連載ベンチャーキーパーソン名鑑

【ベンチャーキーパーソン名鑑】BizDev編 Vol.12:ハッピーPR 前岡 大輝氏

前岡 大輝
  • ハッピーPR株式会社 代表取締役社長 

2015年にシナジーマーケティングへ新卒入社。関西・東海エリアを中心に、電鉄業界、印刷業界向けの代理店営業、教育、人材、中食業界をはじめとしたさまざまな業界のCRM案件に携わり、お客様のWebマーケティング成果向上に貢献。2020年より金融機関(地方銀行・信用金庫)を対象にしたセールスおよびデジタルマーケティングのコンサルティングを担当し、2025年4月よりハッピーPR株式会社の代表取締役社長に就任。また中小企業診断士としても活動中。

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「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。

本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。

日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。(掲載希望企業はこちらのフォームからご回答ください。)

彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。

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ハッピーPR株式会社における「BizDev」の魅力とは?

以下、話者は前岡さん

ハッピーPR株式会社は「スタートアップをハッピーに」というスローガンのもと、スタートアップ向けに広報PR支援の事業を手掛けています。今後は「自分たちも広報PR分野でスタートアップとして急成長していくんだ!」という想いを持っており、実際に行動に移しています。

私はペイフォワードグループに所属しており、新卒で同グループのシナジーマーケティング株式会社に入社しましたが、後輩が管理職になっていく中、約10年間平社員のままで一切昇進はありませんでした。

そんな私ですが、実は管理職経験等もないまま、この4月からグループ会社の社長に就任することになりました。

この人事に至った背景には、「ハッピーPRで社長になり、会社を成長させたい!」と私がトップに伝え続けていたことがあるのですが、とはいえこの大きな決断を下したグループのトップの器の大きさに、改めてすごいなと感じています。

現在、会社の成長のために企業内部外部問わず様々な方の協力をいただきながら、代表取締役社長として会社の舵取りをしています。大変さもありますが、非常に魅力を感じていますし面白いです。

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BizDevの処方箋

処方箋 その1:ビジネスは「性善説」を前提にコミュニケーションする

みなさんが「会社や事業、プロジェクトのためになるんだ!」と思って活動していることを、人はそう簡単に止めたりはしません。

なぜならみんな、会社のためになることを止めるほど、おかしな人間ではないから。特に優秀なビジネスマン・経営者であればあるほど、目的達成のためになりそうな活動を止めることはないです。

なのでみなさんがもし「会社のためになるんだ!」「事業に貢献できる活動なんだ!」という思いで行動するのであれば「話せばきっとわかってくれる」という性善説の前提でコミュニケーションを取ることをおすすめします。

しかし、性善説で「良かれと思って」あなたのその行動を止めようとする人は一定数存在します。そのパターンがあるという前提を理解した上で、性善説で突き進めば、意外と色んなことがうまくいきます。


処方箋 その2:常に感謝の気持ちを伝える

「自分には苦手が存在する」「苦手でなくても、人に任せたほうがクオリティが高まる業務がある」という事実を認め、なるべく人に仕事を任せる。

自分1人でできることはたかが知れている。
2人で話せば自分の思考の外の意見がもらえる。
3人寄れば文殊の知恵。

独りよがりになるのではなく、他のメンバーと仕事をすることで仕事のクオリティは必ず高まる。その事実に、常に感謝の気持ちを伝えながら向き合うことが大事だと思います。


処方箋 その3:自分の想い・目指したいゴールを声に出し伝え続ける

自分の想いや目指すべきゴールを発信し続けていると、「その進め方より、遠回りやけどこっちのほうが結果良くなるで」など、不意にアドバイスがもらえることがあります。

でも発信していなければこうしたアドバイスはもらえません。声に出さないより、声に出すほうが、事が進む可能性が高まります。

声に出す大切さは色んな人が仰っていますが、やったほうが得。という意味でも意識しています。

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BizDevを学べるオススメコンテンツ

オススメその1:「 思いがけず利他

書籍情報
著者中島岳志
出版社ミシマ社
出版日 2021/10/25
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コーチングを受けていた際に、コーチから推薦された本です。「相手のために」と思った行動は、実は利己的で、「利他かどうか?は受け取った側に判断の権利がある。またそれを利他と捉えるタイミングは、自身が利他的だと思う行動をしたタイミングとは限らない。自分にとって思いがけないタイミングで、相手が利他と捉えることもある。」ということが書かれています。

ビジネスなので常に「相手のために」と思って行動していたが、どうもそれが相手に「自分勝手だ」と捉えられているという悩みを持った際に紹介してもらいました。


オススメその1:「 座右の書『貞観政要』

書籍情報
著者出口 治明
出版社KADOKAWA
出版日 2019/12/7
Amazonリンク

ライフネット生命創業者である出口治明さんと一度だけイベント中にお話させていただいたことがあり、その際にオススメくださった本です。

「三鏡」の話(リーダーは「銅の鏡」「歴史の鏡」「人の鏡」を持ちなさい)と、「リーダーは器を大きくしようとせず、中身を捨てなさい」の2つの話を、特に意識するようにしています。

特に「三鏡」の話は、弊社が「ハッピーPR」という社名なのに、私がハッピーでなければだめだろう!!!という意識をもつために重要視しています。(本当はすべて深く語りたいのですが、、、泣く泣く割愛します)

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キーパーソン前岡氏から皆さんへのメッセージ

ハッピーPRは今後、広報PR分野で大きく成長していく所存です。

そのためには、企業内部外部問わず様々な方のお力添えがこれまで以上に必要になってきます。

スローガンである「スタートアップをハッピーに」、そしてハッピーPRという社名にも共通している「ハッピー」、エモーショナルな想いは今後も変わらず大事にしていきながら、世の中の企業が広報PRでの恩恵を受けられるように成長していければと思います。

これからもぜひ、ハッピーPRにご注目いただけますと幸いです。

こちらの記事は2025年10月27日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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