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INTERVIEW
及川 厚博 荒井 和平
17-12-19-Tue

「M&A業界に価格破壊を起こす」
──「M&Aクラウド」がITの荒野を切り開く

TEXT BY MISA HARADA@HEW
PHOTO BY YUKI IKEDA
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#1
元SMS海外支社長が挑む! 海外不動産取引の超巨大市場を開拓するグローバルスタートアップBEYOND BORDERS
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#2
200兆円とも言われる 「B to B受発注市場」を変革するスタートアップユニラボ
株式会社ユニラボ CEO and FOUNDER 栗山 規夫
#3
教育業界に変革を。 グリー、アドウェイズ、リブセンスなど、インターネット業界で数々のビッグサービスを生み出してきたメンバーが集まる EdTechベンチャースタディプラス
スタディプラス株式会社 営業部部長 長内 尊司 スタディプラス株式会社 For School事業部部長 宮坂 直
#4
「unisizeをECのインフラへ」 ファッションECの購入不安を解消するメイキップの野望
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#5
「テクノロジーで投資銀行業界に創造的破壊を」 15歳で起業した起業家が知る、投資銀行の闇
TIGALA株式会社 CEO 正田 圭 TIGALA株式会社 副社長/CFO 湯瀬 幾磨
#6
「データで医療界にイノベーションを」 医師・マッキンゼー出身者が集う情報医療(MICIN)・原が描く医療の未来図
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#7
「物流の未来を、動かす」 社会問題にもなる巨大市場を変革するネットエイジ・マフィア オープンロジ伊藤
株式会社オープンロジ 代表取締役CEO 伊藤 秀嗣
#8
個人間送金は日本で浸透するのか? 無料送金アプリKyashが描く“価値交換”の未来
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#9
野性感あふれるビジネスマンへ。 Pro-D-useが考える“Made By Someoneの時代”の生き残り方
株式会社Pro-D-use 代表取締役 小笠原 亮太 株式会社Pro-D-use 取締役副社長 岡島 光太郎
#10
子ども写真を リーズナブル、ユーザーファーストに CELEBABYが変える親子の思い出アルバム
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#11
国内スマートロックの第一人者フォトシンス河瀬、さらなる“発明”を予告 「未来を思い浮かべて未来を作る」
株式会社フォトシンス 代表取締役社長 河瀬 航大 株式会社フォトシンス 共同創業者 小林 奨
#12
世界のイノベーションを加速させる、 多彩なキャリアのプロフェッショナル集団アスタミューゼ
アスタミューゼ株式会社 事業開発部部長 嶋﨑 真太郎 アスタミューゼ株式会社 開発・インフラ部部長 並河 祐貴 アスタミューゼ株式会社 テクノロジーインテリジェンス部リーダー 酒井 康博
#13
MAKERS UNIVERSITY卒業起業家! 日本の観光産業拡張を目指す“結.JAPAN”
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#14
「皆が挑戦する世界は正しい」 Tryfunds丹野が掲げる挑戦し続ける経営
株式会社Tryfunds 代表取締役社長CEO 丹野 裕介 株式会社Tryfunds 取締役CFO 白髪 亮太
#15
徒歩5分以内の見つからないをなくす? tritrueの超ズボラ社長が目指す検索の新しいカタチ
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#16
目指す世界はデベロッパーの理想郷。 クラッシュ解析でエンジニアを沸かすソニー出身起業家
FROSK株式会社 代表取締役社長 中尾 憲一 FROSK株式会社 CMO兼事業推進部部長 吉井 文学
#17
「M&A業界に価格破壊を起こす」 ──「M&Aクラウド」がITの荒野を切り開く
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#18
「“お金くらいのこと”でつまらない人生を送ってほしくない」 住宅ローン比較のWhatzMoneyがお金の問題をフラットにする
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#19
「日本が好きだから、まずは世界を盛り上げる」 ──ベトナム発グローバルベンチャーICONIC安倉流“世界の捉え方”
株式会社アイコニックジャパン 代表取締役社長 安倉 宏明
#20
Tinderみたいにカジュアルに転職活動 リクルーティングアプリ「GLIT」を生んだCaratのハイペースな事業構想の理由は?
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#21
大手企業も注目するママ目線のクリエイティブ 「ママである前に、一流のクリエイターチームでありたい」
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#22
「歯科業界を変革する」 エス・エム・エスマフィア海田率いる グローマスの野望
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#23
「価値の交換をシンプルに」 BASE鶴岡と藤川の異世代タッグが引き寄せる“便利な未来”
BASE株式会社 CEO 鶴岡 裕太 BASE株式会社 CTO 藤川 真一
#24
「夢追う人をサポートしたい」 完全食COMPを世界に広める最強の5人衆
株式会社コンプ 代表取締役CEO 鈴木 優太 株式会社コンプ マネージャー 荒井 宏之 株式会社コンプ 福田 千里 株式会社コンプ 田中 宏樹 株式会社コンプ CTO 萩野 貴拓
#25
ダズルが国内VR業界で「ちょっと未来」を創る ──新興市場でも“地に足付いた”ビジネスモデルの創り方
株式会社ダズル 取締役COO 出口 雅也 株式会社ダズル 採用・広報チーフ 川上 紗耶
#26
「ゲノムはいま90年代のインターネットと同じ」 AWAKENS高野、ゲノム事業を “今”始めるべき理由を語る
AWAKENS, Inc. CEO 高野 誠大 AWAKENS, Inc. CTO 沼倉 健介
#27
スキルのフリーマーケットは なぜ500円均一でローンチされ、 どうやって「ニワトリ卵問題」を越えたのか?
株式会社ココナラ 代表取締役 南 章行
#28
CtoBtoC!?が流通を最大化させる ──ジラフが“ものの売り買い”を変える
株式会社ジラフ 代表取締役社長 麻生 輝明 株式会社ジラフ CFO・管理統括部長 中井 基樹
#29
「不動産業界は“情報の非対称性”が著しい」 マンションマーケットが描く、 消費者の力を強くする業界変革手法
株式会社マンションマーケット 吉田 紘祐
#30
きっかけは“物乞い親子の死”。 アッション木下が “貧困撲滅”を目指す理由
株式会社アッション 代表取締役 木下 洋平
#31
自由な働き方を目指すからこそ、 まず自分たちが体現する。 18人の複業集団企業が見据える仕事と人生の未来
Spacelook株式会社 谷口  怜央 Spacelook株式会社 岩本  卓也
#32
コモディティ化した“車”を 最高のエンターテインメントに! MiddleFieldが目指す自動車業界の刷新
MiddleField株式会社 CEO 中山  翔太 MiddleField株式会社 COO 片岡  伶介
#33
“課題のユニークさ”こそ起業家の魂。 Cansell山下の常識を超える事業構想法
Cansell株式会社 代表取締役 山下 恭平
#34
建築×VRで急成長のDVERSE。 将来はコミュニケーションを変革する?
DVERSE Inc. CEO/Founder 沼倉 正吾 DVERSE Inc. CTO 高田 知典

スマホで会社を買える世の中にする。

「M&Aクラウド」は、匿名で買い手候補を一括募集できるM&Aマッチングプラットフォームなのだが、
このサービスは「M&A業界にITが進出した」という単純な言葉では説明しきれない。

ひょっとすると同サービスによって将来は業界全体がそっくり変化させられてしまいかねない、
恐るべき可能性を秘めている。

及川 厚博 (おいかわ・あつひろ)
株式会社M&Aクラウド 代表取締役COO
及川 厚博 (おいかわ・あつひろ)
東洋大学在学中、教育系SNSを運営するMacropusを立ち上げる。その後facebookページの作成事業、インドネシアを中心としたオフショア受託開発事業を展開し、4年で経常利益数千万円まで成長させ、2016年に同業他社にバイアウト。医師監修の予防医療メディアDr.Noteの立ち上げ、顧問派遣会社ヴィプラスのスモールバイアウト。日商簿記検定1級保有。M&Aクラウドではアドバイザリーとしてメディア事業のM&Aを成約させる。
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荒井 和平 (あらい・かずへい)
株式会社M&Aクラウド チーフエンジニア
荒井 和平 (あらい・かずへい)
大学在学中からITベンチャーでエンジニアとしてインターンし、求人サイトの開発やECサイトの開発を主導。新卒で株式会社ドワンゴに入社し、ニコニコ静画サービスにおいて、Web開発を担当。また、関連サービスのニコニコ漫画アプリではiOS開発に参加。当アプリは両プラットフォーム(iOS、Android)累計100万ダウンロードを突破。2017年1月にM&Aクラウドに参画。
チーフエンジニア
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価格を下げる人間が業界にいない

代表取締役COOである及川は、「価格破壊で勝とうとしています」と明言する。通常であればどんな価格で売れたとしてもM&A業者に数千万円の手数料を支払わなければならないところを、「M&Aクラウド」では最低報酬が150万円とかなり安い価格で設定している。

また、普通なら売り手と買い手が面談に進んだ時点で仲介業者に100万円ほどの金額を支払わなければならないのに、「M&Aクラウド」では面談する分には無料である。

及川M&A業界の平均年収って1500万円くらいなんですよ。だから人件費を維持するために、高い金額で仕事せざるをえないんです。

荒井皆高いお給料をもらっているから、わざわざ安くしてお客さんを集めません。そもそも値段を下げる必要のある人が業界にいないんです。でも僕らは、そこまで高い給料で働いているわけじゃないんで(笑)。ITで効率化を進めて、より小さい案件でも扱っていけるようにしたい。

企業を1件売却するための作業量というのは、企業規模の大小によってそこまで変わらない。手数料が大きくなる分、どの業者も大きな会社を扱いたがり、小さな会社はバイアウトできず潰れることになってしまう。

事業承継を増やして潰れる会社をなくすというのが、「M&Aクラウド」のミッションだ。

買い手の手数料が安いだけでなく、売り手にも“買い手ボリューム”というメリットを提供している。

普通の仲介業者だと紹介してもらえるのは、せいぜい5、6社。一方「M&Aクラウド」を使えば、無数の買い手候補企業の中から検討することが可能なのだ。

及川スマホで会社を買えるくらい、M&Aが一般的な選択肢となった社会を作りたいんです。

今後の事業展開としては売り手と仲介業者のマッチングに加えて、売り手と買い手を直接マッチングさせることも視野に入れている。

及川将来的にはM&Aクラウド内に蓄積されたデータを活用した、AIによる企業評価算定も実現させようと思っています。

Macropusバイアウトの経験からM&Aをテーマに

そもそもなぜ及川は、M&Aをカジュアル化させたいのか?そこを説明する前に彼の経歴を振り返ろう。

ビジネスの世界に興味を持ち「経営に必要となるから」という理由で会計士の勉強をしていた及川は、大学在学中に教育系SNSを運営するMacropusを立ち上げた。

あくまで“お試し起業”のつもりで、大手経営コンサルティング会社から内定ももらっていたのだが、「この道の方が楽しいし、得るものも多い」と考えた結果、内定を辞退した。

しかし及川は、Macropusで悩みにぶち当たる。儲けられそうな分野で自分たちにできることを積み上げていくという考えのもと、Facebookページの制作にはじまり、予防医療メディア「Dr.Note」の立ち上げやオフショア開発事業など幅広く事業を行ったものの、利益が出そうかどうか、伸びそうかどうかが判断の中心となることが多かったことだ。

及川世の中に必要だとしても、自分が本当に興味を持てることがやれていないから熱量が湧かない。事業は結局誰がやるのか?が大事だと気づいたんです。

Macropusは4年で経常利益数千万円まで成長したが、2015年、オフショアでの受託開発事業を事業譲渡。そのとき、いくらで売るべきか、相場はどこでわかるのかなどに悩み、M&Aの効率性に関して疑問に感じる部分が多かった。

もともと経営に強い関心があった及川の中で、M&Aが大きなテーマとなった瞬間だった。

現在の「M&Aクラウド」代表取締役CEOである前川拓也と出会ったのは、事業の引き継ぎ中、及川いわく「若干モラトリアムな期間」のことだった。Macropusのあったシェアオフィスに、オーナーと知り合いだった前川が遊びに来たのだ。

前川は、ホクレン農業協同組合連合会を退会後に始めた、道内の農畜海産物を関西の飲食店に届けるeコマース事業moremoreを事業売却。新たに事業を始めようと北海道から上京してきたタイミングだった。

前川もまた、時を同じくしてM&Aに強い関心を抱いていた1人だ。前川の実家は北海道・洞爺湖で建築会社を営んで“いた”からだ。

過去形で書いたのは、すでに自主廃業してしまったから。当時の前川は、「会社を売ることができていれば、経営者が変わっても社員の雇用は守られた。事業も受け継がれた」と悔やんでいた。

「M&Aをもっと一般的な選択肢にしたい」。理由は異なれど、そんな前川と及川のビジョンはピタリと一致した。一緒に起業するとなってから、M&Aのマッチングプラットフォームを作ることを決めるまでにそう時間はかからなかった。

エンジニアが“M&Aを再構築する”

チーフエンジニアである荒井は、及川からジョインしないかと声をかけられて、正直なところ「この事業ではエンジニアを見つけるのは難しいだろうな」と感じていた。

荒井は、及川とは大学の起業サークルで一緒だった仲。ITベンチャーでエンジニアとしてのインターンを経て、新卒でドワンゴに入社。イラスト・漫画の投稿サイト「ニコニコ静画」のWebサービス開発、「ニコニコ漫画」アプリのiOS開発などを経験し、着実に力をつけてきた。

同アプリは1年で両プラットフォーム累計100万ダウンロードと好調だったが、それがニコニコというプラットフォームの中でどれほどの価値を生みだしているのかを疑問に持つようになった。自身の能力よりインパクトを与える領域はどこだろうと考えた。

そんなとき、及川から「M&Aクラウド」でエンジニアを探していると声をかけられた。

荒井M&Aに興味のあるエンジニアなんて少なそうだし、これ絶対見つからないだろうと(笑)。でも僕は大学のときに経済とか経営を勉強していて、そういう分野は興味を持てると思った。僕がやるべきだと思いました。僕がやらないと『M&Aクラウド』は立ち上がらないと感じたんです。

荒井が「M&Aクラウド」にジョインすることを決めたのは、いちエンジニアとしてIT×金融の事業内容に魅力を感じたことも大きい。

現在ウェブ系のエンジニアたちの間では、動画プラットフォームのようなウェブありきの事業ではなく、いわゆる“リアルビジネス”のような、既存の巨大事業や市場をウェブを駆使して構造転換し、さらなる次元へ昇華させていくような仕事への関心が高まっている。

荒井は、「M&Aの業界はエンジニアからすると荒野みたいな領域なんですよ」と指摘する。

荒井IT化されていないし、具体的なM&Aの仕方とか、ググッても出てこない情報がものすごく多いんです。そんなまったく情報がオープンじゃないところで、これは正解かなと試行錯誤していく。M&Aの在り方を再構築している感覚を得られるのが、エンジニアとして面白いところです。

そんな荒井を及川は「テックレベルも高い上に、経営も任せられる貴重な人材」と評した。

荒井スタートアップのエンジニアレベルは1人目が基準になるから、1人目の採用には非常にこだわっていました。そうして1ヶ月半で100人のエンジニアに会う中、荒井だけが『必要ならテレアポするんで』って言ってくれたんですよ。スタートアップの事情を理解し、ここまで経営にコミットできるエンジニアは100人会った中でも荒井だけでした。

従業員と“フェアな関係”を築くため情報はオープンに

前川と及川という、シリアルアントレプレナー同士がタッグを組んだ「M&Aクラウド」。及川は、2社目だからこそ、事業を創る際のマーケットの見方にも変化があったと語る。

及川才能や努力の量は変わらないのに他と差が開くのは、マーケットの差なんです。たとえ上場したとしても、伸びないマーケットだったら、その後10倍100倍と拡大していくのは難しい。中途半端に終わっちゃうんですよ。

金融の分野で起業することを決めたのも、「リアルビジネスでITを絡めて奪えそうな場所」で、なおかつマーケットも大きいと判断したからだ。

さらに将来は、売りたい会社の一次情報を自らが握ることで、自社で買収した方が良いと判断できる企業をいち早く見極め、M&Aを駆使して拡大していくといった事業の広がりも見込んでいる。

では、組織運営の点において、2社目だからこそ意識していることはあるのだろうか?

及川前の会社は中間管理職が育っていなくて、私のトップダウンでずっとやっていたんです。経営に関する情報も私しか持っていなかった。

今思うと、採用やマネジメントが下手だったんですね。会社が大きくなってからいきなりは難しいので、情報を全メンバーにオープンにする文化は立ち上げ初期から作っておかなければと思っていました。

そして情報共有するからには、経営について相談できるような人材を厚く揃えておく。あとは従業員と経営陣でフェアな関係を築くことも重視しています。そうじゃないと、大事なメンバーほど外部のオポチュニティに魅力を感じ退職してしまうので。

そんな及川の発案で、「M&Aクラウド」では社員全員に株かストックオプション(SO)を付与している。そういったものとは切っても切れないM&Aを扱っている会社である以上当然という理由もあるが、もともと利益相反の関係にある従業員と経営者、株主の目線を揃えるため、という意味もある。

特に、ジョインする際に前職から年収が下がった社員に対しては、「SOを付与することで、数年間の減収と引き換えに『M&Aクラウド』に投資している」という考え方ができるよう、上場計画や適切なリターンの計算等もしっかり伝えるようにしている。

こういったことはすべて、及川の言う「フェアな関係」を築くために必要なことだ。

及川やっぱり従業員が搾取されていると感じるような状況は嫌なんで、情報はオープンにしていきます。情報共有した上で、相手が理解できないんだったら、そもそもM&A業界やエクイティインセンティブに関わることに向いていないということ。ジョインする前に、そういったこともしっかり指摘して、ミスマッチを防いでいきたいと思っています。

“フェア”というのは、従業員を甘やかす言葉ではない。経営陣と対等な目線でいるためには、従業員側に要求されることも大きくなる。

これをスパルタと捉えるか、スリリングだと捉えるか。あなたはどちらのタイプのビジネスマンだろうか?

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[文]原田 美紗@HEW
[撮影]池田 有輝
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