40兆円養豚市場のDXが世界を救う。Eco-Porkが描く事業と文化と地球の未来。
養豚と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるだろうか。いま、世界の農業生産額は488兆円。そのうちの40兆円は豚肉生産額だ。実は、トウモロコシやコメを差し置いて、世界最大の一次産業は養豚業だと言われている。 ところが、養豚業においてデータ管理はほとんど行われていないとEco-Pork神林隆氏は話す。データ化されていない大きな理由の1つには養豚管理プロセスの煩雑さがある。これに対して、神林氏や同社メンバーはHRテックで培った知見を武器に、養豚業にDXをもたらそうとしている。養豚DXを起点として食料問題を解決し、次世代に食肉文化をつなぐことが同社のビジョンだ。 養豚業をはじめとした農業は、環境に大きな負荷を掛けているのが現実。だからこそ同社は、環境負荷軽減に向けて養豚DXを推し進めようとしている。どのような困難があったのか、スタートアップである同社は困難をどのように克服したのか、異業種からのスタートアップとしての参入にどのような強みがあるのかなど、神林氏にお話を伺う。…