連載 “大丸有”から生まれる、イノベーション最前線

窒素とリン酸の循環バランスが崩れることで食料や環境の問題が起きている。農作物を取り巻く人と地球の複雑な関係

「SDGs」や「サスティナブル」という言葉が一般化し、温暖化抑制のために二酸化炭素をはじめとた「温室効果ガスを減らす」、「炭素を固定する」という話がビジネスの領域でも話題に上るケースも増えてきた。 これは見方を変えると、炭素の「循環」の話だと捉えられる。化石燃料や木材として固定されていた炭素が、燃焼により大気中に放出される。放出量が増えすぎ、バランスが崩れてしまったため、今度は大気中の二酸化炭素を再び植物などにより再び固定する努力が求められているのだ。「循環」は何も二酸化炭素に限る話ではない。わかりやすいところでは水、馴染みが少ない部分では窒素やリン酸などあらゆるものの循環が地球環境に影響を及ぼしている。 この「循環」に目を向け、農業システムの視点から地球やその環境を損なわない方法を模索しているのが、今回話を聞いた、北海道大学農業学部で准教授を務める内田義崇先生だ。栄養素の循環の観点から農業の問題点と、その解決策について語ってもらった。…

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