「心理的安全バブル」にご注意を!! : 心理的安全とは「チームで仲良くぬるま湯につかること」ではない!|立教大学経営学部中原淳研究室

ここ数年のことでしょうか・・・心理的安全(Psychological Safety)という概念が、人事・人材開発・組織開発の領域では、よく語られるようになってきています。後にみるように、心理的安全は、もともとは歴史の古い(少なくとも20年ほど)概念です。が、最近になって、某IT企業、いわゆるひとつの「グーグル様」が、この概念を、独自に、「自社のデータ」をもちいて研究したことがきっかけになって、よく知られるようになってきたのです。 よくセミナーなどでは、「グーグルが提唱している心理的安全」といったかたちで、この概念が取り扱われ、ありがたがられています。へそ曲がりな小生は、「みんなの会社は、グーグルじゃないよね。なんで、みんなグーグルのマネをしたがるのかな」と思いつつ、お話をうかがっております。(このグーグル崇拝現象・・・不思議ですよね・・・グーグルが瞑想してると聞けば、みんなでマインドフルに瞑想しはじめる。グーグルが心理的安全といえば、それにとびつく。でも、そもそも他社と同じ事をやったら競争優位が生まれないのでは? どうして人事施策だけは、差異化を行わず、他社と同じ事をやりたがるのでしょう? 今日は、このくらいにしておきますが・・・)が、むしろ、巷に存在する「グーグル崇拝」の雰囲気よりも、もっともっと気になるのは、この概念の実践現場の普及過程で起こっているであろう、「ピントのズレた解釈」です。…

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