【前編】スタートアップが「お金」を変える。JPYCがステーブルコインの認可を最初に受けられた理由
「お金」の変化が進んでいる。街中で現金を使う場面は減少しており、クレジットカードや電子決済などのデジタルな決済が主流となりつつある。その次に来る選択肢として注目されるのが、特定のプラットフォーマーに依存しない仮想通貨だ。「誰でも持てる、誰でも使える」ステーブルコインにより、お金のデジタル化はますます加速し、世の中がさらに便利になることが予想されている。 JPYC社は、国内で最初の、日本円と1:1で連動する電子決済手段を発行可能な資金移動業者だ。国債や現金などを裏付けとするステーブルコインを普及させることで、安全かつ便利な送金・決済を可能とする。 同社は2019年11月設立のスタートアップでありながら、国内外の投資家から出資を受け、金融庁をはじめとする関係省庁とも連携してステーブルコインの社会実装を進めてきた。わずか数年間でシステム構築やロビー活動を行い、2025年には資金移動業者の登録を実現。日本円ステーブルコインのリーディングカンパニーとして事業を展開している。 スタートアップに過ぎない同社は様々な困難を乗り越えてきたわけだが、その裏には緻密な戦略と圧倒的な熱量があった。今回、JPYCの岡部典孝氏と、同社の成長を支援してきたFINOLABの柴田誠氏の対談を、前後編に分けてお届けする。…