【ベンチャーキーパーソン名鑑】BizDev編 Vol.37:movus technologies株式会社 平石 エチカ氏
「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。
本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。
日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。(掲載希望企業はこちらのフォームからご回答ください。)
彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。
movus technologies株式会社における「BizDev」の魅力とは?
以下、話者は平石エチカさん
movusの「Rent to Own」は、通常のリースでは審査に通らず、車にアクセスできない低与信層のお客様に車両を引き渡し、支払いを終えるとその車両が自分のものになるモデルです。引き渡し後も数年間、車両整備や支払い管理などのカスタマーサポートが続くため、長期間かつ日本とは異なる商習慣に基づくプロセスを管理しながら車両の稼働率・収益性を最大化する必要があり、そこが難しさでもあり面白さでもあります。メンバーや仕組みのマネジメントをしつつ、自ら現場に足を運び、一緒に手を動かし、事業係数にヒットさせていく作業の連続で、管理者兼実行者としてハイブリッドな動きをしています。
BizDevの処方箋
処方箋その1:とにかく現場に張りつくこと
現場に実行を任せ、自身は最低限のヒアリングと数字のモニタリングで関わるスタイルにより、初期に大きく失敗しました。新興国で、車両という物理資産を扱い、お互い英語が母語ではない環境では当然の結果なのですが、管理者が現場に張り付いたほうが圧倒的に正確かつ迅速に問題を解決できます。日本の常識や先進国のベストプラクティスが現場の実情とアラインしないことも多く、まず自分の目で確かめることが事業推進の第一歩だと実感しています。
処方箋その2:オペレーションは極限までシンプルに保つこと
現場の解像度が高い状態であればあるほど、様々なパターン分岐や細かいユースケースまで考えてしまいがちなのですが、複雑なプロセスが乱立したままではスケールしません。事業の成長スピードについていける頑丈なオペレーション構築のために、不必要なプロセスは排除し、分岐も極限まで絞り、残ったものだけを仕組み化することを心がけています。
処方箋その3:仕組みを作って終わりにせず実行まで見届けること
前職は全員がテックネイティブな組織であり、仕組みを作れば現場は自然と回りました。しかし整備工場やディーラー出身者などPC作業に慣れていないメンバーも多く、業務プロセスをシステム化して渡すだけでは、必ずしも成果は生まれません。仕組みが現場で回り、業務が完遂され、事業指標が実際に動くところまで見届けるサイクル全体に責任を持つことを意識しています。
BizDevを学べるオススメコンテンツ
オススメ:Podcast『ビジネスウォーズ』
ざっくり言うとバットマン vs スーパーマンのビジネス版なのですが、「任天堂 vs ソニー」「マクドナルド vs バーガーキング」など、一流グローバル企業の競争が物語形式でカジュアルに聴けます。個人的には「海外×スケールの大きい勝負をすること」に背中を押された作品で、疲れたときにも視座を高めてくれるのでオススメです!
キーパーソン平石エチカ氏から皆さんへのメッセージ
私自身、20代半ばでmovusに飛び込みましたが、少数精鋭のスタートアップ、異業界、異国という環境で「自分は価値を出せるのか」と不安な気持ちもありました。ただ実際は、考え込む前に現場へ足を運び、課題を特定して解決することの連続で、20代の大胆さと体力こそが武器になると肌で感じています。
BizDevとして長いバリューチェーン、PLだけではなくBS、Biz⇔プロダクトと領域を超えて複雑な変数やタスクをグローバルチームでハンドルすることがビジネスパーソンとしてのスキルや経験を引き上げてくれています。インドネシアは既に世界第4位の人口大国で、海外×スケールの大きい事業への野心がある方にはピッタリの環境です。事業をさらに大きくしていく仲間として、ぜひ一緒に働きましょう。
movus technologies株式会社の採用情報はこちら
| 募集ポジション |
|---|
| VP of Finance |
| 事業開発・グロース責任者 |
| 管理部長 / マネージャー |
| テックリード/バックエンドエンジニア |
| アーキテクト |
| 自動車メカニック責任者 |
採用ページ
こちらの記事は2026年08月04日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
連載ベンチャーキーパーソン名鑑
78記事 | 最終更新 2026.08.04おすすめの関連記事
Preferred Networksに異能のプロ達が集う3つの理由──元メルカリ小野氏らを引き寄せた技術・社会的信頼の実態を大解剖
49兆円市場で、“超”高利益の実現が見えたBPaaS──「AIを売らない戦略」で、国内SMB向けにスケールするkubell。COO福田・CSO桐谷が描く最新戦略に迫る
- 株式会社kubell 取締役 兼 上級執行役員COO
会話を“機能”単位から“価値/優先度”単位に変えたら、PdMからCxOへの道が見え始めた話【寄稿 Vol.01/03:ディグル株式会社VPoP本田】
- ディグル株式会社
若手BizDevよ、「この国を出よ」──ラクスル・リクルート・サイバーエージェント出身者がインドネシアで見出した、日本発スタートアップの海外展開戦略
- movus technologies株式会社 事業責任者兼プロダクトオーナー
日本発ユニコーンを増やすカギが、“潜在顧客マーケティング”──日本の商流の構造的欠陥をつく「市場開拓プラットフォーム」へ、KAENのノンエクイティ戦略
- 株式会社KAEN 取締役
ファウンダーの“火種”を200億円の“火炎”へ──「キタキタ!」の感覚を事業構造に落とし込む、KAEN梅木氏の「かまど型」経営論【FastGrowジョニーが聞く】
- 株式会社KAEN 取締役
どのベンチャーよりも早く「Day1から事業家」の打席を用意します──わずか35名で70億円。“ポートフォリオカンパニー”に変貌しだしたL&E Groupの実態
- 株式会社L&E Group 執行役員 人事本部長
【挑戦者・求む】なぜ2年でユーザー数30倍、たった9名のAI組織で13億円調達──「確定申告アプリ」から社会インフラへ、そのグロースの裏側とは(特別イベントも同時企画!)
- 株式会社タックスナップ 代表取締役CEO