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10年以上ベンチャー採用支援を続けるスローガン社の知見を元に独自選定した、100人の起業家・投資家のソーシャルフィードを解析し、前日その方たちの間で話題になった厳選ニュースを、1日5本限定、毎朝7時に配信します。

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SPECIAL INTERVIEW

将来起業したいなら、看板のない会社に行くべし。

スタートアップ・ベンチャーへの転職にまつわる真実と誤解。ベンチャー転職界の第一人者・高野秀敏とスローガン代表・伊藤豊が語る本音のトークをお届けする。今回は、将来起業したい人にとってベンチャーへの転職がどう役に立つのかについて語った。

株式会社キープレイヤーズ CEO/代表取締役 高野 秀敏 スローガン株式会社 代表取締役社長 伊藤 豊
第三部(最終回)
スタートアップ・ベンチャーへの転職にまつわる真実と誤解 - ベンチャー転職界の第一人者・高野秀敏氏×スローガン代表・伊藤豊対談
SPECIAL INTERVIEW
スタートアップ・ベンチャーへの転職にまつわる真実と誤解 - ベンチャー転職界の第一人者・高野秀敏氏×スローガン代表・伊藤豊対談
Photo by SHINICHIRO FUJITA
第三部(最終回) 2017.05.09 Tue

将来起業したいなら、看板のない会社に行くべし。

株式会社キープレイヤーズ CEO/代表取締役 高野 秀敏
スローガン株式会社 代表取締役社長 伊藤 豊

スタートアップ・ベンチャーへの転職にまつわる真実と誤解。ベンチャー転職界の第一人者・高野秀敏とスローガン代表・伊藤豊が語る本音のトークをお届けする。今回は、将来起業したい人にとってベンチャーへの転職がどう役に立つのかについて語った。

2017.05.09 Tue

将来起業したいなら、看板のない会社に行くべし。

日本を代表する転職エージェントの一人、キープレイヤーズの代表・高野秀敏氏とスタートアップ・ベンチャーの新卒採用領域でこの10年で実績を伸ばしてきたスローガンの代表・伊藤豊の二人が、昨今のスタートアップ・ベンチャーへの転職の現実について対談形式で語りあった。

これまでの記事

伊藤 新卒でベンチャーに就職してしまうと転職で大手企業には行けなくなる、という話をする人もいます。私はいつも、それは誤解だと言い続けているのですが、高野さんが実際に転職市場を見ていていかがでしょうか?

高野 実際、最近はベンチャーから東証一部上場のような大手企業への転職事例は増えていますね。最近、私が転職をお手伝いした人で、1社目が15人くらいの会社だった人で、東証一部企業に内定した人もいました。

日本の人口動態などのマクロ環境と求人倍率を考えたら、そもそも恒常的に若い人が足りなくなる状態が続くわけですから、新卒でベンチャーに行った人は採用しない、とか言ってられないマクロ環境になってきているというのも背景にあるかなと思います。

勿論、優秀な人が新卒時にベンチャーを選ぶようになったという、まさにスローガンさん中心に作った流れもあり、転職市場でも、新卒でベンチャーに行った出身者がリクルートさんやコンサルティングファーム、外資系大手などで中途採用されるケースは増えているように感じます。

伊藤 逆に、新卒で大手企業に行って、後からベンチャーに転職するのも、結構難しいはずで、なかなか飛び込めない人も多いように思います。

ちなみに、大手企業しか経験ない人が、ベンチャーの世界に行くなら、何歳までに飛び込んだ方が良いか?についてはいかがでしょうか?

高野 感覚的な話ですが、できれば28歳ぐらいまでじゃないですかね。

とあるマザーズ上場の経営者で総合商社出身の方が言っていたのですが、「昔の優秀だった同僚に定期的に会っているが、30歳を過ぎたあたりから、全く優秀だと思わなくなった」と話をされていました。

ベンチャーと大手とでは、どんな仕事が価値を生むか?が異なるので、将来的にベンチャーで活躍したい、起業したいと考える人は、できるだけ早くベンチャー側に飛び込んだ方が良いと思います。

企業が大きくなると、どうしても、部長会の資料づくりなど組織のための仕事、内向きの仕事が増えます。それがうまくこなせる人が組織内評価が高まる構造になっています。一方で、ベンチャーではお客様から評価されることが価値となります。

ごく稀に、大手でもベンチャーでも、どちらの組織や評価体系でも、うまくやれる人がいるのですが、基本的には、人によって向き不向きがあるのが当然かなと思います。

また、そろそろ転職する、ベンチャーに行くと言っているのに、まったく転職しない人もいます。1年前と同じことを言っている自分に気づくようであれば、意思決定と行動変化ができていないという自己認識をもって、変わる必要があると思います。

将来起業したいと漠然と思っている人は、まず一旦ベンチャーで修行する、というのもありですよね。その意思決定や行動もできない人は多分、将来も起業しないんじゃないかと思います。

伊藤 ベンチャーへの転職のオファー時に給与も上がらず、ストックオプションももらえないなら、ベンチャーに転職するメリットってないですよね?という人もいるようです。

しかし、今高野さんもおっしゃったように、大手とベンチャーの仕事や価値の出し方が違うので、ベンチャーに転職することの魅力でありメリットは、もっと中長期的に考えた方が良い話だと思います。

そもそも、成長する新しい産業の中で、変化率の高い中での仕事の仕方を覚えられる点や、将来的に自分で事業を創るために役立つスキルアセットを得られたり、成長する組織のマネジメントノウハウを学ぶ経験ができる点だったりします。

勿論、中枢の幹部として活躍するようになるスピードも大手に比べて早いでしょうし、そうなれば給与やポジションもついてきます。

もし仮に、転職した先のベンチャーが仮にあまり成功せずに終わるとしても、ベンチャーにいると、どこかのスタートアップの創業メンバーとして声をかけられて、株を持てるようになるチャンスも相対的には高まります。長い目で見て、自分で道を切り拓いていく人生を楽しめる側に行けるわけです。そこに魅力を感じない人は、ベンチャーに行く価値は感じないのは仕方ないと思いますが。

高野 そもそも、人によって「ベンチャー」の定義も違うので、この手の議論は、いろいろな反応をする人がいるのは仕方ないことかと思います。

そもそものキャリア観や人生における価値観も人それぞれですので、伊藤さんが今お話したような自分で道を切り拓くんだというタイプは全体のごく一部かもしれませんね。

ただ、時代が時代なので、自分で何とかできる力をつけたいと思う層は増えているのは間違いなさそうですね。

伊藤 私は学生たちとも毎年会っているので、定点観測できているのですが、Goodfindに来ている学生層で言えば、将来的に起業に興味がある層は増えてきているように感じています。

高野 よくある問いとしては、リクルートにいけば起業できるのか?というものがありますよね。これまで卒業生も含めて数えれば、ものすごい数の元リクルートの人がいるので、絶対数が多くなっているから目立つという要因もあると思います。

伊藤 昔ほどリクルート出身の起業家は多くないんじゃないかなという印象です。またリクルートからベンチャーへ転職する人も増えている気はしません。

ただ、たしかに大企業の中ではリクルートが圧倒的に人材輩出していますよね。起業志望の人が就職しようと思える大企業がリクルート以外あまりない、という要因もあるんじゃないかなと思います。リクルートが素晴らしい会社であることは間違い無いですが、今のリクルートが起業するための修行の場として良いのかどうかはわからないなと思います。

高野 例えば、最近だとリクルート出身者で言うと、2017年2月にKDDIグループになった「Relux」を運営するLoco Partnersさんのようにリクルートではあまり手掛けない高級領域を手掛けて成功する例もあります。(※ご参考:古巣リクルートからの出資の記事)リクルートのビジネスドメインを理解しているからこそ、そこから外れる領域でチャレンジしようという戦略性がある人は、その志向自体が起業家向きかもしれませんね。ただ、個人的な意見としては、起業したいなら看板がないところに行った方がよいと思いますね。

伊藤 同感です。起業するとブランドがない、信用もないところからスタートなわけですから、立派な看板のあるブランド企業で仕事をしても、起業家としてゼロイチをやる際に、あまり再現性がないスキルアセットになってしまっているケースが多い気がします。

今大企業にいる人で、将来起業しようと思っている人は、一回ベンチャー企業を経験した方が良いと思います。実際、起業志望でベンチャーに転職を考えている人が多いのも事実ですよね。

高野 はい、起業志望の人ばかりではないですが、一定数、将来起業も考えている人がベンチャーに興味を持ちやすいのではと思います。

伊藤 実際に高野さんがベンチャーへの転職をお手伝いした人で、その後に起業した人はいらっしゃいますか?

高野 勿論、いなくはないですよ。起業するためにベンチャー企業をステップとして転職する、という人には、転職先の競合ビジネスはやらない方が良い、元の会社に応援されるビジネスをやった方が良い、というアドバイスはしていますね。

あとは、起業して成功を目指すなら、まずは、転職先の社長から「この人やっぱり凄いな」とか「残ってほしいな」と思われるくらいには活躍するぐらいのレベルにならないと起業しても成功しないのではと思います。

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スローガン株式会社

ハイエンド人材領域の求人(就職・転職)を中心に新産業創出エコシステムを構成する事業を展開。創業から11年目にして初の外部資本としてREAPRA Venturesの出資を受ける。元日本IBMの伊藤豊氏が創業。

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