【ベンチャーキーパーソン名鑑】BizDev編 Vol.35:talentbook株式会社 白水 彰一氏
「あの会社の急成長は、なぜ実現できたのか?」その答えは、最前線で事業の課題と格闘し、成果を出し続けている「ベンチャーキーパーソン」の仕事術に隠されています。
本連載では、スタートアップやベンチャー企業が事業を伸ばす上で避けて通れない具体的な「業務の壁」を、彼ら/彼女たちがどう乗り越えてきたのかを徹底解剖。
日々の業務ですぐに役立つ実践的なノウハウ、困難な意思決定を支えた思考プロセス、そしてリアルな成功と失敗の事例、そこから得たノウハウを、ご本人たちの言葉で共有する。(掲載希望企業はこちらのフォームからご回答ください。)
彼ら/彼女たちの生きた経験は、あなた自身の課題解決のヒントとなり、スタートアップやベンチャーでの活躍、あるいはキャリアアップを加速させる具体的な「処方箋」となるはずだ。
talentbook株式会社における「BizDev」の魅力とは?
以下、話者は白水彰一さん
【面白さは「答えのない中で勝ち方を設計する」こと】
talentbookは、社員一人ひとりのキャリアストーリーとAIを掛け合わせた採用CXソリューションを提供しています。1万を超えるリアルなエピソードデータを蓄積し、学生と社員の接点の質を高めることで、「候補者が入社したいと思える選考体験」を企業が設計できるようにするプロダクトです。AIによる採用効率化が急速に進む今だからこそ、効率化だけでは埋められない「候補者体験の設計」がより重要になると確信しています。
そのまだ誰も完全には解いていない市場を、BizDevとして前から設計できることが、この仕事の最大の魅力です。営業とプロダクトの中間に位置するポジションとして、どのマーケットでどう戦うか、保有アセットをどう活かすかを前提から考えられる。セールス職だった頃にはなかった視座で、マーケットそのものを形作る側に立てるという感覚が、日々大きなやりがいになっています。
BizDevの処方箋
処方箋その1:戦う土俵の明確化
これまでのセールス経験を通じて、talentbookの強みや価値への解像度が上がりました。重要なのは、競合との差分を噛み砕き、自社が勝てるポジションと勝ち筋を特定すること。同じ土俵で戦えば価格競争や機能比較の消耗戦になります。競合が見ていない文脈や顧客課題にフォーカスし、自社の強みが最大化するポジションを取ることを、常に意識しています。
処方箋その2:顧客の意思が動くポイントの特定
ただの機能追加では顧客は動きません。顧客が意思決定をするとき、その理由は機能の良し悪しではなく、「自分たちの根本的な課題が解消されるかどうか」です。だから目的起点で「なぜこの機能に価値があるのか」を考えることが大事で、そのためにプロダクト思考を徹底しています。
処方箋その3:やらないことを決める
以前はタスクを抱え込んで、すべての業務に介入しすぎていました。その反省から、優先順位の高いテーマに全振りすることに決めました。手放すことには最初は怖さもありましたが、集中することで初めて出せる成果があると実感しています。BizDevは定義上「ゼロから新しいことを立ち上げる」仕事なので、目の前の作業に引っ張られず「自分が本来注力すべき問いは何か」に立ち返り続ける時間を意図的に守ることが、成果の質を分けると思っています。
BizDevを学べるオススメコンテンツ
オススメその1:「ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム」
| 書籍情報 | |
|---|---|
| 著者 | クレイトン・M・クリステンセン |
| 出版社 | ハーパーコリンズ・ ジャパン |
| 出版日 | 2017/8/1 |
| Amazonリンク | ![]() |
「人はなぜそれを買うのか?」というメカニズムを解き明かした本です。顧客は商品を「雇用」することで「ジョブ(用事・仕事)」を解決する。この考え方に触れてから、顧客理解の出発点が変わり、機能から考えていた視点を、使用文脈や代替手段から考える視点へと引き上げてもらえた一冊です。処方箋の2つ目に書いた「顧客の意思が動くポイントを特定する」という考え方も、この本に触発されて深まった気づきです。
オススメその2:「SLAM DUNK(スラムダンク)」
| 書籍情報 | |
|---|---|
| 著者 | 井上 雄彦 |
| 出版社 | 集英社 |
| 出版日 | 1996/10/3 |
| Amazonリンク | ![]() |
学生時代からバイブルにしている作品です。特に三井寿の逆境への向き合い方など、泥臭くも真摯に進む姿勢に勇気づけられます。落ち込んだ時のメンタルリセットにも活用しています。BizDevは答えが出ない時間が長い仕事なので、かっこよくない部分も全部さらけ出しながら前に進むキャラクターたちの姿勢は、自分の仕事観にも影響していると思っています。
オススメその3:「talentbook」
1万以上のリアルなキャリアストーリーから「この人みたいになりたい」というロールモデルを見つけられる就活・転職サイトです。自社のサービスですが、自分自身もキャリアに悩んだときは、共感するストーリーや近しい業種のロールモデルを見て参考にしています。実際に何度か背中を押してもらった経験があるからこそ、このサービスをもっと広めたいという思いが仕事の原動力にもなっています。
キーパーソン白水彰一氏から皆さんへのメッセージ
talentbookは「一人のキャリアが、誰かの人生を動かす。」という信念のもと、社員のエピソードデータ×AIで、学生と社員の接点の質を高める採用CXソリューションを提供しています。就活・転職サイトとしても機能しており、求職者は1万件以上のリアルなキャリアストーリーから、「共感できるロールモデル」を見つけることができます。
AIによる採用効率化が進む一方で、候補者目線の選考体験や対話設計がより重要な時代になります。効率とCXは対立するのではなく、両立させてこそ本当の採用力になる。この市場はまだ誰も完全に解いていないからこそ、今が最も面白いタイミングだと思っています。当社の理念に共感し、答えのない問いに向き合うことを楽しめる仲間と、新しいマーケットを一緒に創っていきたいです。
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こちらの記事は2026年03月30日に公開しており、
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