【ベンチャーキーパーソン名鑑】PdM編 Vol.8:トランスファーデータ 五十嵐 政雄氏
「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。
本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。
日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。(掲載希望企業はこちらのフォームからご回答ください。)
彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。
株式会社トランスファーデータにおける「PdM」の魅力とは?

以下、話者は五十嵐さん
現在はPdMとして、ステークホルダー間のハブの役割を担っています。お客様の要望を的確に要件化し、技術チーム、デザイナーへタスクを依頼する業務です。
当社の魅力は、自分の行動次第で成長機会をいくらでも得られる環境にあります。そのため、私自身もハブの役割を超えた仕事も行います。
例えば、デザイン部分を自分で手がけることもあります。これは自身の成長が目的ですが、現場目線で「できること・やりたいこと」をわかるようになるため、ハブとしての調整や判断へ非常に効果的な取り組みになっています。
PdMの処方箋
処方箋 :調整
PdMの処方箋は、一言で表すなら「調整」です。業務内容により「調整」の範囲は変わりますが、プロダクトを成功に導くためにはこの調整が不可欠です。私の業務の場合はこれが最優先で意識すべき内容かもしれません。
しかし、単なる伝言役ではありません。例えば、お客様の要望をエンジニアに伝える際も、単に「こう作って」ではなく、「なぜその機能が必要なのか」という背景から共有します。そして、技術的な制約も踏まえた上で、チームと一緒に最適解を見つけることを常に心がけています。
PdMを学べるオススメコンテンツ
オススメ:「ハーバード流交渉術 Getting to Yes」
書籍情報 | |
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著者 | ロジャー・フィッシャー |
出版社 | 三笠書房 |
出版日 | 1989/12/19 |
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PdMの業務の核である、調整業務の本質が学べます。エンジニア、デザイナー、営業、経営陣それぞれの「本当に欲しいもの」を見極めて全体最適を図る考え方が身につきます。実際の現場では応用が必要ですが、お互いの利害に焦点を当てるという交渉の核心を押さえることで、より建設的な調整ができるようになります。
キーパーソン五十嵐氏から皆さんへのメッセージ
トランスファーデータは成長の機会に恵まれている環境だと思います。一般的に、企業の多くは、担当業務が固定されていると思います。当社でも基本となる担当業務は決まっていますが、関わり方を工夫することで、簡単に視野を広げることができます。すべては本人の「やりたい」という意思次第です。
そして、そのチャレンジを周囲のメンバーがを理解し、全力でサポートしてくれます。例えば、プロダクト開発部では毎週LT(ライトニングトーク)を実施しており、自分とは異なる視点での情報を得る機会もあります。
自ら手を挙げて成長したいと考える方にとって、当社は理想的な環境だと確信しています。
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こちらの記事は2025年10月21日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
連載ベンチャーキーパーソン名鑑
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