連載 “大丸有”から生まれる、イノベーション最前線

「ボトムアップ」と「つなげる仕組み」が地域のイノベーションエコシステムを作る| 未来を実装する秘訣 vol.6

シリコンバレー、ボストン、ベルリン、ロンドン、テルアビブ……。スタートアップはどこかの地域に集中して生まれてきます。そうした地域にはスタートアップのエコシステム(生態系)があり、それぞれのプレイヤーが影響力を増幅しあって、起業やイノベーションがどんどんと促進されていきます。 ではスタートアップが生まれやすいエコシステムを特定の地域に作りたいとき、どのような点に注目すれば良いでしょうか。その一つの参考になる考え方として MIT(マサチューセッツ工科大学)のREAP (Regional Entrepreneurship Acceleration Program) というプログラムで提案されているフレームワークがあります。このフレームワークでは、スタートアップエコシステムのステークホルダーとして、(1)起業家、(2)リスクキャピタル、(3)企業、(4)政府、(5)大学の5つが挙げられています。今回はMITがあるボストンを例にとって、この5つの項目を見てみましょう。…

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