「この人がいるから、事業が伸びる」──FastGrowが注目する若き事業責任者・マネジャー特集【2022年秋版】

「事業は人なり」──。

“経営の神様”とも称される松下幸之助の言葉である。事業を創るのも、組織を大きくするのも、すべては“人”の手によって成されることだ。そしてその“人”とは、なにも経営者や起業家のみを指すのではなく、その組織に属する“人”たちも含んでいる。

前回の若手タレント編に続き、今回もその組織に属する“人”に焦点を当て、次代を担うイノベーターたちをピックアップ。若きベンチャー / スタートアップパーソンの諸君らに成長のエッセンスをお届けする。

「自分だって、ここに掲載されている面々に勝るとも劣らない結果を出している」「本来であれば、自分がここに顔を連ねていないとおかしい」

など、羨望ではなく対抗心すら抱くかもしれない、もちろん、それで結構。本記事を通じて、諸君らの日々の事業貢献に、“刺激”というスパイスを加えられれば本望だ。

それではいこう。

  • EDIT BY TAKUYA OHAMA
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Asobica

カスタマーサクセスグループ&ディレクショングループ・マネジャー兼務 ── 山崎 愛美氏

2022年の7月に27.2億円の資金調達で話題を呼んだ、カスタマーサクセスプラットフォーム『coorum』を展開するAsobica。直近ではサービス継続率99%、MRRは430%成長と、驚異的な数字を叩き出している。そんなAsobicaにおいて、カスタマーサクセスグループとディレクショングループのマネジャーを兼務するのが山崎氏だ。

山崎氏は新卒でGunosyに入社。主にナショナルクライアントを中心とした広告営業に従事した後、CSの正社員・第一号としてAsobicaへ参画する。Asobica入社後はカスタマーサクセス部門の立ち上げを行い、大手小売企業のカインズ、大手食品メーカーのグリコ、またバックオフィス支援SaaS『奉行クラウド』で知られるオービックビジネスコンサルタント(OBC)といった名だたる著名企業のユーザーコミュニティ立ち上げ支援を担ってきた。

そんな山崎氏は、学生時代からリクルート*でインターンをしていたという経緯からも感じる通り、「常に前向き」「絶対に諦めない」といった熱意溢れる人物。まさにAsobicaが掲げる“熱狂”を世に創出するに相応しいスタートアップパーソンと言えるだろう。

*リクルートホールディングス Media Technology Lab.

実績としては2021年下半期に全社MVP。また、2022年上半期にも全社MVPを取得。20代という若さで急成長スタートアップのマネジャーを担う、堂々たる活躍ぶりだ。

そんな山崎氏についての詳細は、下記のインタビュー記事で詳しく見ることができる。中でも、Asobicaにジョインする際の同氏と経営陣とのやりとりは、読者のキャリア形成においても参考になることだろう。

また、現在Asobicaにおいては彼女のように「何かに没頭してとことん燃え上がりたい」といった仲間を積極的に求めている。中でも、短期的なスキルやタイトルの獲得ではなく、「同じ熱量を持った仲間と中長期的なミッションに向けてやり切りたい」といった者は、是非、今のAsobicaと出会っておくに越したことはないだろう。

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CUC

医療業界で事業開発を語るなら、CUCをおいて他はないだろう。これまでは同社の事業開発におけるスタンスやそのマーケットポテンシャルについての話が中心であったが、今回は満を辞してその実行者たちが明らかにされる。

ワクチン接種推進プロジェクト・プロジェクトマネジャー ── 中嶋 隆太郎氏

183万接種──。この数字は、中嶋氏が主導した『大規模ワクチン接種会場運営支援』でのワクチン接種の総回数である。

遡ること2021年。未曾有の感染症が世界を襲う中、日本においては全国の自治体による大規模ワクチン接種が本格化した。この時CUCグループは、全国の自治体や企業が主催する、累計150会場以上のワクチン接種会場の運営支援に取り組む。その支援内容は多岐に渡るが、インパクトのある事例を1つ挙げてみよう。それは医療従事者の採用支援だ。

2021年6月〜2022年6月の約1年間で、約7,000人もの医療従事者の採用支援を行ったと言えば、その時の壮絶さがイメージできるのではないだろうか。そして、これら一連のワクチン接種プロジェクトにおいて、プロジェクトマネジャーを担っていたのがこの中嶋氏なのである。

彼は京都大学を卒業後、リクルートを経てCUCへジョイン。新型コロナウイルス・ワクチン接種支援事業のプロジェクトリーダーとして、上記のプロジェクトを牽引した。

緊迫した状況下で複数のワクチン接種プロジェクトが同時に進んでいく。そんなカオスな環境下で、事業として利益も生み出しながら無事に世の中に医療サービスを提供できた理由は、彼が持つ“仕組み化”と“調整能力”にある。

時間も人も足りない中、現場で発生する課題を個別に解決していくのではなく、すぐさまチームで共有。他のプロジェクトにも応用すべく走りながら仕組み化していった。そして冒頭で触れたように、本プロジェクトには外部の専門家、パートナー企業、各自治体の職員など様々なステークホルダーが絡んでいる。そんな面々たちとも連携しつつ、あくまで事業としてプラスを生み出していく。「事業家としての本分、ここに極まれり」という実例に他ならない、中嶋氏の印象的なエピソードだ。

CUCのコロナ禍における活躍は、コチラの記事でも詳しく知ることができる。

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レバレジーズ

新規事業責任者 ── 古川 隼氏

レバレジーズにて、1,000万人にインパクトを与えうる新規事業の責任者を務めるのが、この古川 隼氏。なんと、まだ新卒2年目だ。

古川氏は東京大学大学院を卒業後、レバレジーズに入社。入社後1年目はまず看護・医療事業にてメディアマーケティングを担当。その後は新機能開発のプロジェクトマネージャーを経て、2年目から新規事業責任者へと抜擢される。

現在は、プロダクト周りでは設計はもちろんのこと、デザインのフィードバックもしてプロダクト / サービスに関わる全てのクオリティに関する責任を持っている。また、営業施策においても、営業本部の責任者と連携して戦略を練り、改善を加える。その他、コンテンツ作成や、必要な人員の採用も自分で行ったりと、文字通り新規事業の全てを管掌している。

すでに新卒2年目の動きとは思えない内容だが、さらに驚くべきはこの事業に20名以上のメンバーが携わり、数億円規模での投資がなされているといった点だ。

つまり、名ばかりの役職ではなく、レバレジーズとしても本気で古川氏の新規事業をバックアップし、軌道に載せようとしていることがわかる。まさに若手事業家人材とはこういう人物を指すのだろう。

ここから3年後、5年後には、さらに我々の期待を良い意味で裏切ってくれることを楽しみにしたい。

古川氏の記事はこちら

──新卒2年目、1000万人を救う新規事業の責任者が語る「夢をつかむまでの軌跡」

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マイベスト

プロダクトマーケティング部マネージャー ── 熊谷 奈桜氏

「PdMのリードが間違っていたり精度が悪かったりすると、組織全員が正しくない方向に進んでしまいます。大きな責任がのしかかっていると思いますが、それだけの期待も託しているんです」(マイベスト代表・吉川氏)

月間UU約3,500万、日本国民の4人に1人が活用する“選択サポートサービス”、『mybest』。読者の中には日々、当サービスを活用している者もいるだろう。ここではその運営企業・マイベストで活躍する熊谷 奈桜氏を紹介する。

熊谷氏は新卒で楽天グループ株式会社に新卒入社し、楽天モバイルで1年間データ分析を行う。その後、マイベストのビジョンに対する共感、そして『mybest』が持つサービスの可能性に魅力を感じ、2020年に同社へジョインする。

入社後は『mybest』のコンテンツ制作からオペレーション構築など、さまざまな部署を経験し、現在はプロダクトマーケティング部のマネージャーを務め、PdM・マーケターとしてプロダクト開発・新規事業・SNS運用などに携わっている。

『mybest』が如何に世に広まっているのかは冒頭に記した通りだが、まだまだ理想の状態からすればスタートしたばかりとのこと。熊谷氏はPdMとして、グローバル展開に向けたプロジェクトに携わりつつ、マイベストの命とも呼べるデータベースの理想型を日々模索している段階だ。

「ネット上で検索してもヒントが得られないような取り組みばかりで、まさにゼロイチ。ユーザーの行動心理をひたすら考え、新たなサービスをつくり上げていく取り組みはとても面白いです」と事業成長に向けた期待を熊谷氏は述べる。

そんな熊谷氏に対し、マイベスト代表の吉川氏からは、「ビジネスパーソンとしての基礎能力が高く、モチベーションコントロール力・行動力・馬力があり、安心して仕事を任せられる」と太鼓判を押されている。

マイベストの事業と共に、熊谷氏も注目の若手スタートアップパーソンとして、大きく飛躍していくことだろう。

マイベストとのカジュアル面談申込フォームはこちら

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overflow

Offers Business 事業責任者 ── 深見 優樹氏

“世の中の非効率を解決し、ひとの時間をふやす仕組みをつくる”をミッションに掲げるoverflow。プロダクト開発人材の副業・転職支援プラットフォーム『Offers』を運営しているスタートアップだ。

同社は“複業転職”なるキーワードを掲げ、ユーザーにいきなり転職を促すのではなく、いくつかの企業で複業期間をはさむことを推奨している。これにより、企業とのミスマッチを防ぎ、お互いが納得感を醸成した上で転職を実現させるといった取り組みをしているのだ。

今回は、このoverflowでOffers Business・事業責任者を務める深見 優樹氏を紹介したい。

深見氏は新卒でオフィス家具系の専門商社に入社後、キャッシュレス決済会社に転職。法人新規開拓営業として、最速でマネージャー昇進を果たす。その後、2020年にoverflowに入社。FS→IS→Marketing→CSと、1年半で多くのポジションを経験し、現在は上記のOffers Business・事業責任者として活躍している。

管掌範囲はマーケティング・インサイドセールス・フィールドセールス・カスタマーサクセスなど幅広く、いわゆるTHE MODELのポジションすべてを担ってきたからこその立ち位置だ。

そんな深見氏の貢献も相まって、現在overflowのサービスは20,000人のユーザーと400社の企業に活用されている。深見氏が入社した2020年から換算すると、それぞれ約2倍の成長を遂げている点も要注目だ。

新産業領域における、人と人との巡り合いを創出するFastGrowとしても、同社のミッションやサービスはぜひ応援したいところ。今後の深見氏はどのように事業成長を見せてくれるのか、必見だ。

こちらの記事は2022年11月30日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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大浜 拓也

株式会社スモールクリエイター代表。2010年立教大学在学中にWeb制作、メディア事業にて起業し、キャリア・エンタメ系クライアントを中心に業務支援を行う。2017年からは併行して人材紹介会社の創業メンバーとしてIT企業の採用支援に従事。現在はIT・人材・エンタメをキーワードにクライアントWebメディアのプロデュースや制作運営を担っている。ロック好きでギター歴20年。

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