連載事業家の条件

コアユーザーは「対面」で口説いた仲間。
急成長を見据え非効率の連続も厭わないAntaa中山にXTV手嶋が迫る

インタビュイー
手嶋 浩己

1976年生まれ。1999年一橋大学商学部卒業後、博報堂に入社し、マーケティングプランニング、ブランドコンサルティング業務等6年間勤務。2006年インタースパイア(現ユナイテッド)入社、取締役に就任。その後、2度の経営統合を行い、2012年ユナイテッド取締役に就任、2018年退任。在任中は多数の新規事業の立ち上げや、メルカリ等へのベンチャー投資、複数社のM&Aの実行等で貢献。2013年〜2017年メルカリ社外取締役。2018年、XTech Venturesを共同創業し、現在は代表パートナー。2019年には株式会社LayerXの取締役にも就任。

中山 俊

1986年6月15日鹿児島県奄美大島生まれ。2016年6月にアンター株式会社を創業。自分の生まれた鹿児島・奄美大島にどうやったら貢献できるのかを考え、地元で医師になること目指す。研修医で、自己研鑽のため東京へ。実際に医療現場で働く中で、医師1人だと、診ることのできる患者さんが限られることを実感。医師がネットワークをつくってお互いにコミュニケーションを取ることの大切さを感じ、起業の道へ。

関連タグ

世界を変える事業家の条件とは何だろうか──。

この問いの答えを探すべく、連載「事業家の条件」が立ち上がった。数々の急成長スタートアップに投資してきたXTech Ventures代表パートナー・手嶋浩己氏が、注目する事業家たちをゲストに招き、投資家の目から「イノベーションを生み出せる事業家の条件」を探っていく。

今回お招きしたのは、「医療をつなぎ、いのちをつなぐ」をミッションに掲げ、医師向けサービスを複数展開するアンターの代表取締役・中山俊氏。同氏は経営者であり、現役の医師でもある。医師の質問解決プラットフォーム『Antaa QA』は、2017年のローンチ以降、順調にユーザー数が増加。2019年6月現在、1万5,000人を超えている。

手嶋氏はAntaaのサービスを「2022年には、全医師の3分の1に使われるようになる可能性がある」と評する。成長の源泉は、「参加している医師の多くが好きでいてくれている」という強固な医師コミュニティだ。「立ち上げ時は毎晩ユーザーと飲んでいた」中山氏に、狂気的なまでに地道な行動の積み重ねによるコミュニティ組成術を聞く。

  • TEXT BY RYOTARO WASHIO
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
  • EDIT BY MASAKI KOIKE
SECTION
/

コロナ禍の2カ月で、ユーザー数は1.5倍に

Antaaは医師向けの「コミュニティ」を運営している。医師の質問解決プラットフォーム『Antaa QA』、学会や研究の成果をシェアする『Antaa Slide』、医学情報やイベント情報を記事や動画で発信する『Antaa Media』を提供し、多方面から医師の課題解決をサポートしているのだ。

無料会員登録いただくことで
この記事の続きをご覧いただけます。

こちらの記事は2020年08月07日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

次の記事

記事を共有する
記事をいいねする

執筆

鷲尾 諒太郎

1990年生、富山県出身。早稲田大学文化構想学部卒。新卒で株式会社リクルートジョブズに入社し、新卒採用などを担当。株式会社Loco Partnersを経て、フリーランスとして独立。複数の企業の採用支援などを行いながら、ライター・編集者としても活動。興味範囲は音楽や映画などのカルチャーや思想・哲学など。趣味ははしご酒と銭湯巡り。

写真

藤田 慎一郎

編集

小池 真幸

編集者・ライター(モメンタム・ホース所属)。『CAIXA』副編集長、『FastGrow』編集パートナー、グロービス・キャピタル・パートナーズ編集パートナーなど。 関心領域:イノベーション論、メディア論、情報社会論、アカデミズム論、政治思想、社会思想などを行き来。

デスクチェック

長谷川 賢人

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

おすすめの関連記事

会員登録/ログインすると
以下の機能を利用することが可能です。

新規会員登録/ログイン