまで来ているかもしれない。

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[文]松本 玲子
[撮影]池田 有輝
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