【ベンチャーキーパーソン名鑑】BizDev編Vol.16:BALLAS 遠藤 俊太朗氏
「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。
本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。
日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。(掲載希望企業はこちらのフォームからご回答ください。)
彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。
株式会社BALLASにおける「BizDev」の魅力とは?
以下、話者は遠藤さん
BALLASは「建設業を最適化し、人々を幸せに。」というミッションのもと、メーカー機能を備えたテックカンパニーとして、唯一無二の建設DXを推進しています。私は執行役員CPOとして、プロダクト開発に加え、新規事業の創出まで幅広く管掌しています。
一般的には、市場や技術動向を分析しプロダクト戦略を立案、実行する事がCPOの役割と認識しています。
一方、より広義に捉えるならば、プロダクト戦略にとどまらず、プロダクトを軸に新たなビジネスモデルや事業機会を創出していく領域まで担うことこそが本質だと考えています。
これは、CPOの役割の中に「BizDev」が内包されていると言い換えることもできますし、そうしたダイナミックな挑戦を、個人の裁量に委ねるのではなく、組織としてのミッションにまで昇華している点こそが、BALLASにおけるBizDevの大きな魅力です。
BizDevの処方箋
処方箋 その1:「視座」
どの役割から物事を見るかを意識しています。例えば、狭義な目標であればプロダクト戦略の立案、実行が役割です。一方で、プロダクト戦略の質を高めるためには、その上位視座となる経営戦略、さらには業界や社会の立場において貢献するためにどうあるべきか俯瞰し、局所的ではなく大局的目標として当事者行動する事が結果的にプロダクト戦略の質を高めると考えています。
処方箋 その2:「KSM(Key Story Management)」※造語
戦略共有において、5W2Hの論理的説明は大前提として、そのうえでメンバーがワクワクする内容(Key Story)に仕立て、巻き込む事(Management)を意識しています。特に昨今は、AIの民主化により論理的説明が容易くなっている中で、いかに人の心を揺さぶり伝える事ができるかというKSMこそが重要な能力になるのではと考えています。
BizDevを学べるオススメコンテンツ
IRの決算説明資料、スタートアップの採用ピッチ資料の多読
ある種の読書といえるのかなと思いますが、上場企業の経営戦略やスタートアップの新しいサービス等を日常的に見ています。単純に面白いので趣味として読んでいるだけではありますが、結果的に情報のインプットとなり、該当情報を抽象化や車輪の再発明のようなやり方で仕事におけるアイデア量が増える感覚があるのでお勧めです。
キーパーソン遠藤さんから皆さんへのメッセージ
建設業は今、外部環境の変化により大きな転換期を迎えています。単なるSaaSによる局所的な業務改善ではなく、業界全体の構造から見直すことが求められています。BALLASは、メーカー機能を備えたテックカンパニーとしてリアル×テックで唯一無二の建設DXを推進しています。業界構造をアップデートする──共にチャレンジしましょう。
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こちらの記事は2025年12月24日に公開しており、
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