連載 “大丸有”から生まれる、イノベーション最前線

環境課題の解決と事業成長は両立できる。ビジョンの下に世界中の国や投資家が応援する「ウニノミクス」の考えてきたこと

「SDGs」や「カーボンニュートラル」など、環境問題に対する言葉を聞くことが増え来た昨今。これまで環境を犠牲にしてでも経済成長を優先させてきたビジネスパーソンたちも、急速な自然破壊や異常気象を目にして、環境への意識を高めている。 しかし、環境改善とビジネスの成功を両立するのは容易ではない。これまで多くの「社会起業家」がさまざまな社会課題に挑戦してきたが、ビジネスとして大成したケースは まだまだ多くはない。持続的なビジネスの成長と環境問題の解消の両立は不可能なのだろうか。 それを覆す可能性を秘めているのがノルウェー発のスタートアップ「ウニノミクス」だ。海の生態系を破壊し、磯焼けの原因となる「空(から)ウニ」を捕獲、畜養し、高級食材として世界に販売することで、世界中の海と漁師を救い、さらに藻場の回復により生物多様性の保全、ブルーカーボンを生んでいる。「ビジネスが成長するほど、環境課題が改善されていくビジネスモデル」を掲げ、多くの研究所や企業、投資家が賛同し、資金や技術、共同研究と様々な形でリソースの提供を受けているのだ。 今回は代表の武田 ブライアン 剛氏に、そのビジネスモデルの全容と今後のビジョンを伺った。…

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