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スタートアップを経験しない学生時代?もったいない!──三菱地所のスタートアップ支援担当が感じるその魅力とは

インタビュイー
池田 麻衣子
  • 三菱地所株式会社 xTECH運営部 

東京大学を卒業後、2014年に三菱地所㈱へ入社。入社後は三菱地所レジデンス㈱へ出向、福岡への転勤を経て、2018年より現部署に所属、国内外スタートアップの誘致やビジネス開発支援業務等に従事。本年4月からは主に大手町・丸の内・有楽町エリアにおけるスタートアップエコシステムの推進を担当。趣味:テニス、ゴルフ、ダイビング、スノボ。

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「スタートアップか、大企業か」

FastGrowでは度々この問いを投げかけてきた。

活躍する経営者や事業家は、それぞれの経験のもとで評価できるポイントを述べることはあれど、いずれも一長一短で絶対的な正解は存在しない。だからこそ多くの人が悩み、各々の考えを論じるのだろう。

「就職活動で一番の心残りは、スタートアップをちゃんと見なかったことですね」

大企業・三菱地所のxTECH運営部の池田麻衣子氏は、自身の経験をこう振り返る。「どちらかを盲目的に信じるのは違う」というスタンスで、大企業から新産業・スタートアップ支援を行う希有な役割を担っている。

「学生こそ、双方の価値観に触れ、自分の道を選んでほしい」との思いを持ち、スタートアップと学生をマッチングするイベント「Next Entrepreneur’s Meetup」をリードする。その背景にある思いと、学生にこそ伝えたいメッセージを伺った。

  • TEXT BY KAZUYUKI KOYAMA
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
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スタートアップor大企業論は、経験してこそ語れるものになる

池田私が就職活動で唯一後悔しているのが、スタートアップをちゃんと見なかったことなんです。当時は今ほどスタートアップが注目されておらず、選択肢として意識できていなかった。今なら、絶対に両方を見てから考えると思います。OG訪問で相談されても、必ず“両方を見て考えて”と伝えていますね。

三菱地所xTECH運営部 池田麻衣子氏

大企業からスタートアップを支援し、それぞれのメリット・デメリットをよく知る池田氏は、あくまでフラットに両者を捉え、一長一短があるのは「当たり前」と話す。重要なのは、どちらが“自分に合うか”を知ること。だからこそ、「自分の目で見てほしい」という。

池田スタートアップを経験して「やっぱり自分は大企業向きかな」と思うことも、「スタートアップのこの点が好きだから、ここにいよう」と考えるのも、どちらも健全だと思うんです。その人の価値観によって、適性は異なりますから。ただ、経験をせずに、「自分はこっちだ」と妄信するのは危険だと思います。

就職する前と後では、想像と違うこともたくさんありますし、反対側が気になってくることもある。その時に “自分でしっかり考えて選んだ”と心から思えるかどうかは、キャリアを支える価値観になります。

この想いが反映されたイベントが、池田氏の携わる「Next Entrepreneur’s Meetup」だという。三菱地所が運営するコラボレーションプラットフォームの入居スタートアップと学生が、ピッチプレゼンやブース別交流会を通し、お互いに長期インターンシップの機会を探る場だ。

2019年2月からスタートし、2020年の7月で4回目を迎える。回を重ねるごとに参加企業も参加者も増加。2019年12月開催時には参加企業15社、参加者100名を超える規模にまで拡大した。

池田内容も学生とのマッチングも、手探りでスタートしましたが、回を重ねるごとに一定の価値を発揮できてきていると思います。

プログラムもアップデートを続けています。インターン経験の価値に関するパネルトークや、学生からの即席ピッチなども実施。正直、いきなり「ピッチをしてみて!」と言われても難しいかなと考えていたのですが、思いのほか学生の手が挙がり驚きました。熱量ある場へと進化していますね。

過去の開催レポートはこちら:2019年2月2019年7月2019年12月

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不動産で培った“長期目線”で、スタートアップを支える

とはいえ、こうした場を三菱地所が設けていることを意外に感じる読者もいるかもしれない。大手町・丸の内・有楽町の頭文字をとる「大丸有」の一等地を中心に、都市開発を手がける不動産会社というイメージだけを持つ方も多いだろう。

同社は2000年代からスタートアップ支援に力を入れてきた歴史を持つ。2007年から国内外のスタートアップ・成長企業を対象とする事業開発拠点として、大丸有エリアにコラボレーションプラットフォームとなるコワーキング施設を展開。「EGG JAPAN」「Global Business Hub Tokyo」「FINOLAB」「3×3 Lab Future」「Inspired.Lab」など複数のスペースを擁する。

FastGrowで過去に取材したCoral CapitalHolmesも入居企業だ。躍進を遂げるSlackの日本法人や、Armに買収されたTresure Dataの日本支社も羽ばたいていった。ここでは、単なる場所貸しだけでなく、ネットワーキングやイベントも定期的に開催し、ナレッジや情報の流通にも力を入れている。

池田規模の大小よりも、「日本における、新たな産業・イノベーションを生み出す存在になり得る企業か」という観点から、積極的に誘致支援を行っています。

むしろ「最初は4人部屋だったあの企業が、数百人、数千人規模にまで飛躍するなんて」と言えるような企業が増えるのが本望です。直近ではSlackがまさにその例ですね。もともとは小さな個室から始まり、今では三菱地所の本社ビルの上に広いオフィスを構え、拡大を続けています。

無論、不動産を軸としたアプローチだけではない。スタートアップへの直接投資やVCのLP(リミテッド・パートナー)としての参画など資金面での支援も行う。出資実績は2019年で100億円を突破。大企業のCVCと捉えても申し分ない規模感を誇る。

直近では協業にも意欲的だ。2019年にはXTech Venturesなどから出資を受ける株式会社東京と合弁で、エレベーター内メディア事業を手がけるspacemotion株式会社を設立。両社から経営陣を迎え、共同で事業作りに取り組む。この代表を務めるのは、以前DXの文脈で話を伺った三菱地所の石井謙一郎氏だ。

本業の不動産に近い領域に限らず、資金や事業など多様な面から力を入れる。その背景には、不動産という事業自体が、計画から回収までのスパンが非常に長いビジネスモデルというのも関係している。

三菱地所は常に“長期目線”を培ってきた。だからこそ、早いサイクルで成果を挙げる従来型のスタートアップ投資では生まれにくい、次の数十年を支える新産業の支援・投資に積極的に乗り出せる。ここ数十年のスタートアップ支援を見ても、それは明らかなのだ。

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「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の四資源を支援

池田氏が担う「Next Entrepreneur’s Meetup」も、スタートアップを支援する文脈のひとつとして始まった。

池田私たちのミッションは、ビジネス開発全般の支援です。オフィスの提供は、その一側面でしかありません。経営の四資源である「ヒト・モノ・カネ・情報」をカバーできるよう、徐々に支援範囲を広げてきました。「モノ」がオフィス、「カネ」が投資、「情報」がイベントやネットワーク、そして最後に手を伸ばしたのが「ヒト」だったんです。

近年はスタートアップ支援でも、「ヒト」の領域には各社が注力している。VCでは、タレントプールを作って採用につなげる例も増えてきた。Coral Capitalの「Startup Aquarium」インキュベイトファンドの「IF Talent Network」も一例だ。

その中で三菱地所は学生にフォーカスした。背景には入居企業からのニーズがあった。

池田入居企業にヒアリングを重ねると、「学生がいいのでは」という声が上がったんです。常にリソース不足の中で走り続けるスタートアップにとっては、社員の採用より優先度も下がり、力を割けていないのが学生対応だったからです。

私たちとしても学生インターンは短期でマッチングできた、入社したという成果が見えやすく、小さく試しやすい。そこで、既存アセットである“場”を使い、イベントという形で取り組んでみたらどうかと実験的にスタートしたのが「Next Entrepreneur’s Meetup」でした。2019年頭のことです。

三菱地所としては初の学生向けスタートアップイベントだったにも関わらず、入居企業9社と学生70名が集まり、インターンのマッチング事例も無事に生まれた。参加企業・学生からも、想定以上の反響が得られた。

池田入居企業は同じオフィス内でのイベント開催ですから、「歩いて数十秒のところで気軽に採用活動をできる点」や、「集客の懸念がない点」などを評価いただけました。特に、入居企業はBtoB事業を手がける会社が多く、集客に苦戦しやすい傾向があるため、大きな利点と捉えていただけたようです。

一方、学生からは「三菱地所の施設に入居している企業であるという安心感」に言及いただくことが多かったです。数多あるスタートアップからインターン先を探す学生にとっての安心感を、三菱地所だからこそ提供できているということが、私としても大変嬉しいです。

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コロナ禍でもイベントは継続。
オンライン化は、むしろ裾野を広げるチャンス

そして、2020年7月には4回目となる「Next Entrepreneur’s Meetup」が開催される。ただ、今回は昨今の新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点もあり、オンラインでの実施となる予定だ。

同社にとっての魅力である“場”というアセットが活用できなくなることに、ネガティブな面もあるのではないだろうか。池田氏に問うと、むしろ可能性が広がることへの期待感を語ってくれた。

池田もちろん、場を活用できないことは残念です。オンラインでのオペレーションにも不安はあります。ただ、それ以上に現地へ足を運びにくい遠方の学生にもリーチできる点に可能性を感じていますね。

首都圏にいる優秀な学生の取り合いではなく全国や世界の学生にまでマッチングの幅を広げられれば、支援先の企業にとっては大きなチャンスになる。どんな方々と会えるのか、ワクワクしていますよ。

取材時点(2020年6月半ば)で参加企業は9社決定済み。いまスタートアップ界隈でも注目集める企業のCEOや経営陣、実際に学生インターンとして働いている方など、様々な役職や立場のメンバーが、各社から参加する予定だ。参加者はまだまだ増えることが期待できるだろう。

企業名 募集ポジション
MF KESSAI 企業情報のリサーチャー
データサイエンティスト
グロービッツ・ジャパン プロジェクトアシスタント
リアルワールドゲームス 広報、マーケティング、秘書業務、SNS運用
ゲーム・サーバーサイド開発、Webページ作成
アドライト アシスタント
justInCase マーケティング・BizDev・調査
エンジニア
営業
自社メディアのライター
Holmes コンテンツマーケティング
クリエイティブ
カスタマーサポート
スペースシフト 未定
ZENKIGEN 未定
Coral Capital 未定
coming soon・・・

スタートアップでのキャリアを選択肢に入れるのであれば、この期を逃す理由はない。さらには、スタートアップへの就職を予定していない人でも、まずは参加して、スタートアップの世界観にまず一度触れてみてほしい。池田氏が力説するように、「双方の価値観に触れ、自らで道を選ぶ」ことが肝要だ。全国の学生とともに、三菱地所が提供する、スタートアップと会える機会、ぜひ門を叩いてみてほしい。

こちらの記事は2020年06月29日に公開しており、
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執筆

小山 和之

編集者。大学卒業後、建築設計事務所、デザインコンサル会社の編集ディレクター / PMを経て、weavingを創業。デザイン領域の情報発信支援・メディア運営・コンサルティング・コンテンツ制作を通し、デザインとビジネスの距離を近づける編集に従事する。デザインビジネスマガジン「designing」編集長。inquire所属。

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藤田 慎一郎

デスクチェック

長谷川 賢人

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

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